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煙草とビールとイヤホンのれびうがメイン
ペッセカヌー・ラタキアフレーク20
今度はラタキアのやつですの。
……40買えばよかった。失敗した。ラタキア少ないのは嫌いなのに……。ミスった。

ま、いいや、正直全然期待してないんだけど、買ったんだかられびうしよう。
ちなみにオリエンタルフレークにラタキア入ってる感じやね。20%。
……40をなぜ買わなかったのか……超ミスった。

ま、吸うか。
使うパイプは勿論ダンヒル様。


では一服。


思った通りラタキアが弱い。
ベースは前回のオリエンタルフレークに近いが、そこにラタキアが加わってる感じ。
なのだが、ラタキアが入ったことでバージニアの甘味が弱くなり、代わりにオリエント葉の味がかなり強く主張する。
甘味自体が弱くなり、穀物感がかなり強い。

これは完全にオリエントが主役。
それもバージニアが引っ込み、ラタキアが弱いが故に主役に引き上げたという形。


正直、やはりというか、好みの味ではない。

ラタキアのむっはー! がまるで足らない。
バージニアのトロけるような甘さが足らない。
とにかく主張してくるのはオリエントの穀物感。

まあ、オリエント重視の人にはいいかもしれんが、深田あり、別にそこまでオリエント好きでもないしねえ。
いや、嫌いではないけど。


んー、やはり40買えばよかった……。
マジで失敗した。
こういう味は正直ちょっとねえ。
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2023-08-22 Tue 23:24
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ペッセカヌー・オリエンタルフレーク
なんか小さいフレーク缶なのに妙に高額な煙草、ペッセカヌーですの。

オリエンタルフレークの名の通りトルコ産の葉っぱを使ってるのが売りらしい。
微着香だそうだが、着香は隠し味程度らしいのでバージニア用パイプで吸う。

すなわち、アシュトン殿下で!!!


では一服。

最初は渋いがどんどんバージニアの甘味が強まっていく。
後味に甘い果物のような風味。桃とかブドウとか、そこらへんの。
多分ブドウだなこれ。でも他にもなんか感じる。

蜜を感じる。トロリとしたねばっこい煙。
吸っていくとバージニア特有のダシが出てくる。後味が少々しょっぱい。

火つき、火持ちは悪い。
ほぐさないとダメだな。

オリエンタルフレークの名の通り、オリエント葉を売りにしているはずだが、オリエント特有の穀物感は脇役で、主役は明らかにバージニア。
しかし香りや調味料的に確かにオリエントは伝わる。

個人的にはバージニアとオリエントの配合は上手いと思う。
オリエントを感じつつもバージニアの甘味で勝負してる。
そして足らないひと味をほのかな着香で補う感じか。
かなり計算されている。


高い煙草だけど、個人的には悪くない。
バランスがいいというか。
単に甘いだけでなく、複雑な味わいになってるのがグー。
それでいて甘味はしっかりしている。
上手いな、これ。
美味いというか、上手い。
いや、味もいいよ。
うん。悪くない。

一度は体験してもいいと思う。
2023-08-12 Sat 22:10
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カロミオ
メチャクチャ甘いと評判だったので、久し振りに新しい煙草を吸ってみることにした。

なんかブルガリアの国旗みたいなデザイン。
いや、赤じゃなくオレンジだけど。

パッ缶すると、甘酸っぱい匂いが立ち上ってくる。
レーズン的な匂い。
キャラメル+ぶどうというか。
ほんと吸う前の匂いは干しブドウそのもの。
割と着香は強いようで、かなりべたつく。


さて、コモイ・ゴールドバークにつめて……と。

では一服!


……苦い?
レーズン的な酸味のあるキャラメル的な味わいはあるのだが、後味が妙に苦い。
ただ酸味はぶどう的ではなく、なんだろこれ、桃?
あ、そうだ。これ桃の味だ。
それも皮付きの桃!
苦味が皮と考えるとわかりやすい。

ピーチ味の煙草とは珍しいな。

一方でブラキャベのこってり感は強く、煙草のそのものの味はさして強くない。
着香の甘味はあっても煙草の甘味はない。
割と重みがなく、軽い。
ただ油分は強い。

そして苦味がずっとあるのが特徴。
桃の皮の味。

火付き、火持ちはやたらいい。
メラメラ燃える。


ピーチ味の煙草、と考えると割と珍しいが、いかんさん煙草の味わいが弱すぎるな。
着香は確かに強いんだが、苦いし、そこまで甘々な煙草とも思わない。
こってりだけど軽いしね。

まあ、総じてオーソドックスなダニッシュと言ったところか。
2023-07-07 Fri 18:51
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富士通コンポーネント Libertouch(FKB8540-551/G) 新リベルタッチ
2017年発売(2022年再販)


打鍵感
★★★★★+α
打鍵音
★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★★
機構
メンブレン(特殊構造)



リベルタッチはかつて一度廃盤になった。
全リベルタッチャーは大いに嘆いた。
しかしそんな声にお答えして、舌の根も乾かぬうちに再販したのがこの新リベルタッチである。

ただし、1万8000円だったリベルタッチを2万7000円と大幅値上げし、かつラバードームを35gに統一して交換グッズを排除し、デザインもライトグレーに一新。
不人気だったLibertouchのロゴも消した。
あとおまけとしてUSBポートもなくなったのだが、これはどうでもいい。1.1のUSBポートなぞ使い道がないし、あれ壊れやすいし。

で、そんな新リベルタッチも2020年に廃盤となった。
全リベルタッチャーは大いに嘆いた。

富士通の最高傑作にして世界鍵盤史上最高のキーボードがこの地球上から消え失せる。
嘆かぬわけがない。


ところが、2022年4月、富士通専門店アクセスにて、こいつが再販された。
全リベルタッチャーは最初は大いに歓喜した。
が、問題があった。

……値段が送料手数料込みで4万3000円になった。

よ、4万円!?
旧が1万8000円、新ですら2万7000円だったのが4万円!?
値上げにもほどがあるだろ!!!

深田ありは真のリベルタッチャーをめざす求道者。
欲しい。
欲しいけど……4万3000円は流石に……流石に……。

しかし諦めきれず、1年後、まだ売っていたので買った。
これは改造リベルタッチ(フルパワー仕様)のために35gのラバードームが必要だったためでもある。
ほら、もうラバードーム売ってないから。

ちなみにキーのかな表示ありが4万3000円なんだけど、かな表示なしは5万2000円なんだ。何故か。

流石に5万2000円はねーよ。
てことでかな表示ありの方を買った。
ああ、高かったよ畜生!!!
4万3000円ですよ4万3000円!!
高すぎるわボケ!!!
ま、だから1年間売れ残ってたんだな、うん。
買わねえよな。普通の人は。


さて、届いた新リベルタッチ。
完全に新品。
デザインはライトグレーで富士通カラー。
Libertouchのロゴ削除。
そしてNam Lock Caps Lock Scroll Lockの点灯部分だけ意味不明に色が違くてダサかったのがなくなり、全部ライトグレーに統一。

結果としてデザイン的には大幅に改善され、フリスク置き以外は普通のキーボードのそれになった。
てなわけでデザインは★★★とする。
新リベルタッチはダサくない。


さて、改造リベルタッチ(フルパワー仕様)のために10個ほど35gのラバードームを拝借して、さ、打っていきましょう!


……か、軽い。
すっさまじく軽い。
こ、これがオール35gのリベルタッチか!!
凄い凄い! これは凄い!
軽すぎるきらいがあるかもしれんが、45gより軽快なタッチを実現している!
まさに羽衣。
タクタイルとリニアの同居、そしてバネ感はまさにリベルタッチ!!
それでいてメチャクチャ軽い!

……改造リベルタッチ(フルパワー仕様)ってやっぱ重いんだな。

35gだから45gよりはタクタイルが弱くリニア寄りだが、しっかりタクタイルはあるし、打ちやすい。
気持ちいい。
まさにこれこそリベルタッチ!!
世界一のキーボードだ!!


打鍵音はやっぱ安っぽいけどね。まあリベルタッチはそういうものです。

そして打鍵感だが、やはり改造リベルタッチ(フルパワー仕様)よりワンランク上だよね、オリジナルのリベルタッチは。
打鍵音は3ランクくらい改造リベルタッチ(フルパワー仕様)が勝るが。


やっぱリベルタッチはいいね。

そして実は深田あり、これで5枚目のリベルタッチである。
深田ありは

旧リベルタッチ(白)
旧リベルタッチ(黒)
旧リベルタッチ(東芝TEC)
改造リベルタッチ(フルパワー仕様)
新リベルタッチ

と、これで全てのリベルタッチを所有したことになる!
いや、英語配列はないし、新リベルタッチでもかな表示なしはないんだが、英語配列大っ嫌いだからいらん。

そう、これで深田ありは全てのリベルタッチを手に入れたのだ!!
リベルタッチャーとしてまさに完成されたのだ!!

そう、深田ありはまさに真のリベルタッチャー!!
リベルタッチを極めし王!!

すなわち、リベルキング!!!!!
2023-04-28 Fri 08:14
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The Supreme Keyboard 改造Libertouch(フルパワー仕様)
2022年発売


打鍵感
★★★★★+α
打鍵音
★★★★★
デザイン
★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★★
機構
メンブレン(特殊構造)


深田ありはリベルタッチを愛している。
あらゆるキーボードの中でリベルタッチこそが最高だと信じているし、実際世間一般に名鍵盤と言われる数々の品を所有し、打ち比べてみてもなお、リベルタッチがナンバーワンであるという結論に達した。
詳しくはれびうで。

で、そんなリベルタッチ愛好家は深田あり以外にも存在し、熱烈な信者によって今もなお崇拝されている。
そんなリベルタッチ使いを深田ありは『リベルタッチャー』と呼んでいるが、そんなリベルタッチャーの中には改造を好む人もいる。

で、今回れびうするのはそんな改造されたリベルタッチ。
新ではなく旧リベルタッチの改造品だが、製作者いわくリベルタッチの性能を引き上げたフルパワー仕様だと。

なのでこれを深田ありは改造リベルタッチ(フルパワー仕様)と呼んでいる。


どう改造されているかというと。

・消音ウレタンシートを内部に貼り付け
・全てのキーにシリコン塗布
・エンターとスペースに底打ちがよくなるシールが貼り付け
・ケープルをまとめるマジックテープを接着

というもので、まあ詳しくはこれから語るが、良くも悪くも従来のリベルタッチとは全く打鍵感も打鍵音も異なる。

ちなみに製作者所有の改造品は新リベルタッチベースなためオール35gだが、深田ありのは旧リベルタッチの改造品であるためオール45gとなっていて……詳しくはこれから語るが、不満が大きかったので絶対に必要な33個のキーを35gにした。


では打っていこう。

ぽこぽこ、ぽこぽこ。

……リベルタッチの打鍵音じゃねえ。
メチャクチャ静か。かつ心地いい音がする。
バネのびよーんって音がしなくなり、ぽこぽこと可愛らしい音が奏でられる。
リベルタッチ自体静かな打鍵音だが、比べものにならないほど静か。
パンタグラフでもないのにこの静かさは凄い……。
赤軸なんかより遥かに静か。
ロジクールやエレコムの静音メンブレンには敵わないが、それでも凄く静か。
それでいて音が物凄くいい。
静電容量にちょっと似た感じだが、あれと違ってモコモコした音ではない。
HHKBに似てる音だな。で、HHKBよりずっと静かだ。

この音は凄い……。
こ、これリベルタッチの音なのか?
リベルタッチの打鍵音が酷く下品に感じられるほど、次元の違う音がする。
ただかなり静かなので、実用的にはプラス要素だが、耳に快感をもたらす面で音特化とはなってないので、+αにはせず、★★★★★にした。

デザインは全く一緒。サイズも同じ。ここは語ることはない。


で、打鍵感。

これねえ……リベルタッチの打鍵感じゃねえんだよなあ。
リベルタッチってさ、タクタイルとリニアが同居して、バネの感覚も加わってまるで羽衣のような打ち心地を実現しているのだが、こいつにはそういうのはない。

かなりタクタイルが強い。リニアが皆無。
ウレタンシートとシリコンが良くも悪くも衝撃を吸収しており、打鍵感が反射せず受け止めるため、バネ感もない。
凄くタクタイルである。

そして、リニアさがなくなったことでかなり重い。
45gとは思えないほど重い。
オリジナルのリベルタッチと打ち比べると55gより重く感じるほど。
オリジナルの魅力である羽衣感が微塵もなく、HHKBにかなり近い。

フルパワー仕様といえばフルパワー仕様なのかもしれんが、リベルタッチのリベルタッチたる羽衣感を失っているため、かなり好みが分かれる。

で、流石に重すぎるので必要なキーを35gにした。
これでやっと実用に耐えうる。

でも、やはり羽衣ではないし、指も弾けない。


ただリベルタッチとして見た場合はかなり違和感のある打鍵感ではあるけれど、純粋にキーボードとして見た場合はどうか?

これはかなり凄い。

HHKBの完全上位互換。
HHKBのような打鍵感なのに、HHKBより2ランク上の打鍵感になっている。
物凄く軽くてサクサクで、非常に打ち心地がいい。
物凄く打ち心地がいい。

だからこそ、好みが分かれる。

キーボードとしては破格の打鍵感を持っていて、SG-26800-2VCと比べると全く次元の違うグレートな打鍵感を有しているため、これはこれで素晴らしい。
とてつもなく打ち心地がいい。
ゴム感は皆無。これ目を隠して打たせてメンブレンだって答える人間は一人もいないと思うよ。
単純に物凄く打鍵感いいから。

が、オリジナルのリベルタッチと比べるとリニア感が微塵もなく、打鍵の衝撃も吸収してしまうため、凄く違和感がある。
これはこれで凄くいいけれど、これをリベルタッチの打鍵感とは認めなくない。

だからこそ、好みが分かれる。


打鍵音は完全にリベルタッチを超えてる。
というか、手持ちのキーボードの中でもトップクラスによく、まさにフルパワー。
打鍵感は凄くタクタイルで、底突きを吸収しいて、これはこれでいいけれど、でも、でも。

リベルタッチに求めてる打鍵感ではないんだよなあ。

そういう意味で非常に悩ましいキーボードである。
確かに素晴らしいキーボードなんだけどね。
だけどね。
だけど……。

これは、リベルタッチではない。
2023-04-28 Fri 08:11
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セントバーナードフレーク
ST.バーナードフレーク。
久しぶりのVaPerやね。

缶を開けると甘酸っぱい干し草の匂い。
ああ、バージニアやわぁ。
しかし、50gとは思えないほど量が少なく見えるのはフレークだからか……しかしそれにしても少ないような……。

こういうシンプルなVaPer……つまりバージニア+ペリクは最近ご無沙汰だったね。
好きなんだけどね、VaPer。

……ところで、バージニア+ペリクのことをなんでVaPerと表記するのが主流なのかね?
イングリッシュのことをVaOLとか書かないやん?
ダニッシュのことをVaCvとか書かないやん?
バージニア+ペリクを表す地名がないからなのか、おそらくこんな名前の付け方するのはアメリカ人しかあり得ないと思うので、そいつが広めたのだろうが……いちいち日本語入力から英語入力に切り替えるの面倒臭いんですよ……。

まあ、それはええわ。
んじゃ、セントバーナードフレークをアシュトン殿下で吸ってみませう!
殿下、出番ですぞ!


ふ……む。
割と辛口だな、こいつ。
バージニアの甘味がないわけではないのだが、なんていうか、辛い。
辛い煙草は久々だが、一方でペリク……アカーディアンペリクだなこりゃ、のレーズン味がじわっと広がっていく。

全体的になんとも甘酸っぱい感じで、ペリクを存分に楽しませるタイプか。
バージニアの主張はあまり強くない。

が、それはそれとして、辛い。
ピカユーンとかモンゴメリーとかコイーバシガレットみたいな猛烈な辛味ではないんだが、ハッキリと辛いとわかる味。
しかしこいつフレークなのでとてもじゃないか加湿は出来ない。こいつ加湿したらまず火が持続しない。

本当になんだろうな、甘酸っぱい。レーズン味。いや、カルピスにちょっと近いかな。
うん、カルピスみたいな味。
だけど、そう、一味唐辛子を振ったカルピスとでもいいましょうか、 そんな味。

甘さは割と控えめだからか、辛さがそこまででもないのにハッキリと辛さを理解してしまう。
まるで草原のような、草に囲まれたムーアの世界。
牧歌的な味。

好きか嫌いかでいうと、甘味がちょっと弱すぎるなあ。
甘酸っぱさはあるんだけどさ。
甘くない、草の匂いがするカルピスというか。
タンバイトはガッツリと。

ここ最近辛い煙草は全く吸ってなかったから久しぶりやわ。
とはいえ、上記にあるような吸うのに一手間も二手間もかけないととても吸えたもんじゃない激辛系と違って、セントバーナードフレークはフツーに吸える程度の、まあマイルドな辛味。
ピカユーンとかモンゴメリーとかコイーバシガレットとか辛すぎてたっぷり加湿しないと絶対に吸えないからね、あれ。
こいつはそこまでの辛さはない。ピリピリする程度。なんならアクセントと言ってもいい。

しかし、もうちょっとこう……ガツンとした甘味がですね、欲しいんですよね。

深田ありは煙草を褒めるということはあまりしない。
玉虫色の評価もしない。
だから見も蓋もないこと言ってしまうけど、VaPerならもっと他に選択肢あるよ?
別にこいつでなきゃならない理由なんてどこにもない。
なんなら選ぶ必要性すらあるのか怪しい。


別に悪いとは言わないし、吸える味でもあるんだけど、でもさあ、でもさあ。
敢えてこれ吸いたいかと言われると、別に……。
2023-03-12 Sun 08:50
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ザレイバン
個人的にはザ・レイバンと表記したかったが、カタログ的にはザレイバンなのでそう記す。

今回はラタキア系。

ちなみにレイバンの大型のカラスのことだ。大型ってのがポイントな。ワタリガラスというとわかるか?
ちっちゃいカラスはクロウだから。
基本的にはレイヴンって書かれることが多いので、レイバンだとピンと来ない人も多いのではないか。
……まあ、缶のデザインにメガネかけたカラスがいるからわかるだろうけど。


葉組はバージニア、オリエント、ラタキアの典型的イングリッシュ。王道やね。
ラタキア臭はそこそこ。

んじゃ、ダンヒル様で吸ってみましょう!!


……ラタキアのむっはー感は弱め。てかかなり弱い。
味のメインは明らかにバージニアとオリエント。
特にオリエントの主張が強く、麦のような味わいが強烈だ。
ラタキアはほんと味つけというか、調味料程度。

煙草の甘味よりもコクを重視した感じで、焦がし麦のような風味。
辛味はそこそこピリピリと。タンバイトはある。

バージニアの甘味は奥から立ち上がってくるが、あまり目立たない。
全面的にオリエントの味わいがガツンと来るぜ。

……まあ、王道ではあると思う。
典型的イングリッシュのそれで、オリエントのジューシーなコクや旨味をメインとする煙草。
ダシ系というか。

一方でラタキアが本当に脇役で、むっはー! 感は弱く、ラタキアを求める層には全く合わない。
そしてバージニアの甘味もあるっちゃあるけど控えめだし、キャベンディッシュとかはないからこってり感もなくあっさりした味わいなので、いわゆる965やプラックマロリーが好きな人向けではないな。

本当に王道のイングリッシュど真ん中。
オリエントを味わいたい。
そんな人向けの煙草。


個人的にはこういう煙草は全然好きではないので評価は低めになるが、オリエント好きにはオススメ出来る。
かなり露骨にオリエントしてるから。

2023-03-11 Sat 11:14
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キボコ
さて、ひっさしぶりの煙草れびうですの。

今回れびうするのはキボコ!
桜の花とライチの着香!

……天然のお花着香かぁ。グラウスムーア大っ嫌いなんだよなあ。不安ががが。

でも春っぽくてなんか良さげもするし、取り敢えず吸ってみませう!
使うパイプは勿論コモイ・ゴールドバーク!

パッ缶してみるとかなり甘酸っぱい匂い。
あれ? なんか良さげじゃね?
ちょっと期待が上がってきた。


では一服。


ふむん?
なんとも独特の味だな。
甘酸っぱさやバージニア由来の甘味はあるし、キャベンディッシュ由来のこってり感もあるのだけど……なんだ、この渋味?
ライチ由来か?
なんか柑橘系というか、青い蜜柑というか、レモンの種というか。
果物、それも柑橘系の熟れてないやつ。それっぽい渋味。
あー、グレープフルーツの後味に近い?
あるいはカボス?
とにかくそんな感じ。

油分の割に甘味はそれほどでもないのは、バージニアの比率がさほどでもないためか。
ちなみに桜については後味にうーーーっすらと桜っぽい風味がある。
……花見しながら吸いたい煙草だな。

しかし桜着香と言われないとちょっとわかんないね。かなり微妙な感じ。
ほら、桜あんぱんとか春に出るじゃん?
あの味がするのよ。
で、それより遥かに強いのが柑橘系の渋味。
だから桜着香がわかりにくい。

キボコは英語でカバという意味だが、どこら辺がカバなのかはさっぱりわからない。
アフリカをこの煙草からは感じない。
むしろ都会的。それも桜並木の公園で、木々の隙間から高層ビルが見える味。

煙草そのものは典型的ダニッシュのそれと思われるが、キャベンディッシュのこってり感が幾分強め。

なんていうか……ゆず……あ、あーーー!

そうだ、ゆずだ! これゆずだ!
柚子の味だ!!!

柚子のさ、砂糖付けあるじゃん!
あの甘いのに渋いやつ!
あれだあれ! あの味がする!!

そう、この煙草、

桜あんぱんに柚子の砂糖漬けを混ぜたような味がする!!!

中々面白い味だな。
別に絶賛するような味ではないんだが、春を感じる味だ。
花見しながら吸いたい煙草ナンバーワン。
2023-03-11 Sat 06:43
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深田ありの所持腕時計・懐中時計
深田ありの時計一覧ですの。
元々深田ありはヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーが欲しいんだけど、あれ高すぎて買えぬ。

ちなみに深田ありはクォーツ派なので、機械式も持ってるけどクォーツの方が圧倒的に多い。
クォーツ大好き。



腕時計
クォーツ……13本
自動巻き……2本
手巻き……5本

1、S.T.Dupont
ハイパードーム Be Chic ブルーレザー&イエローゴールド
※クォーツ

2、S.T.Dupont
クラシック 純正黒漆ダイヤル
※手巻き

3、ORIS
クラシックデイト ブルーダイヤル
※自動巻き

4、CREDOR
シグノ GCAR042
※クォーツ(年差クォーツ)

5、TAKANO
シャトー スーペリア 変わり文字盤
※手巻き

6、OMEGA
コンステレーション グレーダイヤル
※クォーツ

7、dunhill
ダンヒリオン ファセット ピンクゴールドダイヤル
※クォーツ

8、WIAED
AGAK709 ドラえもんコラボ
※クォーツ

9、MAURICE LACROIX
カリプソ 白蝶貝ダイヤル
※クォーツ

10、lip
チャーチル T18 ホワイト&ゴールド×Commun de paris
※クォーツ

11、CITIZEN
エコ・ドライブ電波時計 H415-SO63957
※クォーツ(電波ソーラー)

12、CITIZEN
オートマチック グリーンダイヤル
※自動巻き

13、CASIO
F-201WA-9AJF
※クォーツ

14、The Peace Design
トラッドブルー クロノグラフデザイン
※クォーツ

15、松本徽章工業
皇太子殿下御成婚奉祝記念時計
※クォーツ

16、COMMELIN
天皇皇后両陛下翡翠婚記念時計
※クォーツ

17、インペリアル・エンタープライズ
天皇陛下御在位六十年記念腕時計
※手巻き

18、Zippo
MWZ-03 ブラックダイヤル クロノグラフ
※クォーツ

19、T-WINNER
GMT-983 ゴールド
※手巻き

20、hmt
ジャナータ パープル
※手巻き



懐中時計
クォーツ……1本
自動巻き……1本
手巻き……2本

1、SEIKO
蓋付き ゴールド
※クォーツ

2、SEIKO
empire シルバー
※手巻き

3、The Peace Design
非売品 ピース懐中時計
※手巻き

4、RUNA
Doratch 1999 Limited Edition POKET WATCH
※自動巻き




お気に入りTop10

1位、我がデュポン(ハイパードーム)
2位、オリス
3位、クレドールたん
4位、ピース腕時計
5位、フランスのリップ
6位、カリプソさん
7位、タカノシャトー
8位、オメガ
9位、デュポン黒漆
10位、ダンヒルさん



使用頻度Top10

1位、チプカシ
2位、ワイアードラえもん
3位、ピース腕時計
4位、フランスのリップ
5位、オリス
6位、クレドールたん
7位、カリプソさん
8位、ダンヒルさん
9位、我がデュポン(ハイパードーム)
10位、オメガ


金属ベルト……7本
革ベルト……11本(カーフ5本、リザード3本、クロコ3本)
ナイロンベルト……1本
ラバーベルト……1本
2023-02-27 Mon 20:47
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デリリウム
昨日いただいたビール。
ありがたきしあわせ。

これ度数が凄い。8.5%もある。

飲んでみる。

濃いな!
苦味もあって爽やかもあるのだが、ズシッと来る。
麦の甘味は普通だし、べたつきもなくて飲みやすいのだが、全体的に濃い!
軽いのに濃い。
飲みやすくてグーッド。

美味いじゃないの。
象さんのイラストもかわいいぞ。

ちなみに陶器っぽい見てくれだが、ただのガラス瓶だ。

2023-02-24 Fri 22:50
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うなぎコーラ
ビールじゃないんだけど、これはしっかりれびうした方がいいと思った。

深田ありは香取神宮にお参りした帰りは毎回道の駅によるのだけど、そこに『うなぎコーラ』なる得体の知れない飲料が360円という高値で売っていた。
もう何年も前から。

でも、ネタで買うには高いよなあとずーっとスルーしてきた。
何年も何年も。
が、此度ついにチャレンジしてみた!


瓶のデザインは醤油ビンみたい。とてもコーラは思えない。
売る気あんのかってくらい得体の知れないデザイン。
正気の沙汰じゃない。

次になんでうなぎなんだ?
香取は別にうなぎの名産でもなんでもない。
潮来にまで行けばともかく、香取はなあ。
なんでうなぎなんだ?

しかもそれをコーラにするという発想が狂気。
開発者はどういうニューロンの繋がりをしているのか。

ああ! 気になる!!

てなわけで買ったよ!
さ、飲んでみましょう!!


……甘口だ。普通のコーラと比べてかなり甘口。
で、口に含んだ瞬間、確かにうなぎを感じる……。
生臭い、魚の香りが口腔に広がる。

ただ、コーラそのものはキリンのメッツコーラとか、アサヒコーラとか、ジョルトコーラとか、あるいはインカコーラみたいな、コカやペプシとは違う極めてオーソドックスな味。
てかコカとペプシのレシピが特殊すぎるんだよな。あれが売れに売れてるからスタンダードになってるけど、コーラ全体で見たらコカやペプシはかなり特殊な味なんだよ。
むしろこのうなぎコーラの方が普通のコーラの味。

ただ、そのコーラに生臭さがある……。

とはいえコーラを飲み慣れていない人にはちょっとわからないと思う。
それくらい微妙な魚の味。
本当にかすかに、かすかに魚の味がする。
コーラを普段から飲んでる人でないと、このコーラにおける魚味はわかんないかもしれない。
だから誰でも飲めるっちゃ飲める。

うなぎの自己主張は極めて控えめであり、隠し味程度。
味の97%はコーラの味だ。
それもコカやペプシじゃなく、他のメーカーのコーラの味。
ディスカウントストアで55円で売ってる、あのコーラの味だ。
しかもその中でも甘い部類。
なので誰でも飲める。

ただ、確かに、確かに魚の味があるんだよ、ほのかに。本当にほのかに。
鼻から魚が抜けていく。


めっちゃ甘口なコーラだが、なるほどこれはうなぎである。
しかしこれ360円は本当にネタだよね。コカやペプシの方が20倍は美味いもん。

でもまあ、ネタとして一度はチャレンジしても面白いんじゃないかい?
ぶっちゃけほとんどコーラの味だから、飲めないってことはないよ。



2023-01-15 Sun 21:02
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富士通コンポーネント FMV-KB312
1995年発売


打鍵感
★★★★
打鍵音
★★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★★
機構
メンブレン


これピアレスにも言えるんだけど、当時は富士通高見沢であって富士通コンポーネントは後の名前なんだよな……。
でも面倒だからここでは富士通コンポーネントで統一する。

さて、富士通のキーボードというと、昔からあるあだ名をつけられていた。
『フカフカメンブレン』
もしくは『シルキータッチ』
それは富士通の打鍵感の特徴を表したもので、ポコポコするミネベアと対比してそう呼ばれてきたものだと思われる。
ただ、リベルタッチにしろピアレスにしろ、その打鍵感はフカフカではない。
リベルタッチはタクタイル+リニアだし、ピアレスはクリックで、どちらもタッチは軽いけれどかなりハッキリした打鍵感を持っている。
そのためある意味においては富士通の系譜とは打鍵感である。

富士通の系譜。それがフカフカメンブレン。
一応それまで富士通付属持ってるからある程度はわかるつもりだが、実際マジもんのフカフカメンブレンってのがどういうのかはわからなかった。
なんせフカフカメンブレンは高いからね。
KB311とか激レアでめったに出回らないし、KB321かKB312が候補になるも、まあお試しで買うには高い。

でもついに安く(といっても1600円)で手に入れた。
それが今回れびうするKB312だ。

このKB312の押下圧はなんと40g。
フカフカメンブレンの中で最も軽く、人によってはフカフカメンブレンの最高傑作と名高いKB311を超える打鍵感を持つとも言われている。
ちなみに普通のメンブレンは55gである。
リベルタッチは35gか45gなので、いかに軽いかわかる。
ただ一般にシルキータッチと言われるのはKB311であって、他はフカフカメンブレンとは言われるがシルキータッチとは言われないね。

さて、一方でこのKB312はゴミ扱いされるケースもある。
それは1995年、つまりこの機種からキーボードのコストダウンが図られたからだ。

KB311はPBT樹脂+昇華印刷に鉄板入りでプランジャー機構搭載。
しかし後継機のKB312は筐体とスペースはABS樹脂で、鉄板もなく、スライダー一体型。
そのあまりの簡素化に嘆く鍵盤愛好家は多い。
特に鉄板がないのが致命的で、これをもってKB312はよくボロクソにけなされている。

が、一方でラバーシートを分厚くしたり、スペース以外はPBT樹脂+昇華印刷になっているなど、随所に工夫が見受けられるところを評価する人もいる。
確かに鉄板もないコストダウンキーボードに昇華印刷は珍しい。正気の沙汰とも思えない。

このアンバランスな作りから繰り出される富士通王道のフカフカメンブレンは、KB311を超えると言う人もいるほどだ。

KB311は持ってないから何とも言えないが、見てくれはきちんとカーブド構造シリンドリカルステップスカルプチャーになっており、手抜きは見えない。
1995年のキーボードだがWindowsキーがないのは珍しい。
なくてなんの問題もないけど。
お陰で余計なキーがなくキー配列は完璧だし。

鉄板がないだけあって軽い。
なるほど安っぽい。
これは嘆くユーザーが多いのもわかる。
さらなる後継機のKB321はプランジャー機構を搭載し、キーキャップとスライダーを別々にしたのにこいつはスライダー一体型。
なるほど、嘆くユーザーが多いのもわかる。
……KB321はその代わりABS樹脂+レーザー印刷なんだけどな。
何そのコストのかける箇所の違いは?
富士通の考えてることわかんねー……。

ちなみに何故かペンを置ける窪みがある。
人によってはダサいと大変不評で、この機種にしかない。
個人的にはワンポイントなデザインで悪くないが。
少なくともリベルタッチのフリスク置きと比べりゃね。


ではそんなコストダウンの産物が産み出したフカフカメンブレン、KB312を打っていこう。


か、軽い!?
とんでもなく軽い!
それでいてタクタイル感はしっかりとあり、ゴムのぐにゃぐにゃ感は非常に弱い。

軽さはBFKB92UP2に匹敵するが、あれよりタクタイルがある。
勿論ガチでタクタイルのあるキーボードと比べるとリニアなんだが、少なくともこいつはスカスカではないし、富士通付属みたいな不快なゴム感はない。
……これ、フツーに名機じゃね?

富士通フカフカメンブレンの中で最も軽いのだが、確かに軽いのだが、意外なくらいしっかりしたタクタイルがあって非常に打ちやすい。
鉄板がないため底突きに幾ばくかの不満こそあれど、とても打ちやすい。

SG-26800-2VCと比べると流石にポコポコ感が足らず物足りなさがあるが、それにしても打ちやすいな……。

なんでこいつ酷評されてるのか全く理解出来ない。
フツーに名機だよこれ。
BFKB92UP2やKB-3920より遥かに上。
SG-26800-2VCには負けるが。

ただ、スライダー式だけあって四隅は垂直に押下されないし、引っ掛かりがないわけじゃない。
またキーのぐらつきも否定できないため、クオリティは確かにコストダウンを感じるが、でもでも、この打鍵感は素晴らしいと思います!
とても文句をつけるレベルにはない。

やっべ、これはいいわ……。
でもSG-26800-2VCには勝ててないんだよな。
でもKB-3920やBFKB92UP2には勝てている。

うーむ、いいキーボードなんだけどねえ。
もっと評価されるべき。


あ、こいつの欠点の一つ。
Fキーがやたら上にあるせいか、デカい。
邪魔くさい。
ピアレスほどはでかくないが、それでもデカい部類。
コンパクトさは皆無。
2023-01-05 Thu 22:31
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PARKER 50 ファルコン
定価7000円



分類
万年筆
デザイン
★★★★★
書き味
★★★★
ニブ

ペン種
F



パイロットのミューという万年筆をご存知だろうか?
当時3000円で発売されたキワモノで、なんと軸とニブが一体となっている。
通称『首軸一体型』万年筆。
その書き味は鉄の棒で引っ掻いてるようと言われ、ていうかまさにそのものだ。
軸のペン先が一体となってるので軸で引っ掻いてるのと変わらん。
そこにはしなりも弾力も存在しない。
究極のガチニブ。

しかしこの一体型ペン先、実はミューが元祖ではない。
元祖はパーカーのT-1という万年筆で、総チタン。
そう、チタン。
チタンで出来た万年筆であり、チタンで出来たペン先である。
定価いくらだっけ? 当時で5万円? 7万円? 忘れたが、とにかく高かった。
それはチタンの加工が非常に大変で数を作れなかったためだ。
そのため現在ではプレミアがついている。
……いや、パイロットのミューもプレミアついて1万円以下じゃ買えないけど、それは置いといて。

そんなパーカーT-1は後にステンレスにした廉価版を販売する。
それが今回れびうするパーカー50ファルコンだ。
ちなみにファルコンは愛称で正式にはパーカー50だけだな。
79~83年あたりに販売されていた。

さて、そのデザインだが、すげえスタイリッシュでかっこいい。
何このかっこよさ!?
ミューと違ってペン先部をゴールドメッキし、首軸には梨地のブラスト処理をしている。
軸もブラスト処理してるが首軸とはまた色を変えていて、綺麗なブラウン。
そこにゴールドのリングとクリップが映えるんです。
そして流線型のボディに似合う細軸……。
やべえ、すげえかっこいい……。
これは隼ですわ……。
ゴールドがちと少ないので★★★★★+αはしなかったが、限りなく+αに近い★★★★★。

一見すると一体型に見えないが、指でなぞると一体型だとわかる! 繋ぎが全くない! これ一本のステンレス削って作ってるよお!

ちなみにアメリカ時代のパーカーなのでキャップには当然穴なぞ空いてない!
これ重要。

このさ、一体型ペン先ってさ、多分だけど『羽ペン』が元じゃないかな?
ガチョウや白鳥の羽をむしりとって火であぶって強度を高めただけのペン。
中世ヨーロッパで主流で、ファンタジーにもよく出てくるあのペン。
あれ当然羽の骨で引っ掻いてるだけだし。
ちなみに日本にもあったんだぞ、羽ペン。まあ個人が自主的に作ったもんだが。
で、そんな羽ペンをインスパイアしたのがT-1であり、ファルコンであり、ミューなんじゃないかな?


で、深田ありはなんとその未使用品を手に入れた!
それもほぼ定価で!
いやファルコンもプレミアついてて中々1万円以下にはならなかったんだけど、いやラッキーだった。
……クリップ曲がって割れてっけどな。だから安かったんだが、書くのにはなんの問題もない。
なんせペン先は未使用品だからな!
クリップはセメダインXでくっつけた。


さて、そろそろ書いていきましょう。
伝説の一体型ペン先、パーカー50ファルコンを!!


引っ掛かりはなく割とスラスラ書ける。
ガリガリはしない。
もっこり感が少しある。
弾力は一切なく、しなりも一切ない。
だけどプラチナ3776センチュリーのようなガリガリ感はなくて、不思議な書き味。

どこかでこの書き味に似た文具があったような……。

あ、わかった!
これシャーペンだ!
シャーペンの書き味そっくりだ!!

シャーペン使ってたらインクが出てきた、みたいな書き味だこれ!

インクフローはプレピーの方がずっといい。
てかプレピーの方が滑らかに書けて、いかにも万年筆な書き味だが、パーカー50ファルコンは別にインクフローが渋いわけではないのだけど、なんつーか、書き味がシャーペンなんだよ。
どうしようもなくシャーペンなんだよ。


こうして考えると現代の万年筆というのはちゃんと『万年筆』してるんだなあとわかる。
当時は逆に万年筆が当たり前だから、むしろボールペンやシャーペン的な書き味をめざしたのかもしれない。
……その割には軟調ペン多いけど。

この万年筆は入手困難であることを考えるとあまり参考にはならんかもしれないが、『万年筆らしさ』を求めないのであれば、シャーペン的で受け入れやすい書き味。
当時のペンに対する考え方ってのが伝わってくる。
万年筆が斜陽を迎え、何とか生き残るために考え出された代物というか、試行錯誤というか。

そう、昔はさ、新しいものが受け入れられた時代だ。
古いものはあまり好まれず、なんでも進化したものを求められた時代。

空を繋ぐチューブの道路。
全身タイツの服。
エアカー。
コンピューター先生。
イルカが攻めてきたぞ!

そしてソイレントグリーンとか、未来世紀ブラジルなんかのデストピアも流行ってさ。
サイケデリックなものも流行った。ヒッピーがLSD舐めたり。
そういう常に新しいもの、常に刺激、そういったものが持て囃される時代にあって前時代的な万年筆は下降を迎え、新時代を飾るボールペンやシャーペン(明治時代からあったけど)が主流となる時代。
アポロが月にたどり着き、次は火星だと息巻いていた時代。
エネルギッシュな時代。

そうした新しいものこそが絶対的な世界にあって、古臭い遺物とも言える万年筆が生き残るために、万年筆らしさは敢えてスポイルし、他のペンと同一的なものになろうともがく試行錯誤が、なんかパーカー50ファルコンからは伝わってくる。

ちょうどこの頃の万年筆って、スタイリッシュなのが多いのよね。
インレイニブやフーデットニブで、細軸で、コンパクト。
カートリッジ式を採用し、手軽に使える万年筆。
それは平成からの万年筆における『万年筆らしい万年筆』とは明らかに一線を画すもので、レトロフューチャーというか、時代の先を駆け抜けようとする姿が映し出されている。

1970~80年代の万年筆はもはや万年筆であろうとはしていないと言っていい。
実際ペリカンもさ、一時期存在を消していた。
スーベレーンは1982年だが、それまでは冬の時代で、昭和世代にとってペリカンは存在すら知られていないメーカーだった。(モンブランやパーカーと比較して)
回転吸入式が面倒だからと切り捨てられ、ペリカンは長らく万年筆を作らなかった。

興味深いのは時計のクォーツショックと重なるんよな。
1969年のアストロン以降、機械式は凋落し、クオーツが世界の全てを支配した。
70年代80年代というのは、古いものは悪だった時代。
新しいものこそが価値あるものであり、それは機械式時計や万年筆にとって徹底的な逆風となっていた時代。
だからこそ当時の万年筆はスタイリッシュで未来的で、実用的だ。

機械式時計にしろ万年筆にしろ、大人の嗜好品として復権するのは80年代後半から90年代初頭にかけて。

そういう時代背景がとてもよく伝わってくる逸品だと思う。
このパーカー50ファルコンというのは。

2022-12-04 Sun 20:14
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アークロイヤル・ターキッシュ
最後のアークロイヤル。ターキッシュ行ってみようか。

……とはいえ、実はこいつ、あまり語ることがない。

というの着香の弱いアークロイヤル白って感じで、特段こいつならではの個性に乏しく、言うべきことはアークロイヤルで着香抑え気味なのが欲しいって人向けだなあってことだけだからだ。

バージニアゴールドと比べると明らかに甘味が弱めではあるのだが、煙草感そのものはとてもアークロイヤル的だ。
元々アークロイヤルって渋い味わいだし。

非着香ではなく、バージニアゴールド同様バニラを感じる。ただバージニアゴールドと違うのは煙草がアークロイヤルしてるっことか。

個人的にこれ吸うならアークロイヤル白やアークロイヤル・オリジナルでいいわって感じ。
別に悪い煙草じゃないんだけど、アークロイヤルってさ、渋味のある煙草感と強着香のコンビで攻める煙草じゃん?
その武器の一つを失ってるんですよね。
そうなるとやっぱ不足感をぬぐえない。
バージニアゴールドほど煙草の味わいを変えてくれば別だけど、アークロイヤルは元々煙草が甘くないので、まーそういう渋味を求める人向けなんだろうね。


あとバージニアゴールド以外のアークロイヤルのシャグ全般に言えることとして、加湿されすぎ。
いや、シャグってそういうのばっかなんだけど、上手く巻くのが難しい。
煙管で吸うのが一番楽というね。
でもターキッシュはその中でも一番加湿されてる気がする。
煙管で吸っても湿り気強いもん。
バージニアゴールドはまだ巻きやすいんだが。
バージニアが多いと巻きやすいんかね?


やはりアークロイヤルならフルアロマか白。
バージニアゴールドは美味いが……ブラックスパイダーのバージニアプラスの方が好きだしなあ。

2022-11-24 Thu 07:27
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IBM 5576-A01
1991年発売


打鍵感
★★★★★+α
打鍵音
★★★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★★
機構
メンブレン(バックリングスプリング)


人によって最高のキーボードは違うだろう。
リアフォと言う人もいるし、HHKBと言う人もいるし、Nizと言う人もいるし、G915と言う人もいるし、Model Fと言う人もいる。中にはApple Magic Keyboardなんて言う人もいるのだ。
かくいう深田ありもリベルタッチこそ最高だと信じてやまない。
好みとは千差万別である。

だが、一方でキーボードマニアたちの間において、古くから『世界最高鍵盤』と呼ばれるキーボードがある。
それが今回れびうする5576-A01である。

世界最高鍵盤ですよ世界最高鍵盤。
凄まじい尊称である。

このキーボードは今日のJIS配列の基となる配列を作った元祖のキーボードであり、今の日本語配列はここから始まった。
そのためリベルタッチやリアフォ(初代)とキー配列が非常に似ており(キーのサイズ的にも)、違いはWindowsキーとアプリケーションキーがないことだけである。
打ちやすい……。
まず合格である。

そしてこのキーボードは押下圧70gのバックリングスプリング。IBMのキーボードだがブラザー工業が作ったものだ。
Made in Jaran
5576シリーズは1986年に誕生し、5576-001(Alps板ばねメカニカル)、5576-002(Alps板ばねメカニカル)、5576-003(ブラザー工業製バックリングスプリング)を経て、後に5576-A01(ブラザー工業製バックリングスプリング)、5576-C01(IBM製バックリングスプリング)が1991年に発売された。
……その後、コストカットした5576-B01(ミツミ製メンブレン)が出るのだが、これは黒歴史なので置いておく。打ったことあるけどひでえ打鍵感だったし。

そのいずれもが傑作と言われ(B01を除く)、キーボード原器とまで呼ばれており、今なお評価が高い。
そう、評価が高いんだ。中古市場は1万6000円~6万円。
状態が良かったり箱があったりすれば3万円は確実に超える。
未使用は5万円を下回ることはない。
……5576-001が定価3万6000円、5576-A01が定価2万2000円なんだけどね。
で、そんな5576シリーズの中でも特に評価が高く、伝説的な存在になっているのが5576-A01だ。
実は5576シリーズで一番安いんだけどね、他は全部定価3万円超えるのに、こいつだけ2万2000円だから。
でももっと崇拝されてるのはこれだ。
世界最高鍵盤としてね。
人によっては「指が絶句する」とまで言うほどだ。
あまりにも素晴らしいからキーボードとよぶのは失礼なので鍵盤と呼ばれるほどである。
というのも、当時日本IBMはキーボードのこと鍵盤って表記してたのよね。ちなみにフロッピーディスクはディスケット。

で、だ。
……そう、高いんだよ。スゲー高いんだよ。
5576-B01は2600円もあれば中古で買えるが、5576-A01はその10倍の金が必要になる。

……2万500円(送料別)でゲットした。
送料合わせたら2万2000円だ。定価で買ったも同然である。

……ボロボロできったないキーボードをね!
そう、汚いんだよ!
前の持ち主がえらく酷使したようで、まあばっちい。
これ2万円!?
ハドフの100円ジャンクの方がもっと綺麗だわ!

てなわけで使う前にちょっと掃除する。
ダメだ、いくらなんでも汚すぎる。

なんでこんなの買ったって?
だってリベルタッチを買った2016年から6年間、ずっと思いこがれてたんだもん……。
なのに毎回毎回5576-A01は高額で、6年間負け続けた。
どーしても欲しかったんだもん……。

そう、深田ありが世界最高と信じるリベルタッチと、キーボードマニアたちが口を揃えて世界鍵盤史上の最高傑作と褒め称える5576-A01、どちらが真の世界一なのか雌雄を決したいんだ!!!


さあ掃除は終わった、リベルタッチと打ち比べるぜえええ!!
勝ーーーーーー負!!!!


………………。
…………。
……。

無理だよ! 比べられないよ!
どっちが上かなんてわかんねえよ!!

あまりにも高次元すぎる戦い……。
そして方向性が違いすぎて評価が難しい。
リベルタッチとまさかここまで張り合うキーボードな存在したのか……。

取り敢えず、なんで5576-A01には狂信的な信者な多いのか理解した。
これは信者が出来ない方がおかしい。

その上で、敢えて、敢えて優劣をつけるなら、リベルタッチの勝ちだと思う。

では詳しく説明していこう。


まずこのキーボード、いや、鍵盤はかなり気品のある打鍵感を持つ。
打ってて尊さを感じる。

まず押下圧70g。
かなり重い。凄く重い。実用性を考えるとアホかと言いたくなる重さ。クッソ重い。
しかしその重さがある種の荘厳さというか、打ち心地に『高級感』を付与している。
なんていうか、『スイッチを押している』感が非常に強い。
大理石の床を歩いているかのような硬質さが指に宿る。
IZITK-105Mと比べるとよくわかるんだけど、『軽さがチャチさに感じる』んだ。
重いから高級感や気品を感じるんだ。
青軸がオモチャみたいに思える。
なんか、5576-A01は王様って感じ。

打鍵音もカチョンカチョンと妙に品がいい。
カチャカチャしないんだよ。安っぽい音がしない。
青軸よりうるさいんだけど、聴こえるのはバネの音。
安っぽいプラスチックの音がしない。
とても品がいい。

なんていうか、文字を打つというより、キーを押させていただいているというか、キー一つ一つが幻惑の玉座への扉みたいで、重苦しいスイッチが美しく、尊い。

これと比べるとピアレスはかなり軽い青軸って感じで荘厳さに欠けるし、ゴム感もうざい。
5576-A01はメンブレンだけどバックリングスプリングなのでゴムはないからな。バネだけだ。

なんていうか、打ってて崇拝したくなる。
これはリベルタッチとは全く違う。


では何故リベルタッチがこいつに勝てるのか?
それは実用性とトータルの快感である。


まず実用性。
この点において5576-A01は多くの欠点を抱えている。
まずクッソ重い打鍵感。
確かにこの重さが高級感のある美術的打鍵感を生んでいるが、実際にこれで文字を打ってるとかなり疲れる。とにかくすさまじく重いため。
こいつで何万字も打つのは苦行以外の何物でもない。

次にキーとキーの隙間がかなり大きい。
不思議なくらい隙間が大きいため、ゴミが入りやすい。
実際届いた当初は隙間にゴミが詰まっててTを押したら戻ってこなかった。掃除したら直ったけど。
こんなこと他のキーボードでは経験がない。

そして四隅が引っ掛かる。
バックリングスプリングの構造上バネが突き出ていてプランジャーとかないため、キーの端はフツーに引っ掛かる。特にデカいキーは引っ掛かる。

最後にケーブルが太すぎ。ゴツすぎ。邪魔。着脱式だが端子が意味不明なため断線しても交換とか不可能である。何のための着脱式かわからない。

打鍵音はメチャクチャうるさいが……まあこれはいいや。


以上の問題点をかかえているため、『文章を作成する道具』として考えた場合、リベルタッチに甚だ劣ると言わざるを得ない。
だってリベルタッチは上記の問題は何一つないもの。


次にトータルの快感について。

確かに5576-A01は凄まじい尊さを持つ気品ある打鍵感で打ってて麻薬のように脳を刺激するが、リベルタッチとて打つだけでアへ顔ダブルピースで絶頂射精する妊娠確実の人権キーボードである。
快感のタイプが違うがどちらも打ってて心地いい。
が、重要なのは軽さである。

やはりタイプしていると軽いって気持ちいいんだな。リベルタッチは35g&45gなのでとにかくかろやかで、羽衣のような打ち心地がとてもスカッとする。
この加点は5576-A01では味わえないものだ。
しかしリベルタッチは幾分かゴム感があり、そこは減点たりうるのだが、ここでピアレスと比較しよう。
ピアレスは最初バネ感があって次にゴム感がくる。つまり後味が悪い。
リベルタッチは最初ゴム感があって次にバネ感がくる。
つまり後味がいい。
そのためゴムの減点がピアレスよりは少なくなる。
つまり微少な減点と大幅な加点が相殺され、トータルはちょい加点となる。
5576-A01がもたらす快感はスイッチを押すバネの座屈に全てが由来するため、そこに爽快感はない。
そのため、トータルで見た場合、爽快感の差でリベルタッチに微妙に軍配が上がる。
ゴム感の分を減点してもだ。
これはやはり、文章を作成するというのは何千字、何万字と打っていくことであるから、数回ポチポチしただけでは感じられないが、何時間と経つと如実に差となって現れる。
だからゴム感がいかになくても爽快感のない5576-A01はリベルタッチにわずかに及ばない。

とはいえ、本当にわずかの差です。
なんなら好みの範疇と言ってもいい。
それくらい特別感のある打鍵感を5576-A01は持っているのだ。
流石は世界最高鍵盤……。


いやマジでさ、『鍵盤』だよねこれ。
キーボードというのは5576-A01に失礼だと言いたくなるもん。
それくらいなんか別格なんだよ。

そうねえ、一応優劣はつけたけど、個人的にはね、リベルタッチは東の横綱、5576-A01は西の横綱としたい。
東の方が格上だが、どちらも横綱ではあるように。


タイピングに限りない心地よさを。
これはリベルタッチのキャッチフレーズだ。
実際この言葉に偽りはなく、やはり世界一のキーボードだと言わざるを得ない。
なら5576-A01はこうだろう。

タイピングに限りない尊さを。

2022-11-21 Mon 17:57
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テクノバード ACK-200
1991年発売



打鍵感

打鍵音
★★★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★★
機構
メンブレン


ACK-230という超ロングセラーなキーボードがある。
Solidyear、かつてはSolidtecと名乗っていた会社が販売している格安のメンブレンキーボードだ。
深田ありの知る限り90年代末か、ゼロ年代初頭には売っており、BFKB92UP2同様プランジャーに鉄板入りでシリンドリカルステップスカルプチャーを搭載した傑作機として評価が高い。
なんせ3000円でお釣り来るからな。BFKB92UP2より2000円も安くてこの完全武装、評価されないわけがなく、今なおマイナーチェンジしつつ販売されている。
個人的にはスペースの位置が左寄りすぎて打ちにくそうなので買う気はないが、安メンブレンながらここまで凝った作りは誉めざるを得ない。

そんなACK-230には旧モデルが存在する。
それが今回れびうするACK-200だ。
テクノバードという会社名だが、まあSolidtecよね。

まずこのキーボード、かなり古い。
なんとWindowsキーがない。
キー配列は5576-A01と全く同じなため、1991年以降の製品。
そしてATキーボードである。

ATキーボード!!

それは古の端子!!
IBMがPS/2をゴリ押しするまで主流だった大昔の端子である!!
そう、PC98シリーズに使われてたやつだ!
PC98!!
マジかよ……古すぎるだろ……。

しかし深田ありのマシンはPS/2は接続できるがATなど接続出来ない。当たり前である。
何年前の端子や思とんねん。
仕方ないのでAT→PS/2変換コネクタを買った。
マジかよ何年前だよこれ。

キー配列が5576-A01と全く同じなので1991年よりは古くない。
最後のPC98は2000年発売だが、その頃はWindowsが出ている……というか、リアフォ106以外でWindowsキーがないってことはないので、まあWindows95以前。つまり1992~1994年のキーボードだと思われる。
思われる、というのは発売日わからんのよ、こいつ。
情報があまりにも無さすぎて。


……調べた結果、海外に情報があった。
どうやら1991年らしい。
マジかよ5576-A01と同年かよ。


そしてこのキーボード、箱がすごい。
箱にデカデカと『ハイグレードキーボード』と書いてある。
ハイグレードですよハイグレード。
ELECOMのプレミアムメンブレンキーボード以来の衝撃。
このハイグレードの字句にやられたね。必要もないのにポチってもうた。
……ATキーボードだと判明したのは家に届いてからだ。


で、このキーボードは本当にハイグレードなのか?
1991年となると、キーボードがコストカットされ始めた時期やね。
とはいえまだまだ鉄板は入ってるし、打鍵感も優れた名機は多い時期だ。5576-A01は言うに及ばず、ピアレスも1992年やし。

………………軽くね?

鉄板入ってなくね?

ハイグレードなのに?
後継機のACK-230は2000円台で鉄板入りなのに?

不安が募る。
キーキャップを外してみる。
あ、流石にスライダーはない。プランジャー式だ。
水色のプランジャーがついとる。
まあ流石にね、この時期にスライダーはねえよな。
プランジャー式だけあって四隅のどこを押しても垂直に押下される。
うむ、ハイグレード。

キーボード本体を良くみる。黄ばみが全くない。印刷はハゲてない。使われなかっただけかもしれんが。
キートップはかなりザラザラしており、なんか無駄にコストかかってる感じ。
印刷は昇華印刷だろうか。ここもコストを感じる。
全体の筐体もやはりザラザラして、シボ加工がいい感じ。PBTかな。ABSっぽくないぞ。
うむ、ハイグレード。

ケーブルは昔なつかしのカールコード。
あー、流石は1991年の代物ですわ。今時カールコードのキーボードなんてねえぞ。
ゴツい。
うむ、ハイグレード。

構造は当然ながらシリンドリカルステップスカルプチャー。カーブドはしてない。

なるほど、見てくれは確かにハイグレードだ。

打ってみる。
モコモコ、モコモコ。

も、モコモコ!?
え、こいつまさか静電容量無接点!?
バカな!!!

しかし凄くモコモコした打鍵音である。メンブレンとは思えない……。なんでこの音がする?
リアフォほどはモコモコではないが、HHKBくらいはモコモコする。
なんでメンブレンなのにモコモコするんですかね!?
な、なるほど、ハイグレードというわけか……。
いや、しかしこんなところでハイグレード感出すの???
別に静音は謳ってないが、当時のキーボードとしてはかなり静かな部類。
パンタグラフ並に静かで、今のオフィスでも使えるレベル。
音は正直かなり凄い。ビビった。


で、肝心の打鍵感……。


ひ、っでえええ……。
こ、これはヒドイ……。ちょっと擁護できない。
ゴム感があまりにも強すぎる。いくらなんでもゴムが強すぎる。
押下圧も高く、キーストロークも深く、ゴムが何よりも強い。
富士通付属もゴム感強くて辟易したが、こいつはそれ以上だ。
てかレベルが違う。ゴムのカタマリだぞこれ……なんだこれ。
グニュグニュ打ってて大変気持ち悪い。不快なんてもんじゃない。
ハドフのジャンクに転がってる安キーボードみたいな打鍵感。
ちっともハイグレードじゃない。


我慢できないのでバラしてみた。
メンブレンだった。
鉄板もない、独立したゴム椀でもない、ラバーシート式のやっすいメンブレン。
メンブレンシートは3枚やね。へんなとこバブリー。
そしてプランジャーはアクチュエーターであり、まあこれに罪はない。
問題はこのラバーシートだ。非常に重くて硬い。
この硬さがゴム感の正体。
……ACK-230より明らかにコストかかってない。
ハイグレード?

ハイグレードする箇所を明らかに間違えてません?
コストを感じるのが見える部分とプランジャーだけで、中はスカスカ。
カキワリみたいなキーボードだ。


ただ、なんでこの構造でこの音が出せるんだ???
音は本当にモコモコしてて凄い。静電容量そっくりな音を鳴らす。
でもメンブレン、それもコストのかかってない安メンブレンだ。
一体どこがハイグレードなのかとえば、そらまあ、ハイグレードだなあ。キーキャップとか筐体とかは。
シボ加工して昇華印刷してPBTやしこれ。

しかしキーボードに求められるハイグレードってそこですかね???
リベルタッチとは明らかに真逆の思想。
キーキャップやら筐体は安っぽいABS樹脂にレーザー印刷だが、打鍵感には徹底的にコストをかけたあれとは本当に真逆。
打鍵感はクソそのものだけど、筐体は不思議な高級感に包まれている……。
いや、軽いんだけどね? 鉄板ないから。


なんつーか、評価の難しいキーボードである。
ハイグレードそこかよ……。



追記

こいつにシリコン塗ってみたら、音がさらに静かになった。
で、AT→USB変換アダプターをかまして実際に使ってみて。

すげえ打ちやすい……。
打鍵感は決してよくなったわけではないが、とにかく打ちやすい。
やたらめったら打ちやすい。
なんだこれ。
なんでこんなに打ちやすいんだ???

多分理由としては5576-A01と全く同じキー配列であること。
プランジャー機構搭載で四隅が一切引っ掛からないこと。
シボ加工のためざらついたキーが指をしっかり固定してくれること。
打鍵感は重いけどキーストロークが浅いこと。
静電容量無接点みたいな心地よく静かな音がすること。

これらの理由が複合的に絡み合った結果、重たくてゴム感がかなり強いグニュグニュの打鍵感でありながらも快適なタッチをもたらしていると考えられる。

な、なるほど。確かにハイグレードだ……。
バラしてもなんでこの音がするのかは皆目見当もつかんが、確かにハイグレードだ……。
ううん、なんか悔しいな。
打鍵感の良さは打ちやすさに決定的な要因を与えると信じてきたのに、打鍵感がこんなに悪いのにこんなに打ちやすいってのがちょっと信じられないというか、深田ありの常識を粉微塵に打ち砕いてしまっている。

悔しい! でも感じちゃう!ビクンビクン
みたいな?
2022-11-19 Sat 06:58
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アークロイヤル・バージニアゴールド
さて、アークロイヤルのシャグ第三弾いってみようか。
ラタキアはひどかったなあ。
オリジナルはほんと白をシャグにしただけって感じで、巻くの面倒だから紙巻きでいいよって感想だったが……。
こいつはどうかな?

ほのかにバニラの香り。オリジナルほどは着香は強くないが、非着香ではない。

渋いアークロイヤルには珍しく、バージニアの甘味が割とハッキリしていて、若干の柑橘的な後味が伝わる。
あまりアークロイヤルらしさはなく、オーソドックスなバージニア系って感じ。

美味い。これフツーに美味いな。
アークロイヤルシリーズでは紙巻き含めてもトップクラスに好きやわ。
フルアロマとどちらが上かってくらい。
アークロイヤル白より明らかに美味い。

これは当たりやわ。
今後アークロイヤルを買うとしたらこのバージニアゴールド以外ありえないレベル。
火つき、火持ちもいいし、こいつはかなりオススメ。

いや、これいいな。美味いな。
別にアークロイヤルでなくてもよくね? って気がしないでもないんだけど、チーターアフリカとか好きなタイプならこれいいと思う。
癖が全然なくて、ほのかなバニラとガッツリしたバージニアのバランスがとてもいい。
マジでアークロイヤルっぽさは皆無なんだけど、煙草として美味い。

アークロイヤルが吸いたいんじゃ! って人はオリジナル買った方がいいが、美味いシャグ吸いたいんじゃ! って人は絶対こっち。
これは素直に美味い。オススメ。
2022-11-13 Sun 22:11
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アークロイヤル・ラタキア
今度のアークロイヤルはラタキア。

……ラタキアの手巻きとか珍しすぎるだろ。
しかし着香が売りのアークロイヤルで、まさかのラタキア。
気になるじゃないの。
しかしそれがまさか地獄へのはじまりだったとは、このときは思いもしなかった。


開封して漂ってくるのは病院の消毒薬の臭い。
な、なんで!?
ラタキアの正露丸臭なぞほとんどしない。
代わりに消毒薬のの臭いがする。
なんで!?
ラタキアスタンダードを思わせるが、あれはちゃんと正露丸臭したぞ!?

ふ、不安を抱えながら一服……。

……え、鉛筆の芯。
なんだこの味……マジで鉛筆の芯としか言い様のない味がする!
端的に言って、メチャクチャ不味い!!
こ、これがあのアークロイヤル!?
アークロイヤル様はご乱心召されてます!!

ラタキアの味や香りなんか全然してこねえ。
代わりに感じるのは鉛筆の芯の味と消毒薬の臭い……。
やたら渋いし、甘味なんかろくにない。
酒で言うところのラフロイグを思い出す。
後味に草っぽさ。ここにアークロイヤルの残滓を感じる。

びっくりするほど不味い。
こんなに不味い煙草はサミュエルガーウィズのブラックXX以来。
下手すりゃそれ以上に不味い。
とんでもなく不味い。

これ吸うのメチャクチャ苦痛なんですけど?

だって消毒薬臭い鉛筆の芯だよこれ!?
おおよそ煙草に使う表現じゃない。


やっべえ、これ30g吸うの?
うっそお……ちょっと勘弁してくれよ。
不味すぎるよこれ……。
2022-11-06 Sun 17:32
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ZIYOULANG T60
2021年発売


打鍵感
★★★★
打鍵音
★★★★(金属音を考慮すると★★★)
デザイン
★★★★(キーキャップ交換後は★★★★★)
コンパクト
★★★★★
キー配列
★★
機構
メカニカル(UL青軸)


素晴らしいキーボードなら、深田ありは沢山持っている。
それこそ深田ありに足らないのは5576-A01くらいのものだ。
……テラドラキーボードに思うことはあるが、まあ打鍵感狙いなら5576-A01でオーケーだろう。
んで、そんな素晴らしいキーボードに囲まれている深田ありだが、実は不満があった。

それはレインボーに光るキーボードを持ってない

ということだ。
いや、これは重要なことでね、青一色と赤一色はあるんだが、虹色がないんだよ!
虹色が一番美しいのに!

てなわけで七色に光るキーボードが欲しかった。
ただ、打鍵感とかは気にしてないので、とにかく安いやつ。
出来ればやかましい音を立てるやつがいいな。
Cherry MX青軸はそこまでやかましくないし。

そんなこんなで探すも、これぞ! というのがない。
理由は英語配列にある。
中華の安キーボードはとにかく英語配列、それもUS配列が多い。
マジふざけんな。

次に赤軸が多いことだ。
個人的に赤軸嫌いなのよね。メカニカルなら青軸がいい。茶軸はエレコム茶軸持ってるし。
メンブレンでもいいけれど、せっかくならメカニカルにしたいな。

そして激安。

……その条件満たすキーボードがない。
見つからない。
青軸で日本語配列で七色に光って激安ってのはマジでない。
特に日本語配列がネックだった。
たまーに見つかってもそれは赤軸で、青軸がなかったり、何故か青軸だけ1万円超えていたりと舐め腐っとる。

そんな中、やっとみつけたのがこいつ。
ただしこれは日本語配列ではない、英語配列だ。
しかしUS配列じゃない、UK配列なのだ!
そう、UK配列!
初のUK配列!!

UK配列とは名前の通りイギリスの配列である。
US配列との違いはたった1つ。
エンターが日本語配列のそれとそっくりな縦長であること。

とにかく深田ありはUS配列の横長エンターが嫌いだ。何度押し間違えたことか!
しかしUK配列はのエンターは縦長!!
とっても押しやすい!
それでいて記号配列なんかはUS配列同様なので合理的。
まさに無敵の配列である!
まあ左Shiftがちっちゃいんだけど、深田ありは右Shift派だから問題なし。

そんな日本語配列とUS配列のいいとこ取りなUK配列。
いいじゃないですかあ。
しかもちゃんと右Ctrlもある!
これ60%キーボードなのに!

値段も激安。3300円だった。
で、青軸。
で、RGBイルミネーション。

買うしかなかったね。
ただ買わなくてよかったけど、ついでにレインボーなキーキャップも買った。
これでますます虹色です!


さて、そんこんなでT60だが、中華青軸は初めて打つが、Cherry MX青軸とは音が全く違う。
打鍵感は似ている。Cherry MXの方がちびっと軽い気もするが、まあそっくり。
しかし音は全然違う。
チキチキって音なCherry MXに対し、中華青軸はカチャカチャだ。
そして音がでかい。Cherry MXより1.2倍くらいでかい。
なるほど、これが中華軸か!

次に金属音がメチャクチャうざい。
打つ度にカーンって音がする。
エレコム茶軸やCherry Black Pawn4軸混合も金属音するが、ここまで酷くない。
なるほど、安物というわけか。
ここら辺は値段なりなのね。

イルミネーションは少し光量が抑えぎみなのと、色固定が出来ないけれど、7色に光る鍵盤はとても美しく、買ってよかったと思える。
やっぱ一枚でいいから欲しいもん!!


で、打鍵感と使い勝手だが。
60%キーボードなのでやはり使いにくさはある。
特に矢印キーがFnキー押さないとダメってのはかなりキツい、
矢印キーは死ぬほど多用するからねえ。
でもエンターが日本語配列と変わらないのと右Ctrlがあるので、まあマシ。

……と思っていたんだが、このFn使っての矢印キー、想像以上にキツい。
腕が引きつる。腕痛い……。
矢印キー打つ度に腕に異様な負荷がかかる……。
てわなけでキー配列の評価下げるわ。
右Ctrlはあるから★は勘弁してやるが、それでも★★だな。


打鍵感はまさに青軸。
Cherry MXよりはちょい重いが、ちゃんと青軸らしいスイッチ感。
このクリッキーさがたまらないね!
茶軸とはまた違う、メカニカルの醍醐味を堪能できる。


まあ激安中華だからどれくらい長持ちするかはわからんが、取り敢えずしばらくは遊べそうだ。
UK配列だから無変換ないし左Shiftも小さいけど、割とオススメ。

2022-11-06 Sun 13:13
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富士通製 ワンタッチボタン付コンパクトキーボード CP044152-01
2000年発売


打鍵感
★★★
打鍵音
★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★★★
キー配列
★★★
機構
メンブレン


深田ありが初めてパソコンに触れたのは2001年になるのだが、その時のPCが富士通のFMVだった。
で、それに付属してたキーボードがこいつ。

まだキーボードの良し悪しなんかわからなかった頃、深田ありの指を支えてくれた鍵盤。
確か2005年に自作キーボードを作った時か、あるいはその前か、何故か棄ててしまったんだよこれ。
理由はわからない。思い出せない。
壊れていなかったのに、何故か棄ててしまった。何故か。マジで何故か。

問題は棄てた後、深田ありの使ってきたキーボードがろくなもんじゃなく、不満たらたらで、この付属キーボードを棄てたことを何度も何度も後悔した。
マジでなんで棄てたんだろうな……。
何の不満もなかったのに。
マウスを棄てた理由は覚えてる。ボール式だったのでゴミか詰まって定期的な掃除がウザかったからだ。
その時一緒に棄てたんだったかなあ。
なんて愚かなことを……。

このキーボード、後に取り戻したいとハードオフやヤフオクで探しまくったのだが、どうしても見つからなかった。
これの一世代後、二世代後。あるいは一世代前、二世代前は簡単かつ激安で見つかるのに、こいつだけピンポイントで見つからない!

しかも探すの大変なんだよこれ。
まず『型番』がない。
タイトルのあれはモデルナンバーで型番ではないんだ。
そのため検索が出来ない。
記憶を便りに画像を見回すのみ。
しかしその記憶も時と共に薄れ、細かいデザインはおぼろになり、しかも困ったことに似たようなキーボードだらけでどれが深田ありの思い出のキーボードがわならなくなってしまった。

そんなこんなで10数年……。
しかし富士通のサイトで当時のちっさい画像を見て、検索に検索を重ね、やっと発見!!
そしたらヤフオクで3000円+送料で売ってたよ!
しかし、3000円……中古の付属キーボードの値段じゃねえ。
ハドフには100円でいくらでもジャンクが転がってる付属キーボードの世界で3000円……。しかも送料別。
買うのに勇気いるわあ。

でも、10年以上探し続けて、過去何度となく取り戻したくて、深田ありの子供の頃を助けてくれた思い出の、否! 青春のキーボード!
富士通をナメるな! 深田ありの青春だ!!
というくらい思い出深いキーボード。
打鍵感とかどーでもいい。取り戻したい!
だから買ったよ。このぼったくり価格で。

それくらい深田ありのキーボード遍歴は苦難だらけだった。
この富士通付属の後に買ったのが、

・青春と情熱のキーボード……打鍵感最悪。チャタリングもした。糞だ。
・DELL付属キーボード……スペースキーが短すぎて打ちミス連発。糞だ。
・ロジクールの安キーボード……これは悪くはなかったが、別に使いやすいわけではない。地味に2016年まで使った。
・ハドフで100円だったジャンク……チャタリングが酷すぎて2週間も使わなかった。
・エレコムのコンパクトキーボード……すさまじく打ちにくい。打っててたまらないストレス。
・サンワサプライの安キーボード……これはまあまあよかった。棄てなくてもよかったかもしれんが、キーキャップ壊れてて見てくれ悪くなったからなあ。リアフォ買って棄てた。

……と、2014年にリアフォを買うまで不満たらたらだったんだよ、キーボードには。
何使っても富士通付属のあれに勝てないもん!
それくらいよかった。思い出補正かもしれんが。
だからずっと探してたのに、見つからない。

しかし、ついに手に入れた!
ぼったくり価格で!
そう、深田ありの思い出、青春のキーボードを!!

キー配列は芸術的。
コンパクトキーボードなのに右Ctrlの位置が正位置にあり、スペースの長さや位置もリベルタッチと同じ。
無変換、変換もサイズを詰めていない。
矢印キーをアプリケーションキーと右Ctrlの間に入れ、AltやWindowsキーを小さくしてバランスよく配置されている。
またコンパクトキーボードらしくFnキーがあるけど、左CtrlとWindowsキーの間にある。
最高の位置に入れてあるな。わかってる。これが出来ないキーボードがほんっと多くて。
それでいてスペースや無変換を詰めてないのはもう『芸』の域に達してますわ。
これすげえな。コンパクトでここまで完璧なキー配列見たことねえわ。
当時は気づかなかったが今ならわかる。これは芸術だ。
とはいえコンパクトキーボードには違いないので+αはしない。
計算されつくされているが、限界はあるからな。
最下段キーだらけだし。

……ん?
あー、よーく見るとスペースやっぱちょっと短いね、ちょびっとね。
リベルタッチやリアフォ初代が2.5キー分なんだけど、これは2.2くらいだね。流石に2.5は無理があったか。

ちなみにブラインドタッチする時矢印キーだけは非常に押しにくい。
どうしてもテンキー押してしまう。
ここら辺はコンパクトキーボードの悲劇やねえ。
だから★を1つ減らして4つにする。
あと無変換が少し押しにくいか?
それ以外は優秀。とても優秀。
Nizと違ってタイプミスをほとんどしない。


さて、打鍵感はどうだろうか。
思い出補正は正しかったのか、早速打ってみよう。


うっわあ……ゴム感強っ!
かなりゴムしてる。
もしこのキーボードに思い入れがなかったら、ハドフのジャンク百円でも絶対買わなかったわ。

しかし一方でかなり押下圧は軽く、KB-3920やSG-26800-2VCより軽い。
ただしリベルタッチの45gよりは重いので、多分押下圧は50g。
軽快なタッチで打てるため、ゴム感がやたら気になるが打ち心地は意外なほど悪くない。軽さの勝利。

打鍵感はタクタイル。コクッとした打ち心地でリニアではない。
リベルタッチの出来損ないみたいな打鍵感。
リベルタッチの完全下位互換。
でもリベルタッチ的なコクッとした感覚は案外悪くない。
ゴム感がやたら強いけど。
エレコムのプレミアムメンブレンキーボードを軽くしてゴム感強くしたらこうなるみたいな。

打鍵音はカチャカチャ系だがかなり静かで、リベルタッチと同等。
付属キーボードにしては非常に静か。

タイプミスがとにかく少なく、富士通らしさは存分にある。
……まあ、これ買うならKB311かKB312買った方がいいと思うけどね、あくまで思い出のキーボードだから買った感じ。


ちなみにこのキーボードには上部にアプリケーションキーがあるのだが、こいつがクッソ便利。
定番の音量キーは右側に。
これも勿論便利で、かつてこのキーボードを棄てて新しいキーボードにしたらこれがなくて嘆きまくった過去があるくらいなのだが、こいつの真価は左側と中央。
左側に4つ、中央に3つキーがあるのだが、これを押すとデスクバーに登録されているソフトが起動する。
ちなみに左から
6、7、8、9、1、2、3
番目のソフトが起動する。
なんだこの意味不明な順番!?
てかなんで4と5はないんだ!?
でもまあ、とにかくこいつは便利。
本来は左側は動画再生時の再生ボタンとかなんだけどね、こういう使い方もある。
ほんとこれ便利やわ。


とまあ、基本的なスペックは非常に高く、なるほどこの付属に慣れたら安キーボードでは満足できねえよ。
ゴム感が強すぎる以外はパーフェクト……あ、矢印キーは押しにくいな。
まあでも、それはコンパクトキーボードだから仕方ないよね。


追記
矢印キーかなり押しにくい。ないよりマシだけど。
てなわけでキー配列減点。

2022-11-06 Sun 12:43
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アークロイヤル オリジナル
シャグのアークロイヤル。フルアロマとは違う尋常やね。

取り敢えず4種類買ったから軽くれびうしていこう。
今回吸うのはオリジナルだ。
んじゃ、ちゃっちゃとれびうしよう。

バニラはかなり強いが香り付けだけで、煙草のアジに絡んではいない。
ここら辺はいかにもアークロイヤル。
フルアロマはアークロイヤル白って甘くないんだよな。
穀物的な味わいが強く、バージニアの甘味もさほどではない。オリエントかな、この味は。

じっくり味わっていくとバニラの甘い香りにバージニアの甘味が美味く絡み合ってくれる。
美味いことは美味い。

ただなんていうか、紙巻きのアークロイヤルそのものな味。
見も蓋もない言いがたいをすると、フルアロマの方が美味い。

これは本当にアークロイヤルをシャグにしたって感じだな。
悪くはないんだが、これなら紙巻きでよくね?
そもそもアークロイヤルは元がパイプ煙草で、それが売れないから紙巻きにしてヒットした経緯を持つ。
そう考えると原点回帰に近いが、つまり原点の問題点がそのままってことだ。

つまり、敢えてこれ買う必要あるのかな? と。
まあ他のラインナップは紙巻きにはないものばかりだから、そっちは期待しよう。
2022-11-01 Tue 18:18
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Niz Plum87
2017年発売



打鍵感
★★★★★
打鍵音
★★★★★+α
デザイン
★★★
コンパクト
★★★★
キー配列
★★
機構
静電容量無接点


静電容量無接点とはいかなるキーボードか。
まあすごーく簡単に言うと『タッチパネル+メンブレン』である。
指の代わりにバネがタッチする構造。
勿論タッチするのがバネでさえあればいいので、VarmiloとかModel Fのようにタッチパネル+メカニカルやタッチパネル+バックリングスプリングなどと言った変わり種も存在する。
タッチパネルは1960年代からある技術だし。

そんな静電容量の世界だが、長らくリアフォとHHKBの二強時代が続いていた。
他の静電容量は古に消え、この2つしか選択肢がなかった。
しかし2010台も後半に差し掛かり、中華がそんな二極世界に杭を打ち付けた。
それがNizである。
当初は東プレクローンとか、偽リアルフォースとか言われていたが、リアフォやHHKBにはない魅力を引っ提げて今や静電容量御三家の一角に上り詰めたのである。
……実はサンワサプライも静電容量を出してるんだが、あまりに話題にならず埋もれている。

で、Niz。
まずこれは中華キーボードだけあってUS配列しかない。
かわりにフルキーボード、テンキーレス、60%(それも複数種類)とバリエーションが豊かで、キーキャップがCherry MX互換なためキャップ交換も簡単。
しかもキー配列をソフトで自由変更も出来る。
そして無線モデルや光るモデル、防水モデルなど脇も固める幅広さは多くの鍵盤愛好家のみならずキーボードの世界に片足を突っ込んだビギナーたちの目を引いた。
登場当初はキーががたつくとか壊れやすいとか文句もあったが、今は安定している。

だが、それらはNizの本当の価値を意味しない。

Nizの持つ最大の魅力、それは打鍵感ではなく打鍵音である。

そう、Nizの打鍵音はメチャクチャいいのだ。
この点においてリアフォやHHKBを遥かに上回る。
ではそんなNizを打っていくとしよう。


モコモコ、モコモコ。
素晴らしい音だ。
とにかく音がいい。
ずば抜けて音がいい。
低音強めの静音だが、α波出まくりの心地よいサウンドがキーを押す度に奏でられる。

モコモコ、モコモコ。
本当に素晴らしい。
では世界一音がいいKB-3920と比べてどうか?
KB-3920はカチャカチャ音で路線が全く異なる。
そのため音がバッティングしない。
どちらも極上そのもの。
ただNizにも欠点はあり、スペースだけはカチャカチャする。
KB-3920にはそういう欠点はないので、トータルではKB-3920の勝ちだが、それにしても素晴らしいサウンドだ。
脳がトロける。
この音だけで高い金払う価値はある。

……まあ、昔に比べて8000円近く値上げしてんだけど。

では打鍵感はどうか?
かなり軽い。All35gだけあり、リベルタッチ並に軽い。
メカニカルでいうと赤軸に近く、メンブレンに近いリアフォや黒軸に近いHHKBとは大きく異なる。
タクタイル感やクリック感はなく、かなりリニア。
軽いBFKB92UP2といったところか。
ただリベルタッチ並に軽いのでそこは高得点。
ちなみにリベルタッチやピアレスに勝てるような打鍵感ではない。リアフォやHHKBと比べると好みってところ。
なんならSG-26800-2VCの方が好きな打鍵感です。
KB-3920には勝ってるけどねー。


キー配列はUS配列だから言うことはない。
日本語配列ねえんだもんな、クソだ。
ただキーが大きいのと右Shift、バックスペースがデカいので加点しとく。
US配列にしちゃまだ押しやすいレベル。
右Ctrlもちゃんとあるし。

とまあ、静電容量では確かな個性を持つ名機としてれびうを締めたいと思う。

2022-10-29 Sat 12:32
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NEC SG-26800-2VC
1998年発売



打鍵感
★★★★
打鍵音
★★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★
機構
メンブレン


90年代、キーボードの端子というとPS/2が普通であった。
ていうかゼロ年代初頭まではよくあった。
USB端子のキーボードがメジャーになるのは2003年くらいからだろうか。
しかしNECは妙に先進的で、なんと1997年からUSB端子のキーボードを付属させていた。
今回れびうするこいつもそうだ。
ちなみにこいつ当時のNECのカタログによると定価2万円らしい。
……高いな。

さて、キーボード界においては伝説と呼ばれたメーカーがいくつかある。
IBM、Alps、そしてミネベアだ。

そう、ミネベア。
かつて様々なメーカーにキーボードをOEM供給し、自社名義においてはRT6600系が特に有名で、90年代においては絶対的な評価を受けてきたメーカーのひとつ。
富士通と双璧をなすキーボードメーカーといえるでしょう。
……今は見る影もないが。

富士通のメンブレンをふかふかと言うなら、ミネベアはカタカタとゴム感の薄さで勝負する感じと言われており、まあメンブレン界において東の横綱と西の横綱と言った感じですかな。
そんなミネベアがOEM供給していたのが、このSG-26800-2VC、またの名をPK-KB010である。
まあ、後期型のPC-VP-KB11(2006年発売)もあり、深田ありのは後期型の方である。

ミネベアというとRT6600系ばかりなイメージがあるが、このSG-26800-2VCもレジェンドキーボードとまで呼ばれ、往年のPC98の付属キーボードを彷彿とさせる打鍵感を持つらしく、名機として名高い。
それを1700円でゲッツできたのはよかった。
だいたい2500~3000円が相場だからね。
定価は2万円なんだけどな!

いやね、深田ありは前々からミネベアが一枚でいいから欲しかったのよ。
リベルタッチに勝てないのはわかりきってるけど、でもあんだけ評判いいと、ねえ?
ミネベアでも全部が全部評判がいいわけではなく、星野金属のVanguardとかは評価低いね。
だからミネベアならなんでもいいってわけじゃない。

しかしR6652TWJPやRT6656TWJPは人気あるためかちょっと高いのよね。最近は落ち着いてきたとはいえ。
落ち着いたといってもまっ黄色い古ぼけたのが3000円くらいする。
……ちょっと前はそんなのが7000円以上してたんだが。
そう考えると流石に手が出ない。高い。
買えるとしたら送料込みで1000円台。

流石にそれは無理だろと思ったら、RT6600系ではないものの、ミネベアの名機が1700円で出回ってたら、そら買うでしょ!
キー構造はまさにミネベアそのものだし。


さて、そろそろ打ってみようか。


ポクポク。ポクポク。

な、なんだこの打鍵感は!?
ゴム感はリベルタッチより強いがKB-3920よりは弱い。
打った時の重さはやはりリベルタッチより重いがKB-3920よりは軽い。
鉄板が入っているためか音は篭りがち。
キーストロークはリベルタッチより浅いな。
キーはぐらつきがある。
しかし四隅を押しても垂直に押下されるのはグッド。

しかし特筆すべきはそんなことではなく、この独特すぎる打鍵感!
ポクポクした打ち心地で、メカニカルでも静電容量でも、いいや他のメンブレンですら打ったことがない。
もうポクポクとしか言えない。素晴らしい打鍵感だ。
てか『面白い』打鍵感だ。

ちなみにエンターとスペースを押した時もポクポクという音がして、とにかく面白い!
これがミネベアか……っ!

ミネベアになんで一定数の信者がいて、なんでミネベアのキーボードがレジェンド扱いされてるかわかった。
これはミネベアでしか味わえない。
ミネベア独自の打鍵感であり、他のどのキーボードでも決して味わえない唯一無二の個性ある。
まさに、レジェンドキーボード。

勿論厳密に他のキーボードと勝負させるとリベルタッチやリアフォに勝てるものではないし、ポクポク音は面白いがKB-3920ほどいい音もしない。
そういう意味では中途半端といえる。
でも、面白い!

『良いキーボード』はいくらでもあるが『面白いキーボード』というのは中々ない。
それもギミックが面白いとかではなく、打鍵感が面白いというのは初めての体験だ。
これがミネベアか!!

いやー、これは信者出来ますわ。
かなり魅力的だもん。
性能でトップを走るものではないが、基本的にはレベル高いし、この個性は棄てがたい。
ミネベアはいいぞ。

ちなみに鉄板は多分一枚だな。
筐体はそこまで重くない。リアフォやリベルタッチほどずっしりしないもん。


2022-10-13 Thu 12:50
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憲法改正案説明補充 現代語訳
日本国憲法の元となったマッカーサー草案を押し付けられた時、反論しなかったかと言うと、したぞ。
無視されたけど。

てなわけでその反論文を全文現代語訳してみた。


1、世界における民主主義的憲法の典型例って言われてるのはイギリス憲法とアメリカ憲法だよね。
この二大憲法はどっちも民主主義的傾向を有していて、その主義こそ一致してるけど、そのシステムは全く異なっているよね。
それは言うまでもなくアメリカは成文憲法でイギリスは慣習による非成文憲法なところ。
これは両国の歴史や国民感情、また国の事情が違うためで、どっちも英語を使うアングロサクソンの国なのにこうも違うのは非常に注目すべき点だと思うよ。

そもそも国の法律制度はその国独自の発達によるところが大きくて、他国からその制度を輸入したり、あるいは法律を採用したりしても必ずしも成功するとは限らない。
例えばさ、イギリス流の議会制民主主義は多くのヨーロッパで採用されたわけだけど、イギリスレベルにまで完璧に運用できたケースってないよね。ていうか失敗ばっかだよね。
他にもアメリカ式の大統領的民主主義はきちんと三権分立してて模範的だけど、この制度を輸入した中米南米では全然成功しなかった。
むしろ大統領による暴政が行われ、革命が頻発してしまったね。これはみんな知ってること。
なんでそうなったかというと、国の事情や国民感情を無視して制度をただコピペしただけだからさ。

一国の憲法がいかに完全に民主主義的な条文で満たされていても、その結果において目的を達するのみならず、かえって反対に極めて非民主主義的に濫用されたケースがあるよね。
そう、ドイツです。
ドイツのワイマール憲法によれば、ドイツは共和国にしてその主権は国民が持ち、大統領は選挙によって選ばれ、立法権は議会によって行使され、行政を司る首相は議会の信任を必要とし、また国民投票制度も採用し、憲法にしろ法律にしろ極めて民意を尊重しており!
さらに国民の権利義務は周到を極め、全ての国民の平等、基本的人権の不可侵をハッキリと明記してあった。
まさに極めて民主主義的な国だったのがドイツ!
もしこの憲法が正常に運用されていてれば、ドイツ人ほど自由で民主主義を謳歌できた国民は地球上に存在しなかっただろう。
でも実際は違ったよね。ヒトラー率いるナチは実は憲法改正はしなかった。でも違憲な命令を連発し、憲法を蹂躙し、人類史上比類なき暴政を行い、外国を次々と侵略し、全世界を滅亡寸前にまで追い込いこみ、ドイツ国民にさえも塗炭の苦しみを味わわせていたよね。

2、てわなけで上記の例を見るときは、一国の憲法ってのはその国の事情と国民感情に則って適切に運用されたケースでのみ成功するんだ。
そうじゃない場合はかえって悪用されて恐るべき専制政治や暴民政治が行われることを知って欲しいな。
これは憲法だけでなく一般の法律にも言えることだよ。
歴史法学者は法律は言語のようにその国々、民族間で発達するものと言い、自然法学者の言うところの人類共通の正義や理念を否定するものでは決してないけど、実際には歴史法学者の言い分が正しいことは歴史が証明しているよね。
実際イギリスの法律って大部分は慣習法であり、裁判の判例を基に発達している。
ヨーロッパではイギリスと違って成文法主義を採用してるけど、たとえはフランス・ドイツ両国は民法をルーマニア法を輸入したわけだけど、内容はフランスとドイツで大きく異なる。
また憲法もフランス憲法、ドイツ憲法どちらもイギリス式議会制度を採用してるけど、条文は全く違うよね。
それはなぜかというと、その国にはその国固有の歴史に基づく事情や感情があるからで、法律の大原則こそ人類の正義理念に基づいて一致しているけれど、その形式は国によって違うわけ、なんだね。
これは法律に限ったことじゃなく植物にも言えるんだ。
たとえばヨーロッパのバラを日本に輸入すると香りがなくなるんだよ。

3、で、この前提出さた松本試案はね、外見上は分量少ないし微温的に見えるかもしれない。
でも! 松本試案は形式的にはなるべく明治憲法に触れないことで日本の保守派や中道派を刺激しないようにしてるんだ。
でも! 実は松本試案ってのはわざとわかりにくくしたけど実際はイギリス式民主主義を徹底的に採用し、かつての大日本帝国とはまるで別物の国になることは、この前松本試案と一緒に提出した説明書に書いてあるよ。
これは比喩的に言うと苦い薬をオブラートに包んでるわけ。
つまりね、松本試案によればね。
明治憲法と違って重大国務は全て議会の同意を必要とするため、天皇の権力は事実上全て議会に移ることになる。
また不信任決議を可能にしたことで議会の信任を失った大臣は首になるか解散するため、つまり大臣の任命権も議会に移るってこと。つまり政府が議会を無視して組閣しても、議会が許さなければ即解散。これにより超然内閣や軍事内閣を作ることは不可能になる!
そして大臣ってのは天皇の輔弼……サポートだね、する身分なわけだけど、憲法で天皇は大臣の輔弼がなければ行政権を行使出来ないようにしてある。
つまり間接的に議会の許しがなければ政治は一切行えない!
これは明治憲法と比べれば革命的なんですよ、わかる?

そもそもね、ここ10年で日本で恐るべき専制的軍閥的暴政が行われ、嘆かわしくも非民主主義国家になってしまったのは明治憲法の欠陥のせいなんだ。
つまり議会と関係ない、それはつまり国民をガン無視した超然内閣が組織され、またそれを阻止する力を議会が持っていなかったことに由来するんだ。
松本試案はそこら辺完璧に修正しているんだよ!
議会に従う者にしか政治なんてやらせない!
この圧倒的予防力!!

でもね、実は民主主義が真に行われるか否かってのは憲法の条文ではなくね、国民が真に民主主義を理解し、民主主義を欲望することでのみなし得るんだ。
国民が常に民主主義の魂を持ち、民主主義精神を忘れなければ明治憲法でも問題なかった。
だから一番大切なのは学校で、社会で、徹底的に民主主義教育をすることなんだよ。
そして国民に民主主義の正しい知識が普及し、民主主義国家サイコー! と思ってくれれば松本試案でも条文でこそ天皇主権になっているけど、実質上は国民主権になるんだよ。
しかも松本試案はそういう事態をも想定し、明治憲法では不可能だった『議会側からの憲法改正発議権』を使い、松本試案さえも変更し、国民の意思による条文の作成すらも可能にしているんだ!
明治憲法では改正できるのは天皇だけだったからね。議会は承認するか否認するかの決を取るだけだった。
それを改正し、議会が憲法を作れるようにした! それはつまり、間接的に国民が憲法を作れるってこと!
摂政だのなんだのの規定も排除! いつでも憲法改正が可能!

つまりね、松本試案はそれまでの暫定憲法といえるんだ。
民主主義激ラブとなった国民が「俺たちに憲法を書かせろ!」と欲望するその日までの。
その方針に反してマッカーサー草案みたいに根本から憲法を変えてしまうと、まだまだ民主主義の意識を持っていない保守派や中道派の無用の反感を買う羽目になるでしょ?
過激すぎる民主主義はいきなり与えちゃダメなんだよ。
ドイツという失敗例を見直して!

日本における保守思想ってのはあまり表面には出てきてないのは新聞やラジオが報道する急進的な意見の下に沈んでいるからなんだ。
でも多数の保守派は確かにいるんだ。
過去10年大暴れした保守派たちが!
今は鳴りを潜めてるけど、急進的すぎる反動で保守派が目覚めてしまうかもしれない。
そうなると保守派と革新派の対立を招き、健全な民主主義教育を阻害する危険性があるんだよ。
国民が民主主義マンセーと叫ぶ社会にならないんだよ。

4、てなわけで松本試案は過去56年間一度も改憲しなかった明治憲法に、形式上は、あまり大きな変化は加えなかった。
でも実際はとんでもなく大きな変更を加えてるんだよ。
それについてはこの前提出した説明書に詳しく載ってるから、今回はそれを伝えたかったんだ。
松本試案はマッカーサー草案とは全然別物だけどさ、根本に宿る精神や趣旨は実は大して変わらないんだぜ?
議会制民主主義万歳!! これは同じなんだから!!!
勿論松本試案が完璧とは言わないよ。めっちゃ考えて作ったんだけどさ!
だからGHQにはね、松本試案の欠陥を見つけてそこを指摘して欲しいんよ。
改める点や付け加える点なんかをね。
よろしくね♪
2022-09-02 Fri 21:03
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深田ありの万年筆一覧
万年筆やシャーペンなど、数が増えすぎたので種類別に一覧することにしましたの。
今回は万年筆編。


インク

瓶 8本

プラチナ万年筆 INK-1200#1 ブラック
CROSS ブルーブラック
Waterman セレニティーブルー
Pelikan 4001 ブラウン
セーラー万年筆 四季織 若鶯
セーラー万年筆 四季織 金木犀
セーラー万年筆 四季織 藤姿
セーラー万年筆 四季織 囲炉裏


カートリッジ 3箱

MONTBLANK ミステリーブラック
Waterman ミステリアスブルー
プラチナ万年筆 SPSQ-400#2 レッド




万年筆 24本


舶来万年筆 14本

1、S.T.Dupont ラインD ブルー&ローズゴールド(EF)14K
2、S.T.Dupont デフィ パンチングレザー キャメル(F)鉄

3、Waterman エキスパート エッセンシャル フランスブルー GT(F)鉄+23Kメッキ
4、Waterman エキスパート エッセンシャル プルシアンブルーGT(F)18K
5、Waterman メトロポリタン エッセンシャル パープル CT(F)鉄

6、MONTBLANC マイスターシュテュック 144 ブラック(EF)14K
7、MONTBLANC ノブレス No.1447 ゴールド(M)14K

8、Pelikan Classic M200 パステルグリーン(B)鉄
9、Pelikan 400NN M&K 緑縞(F)14K

10、PARKER 45 フライターGT(X)10K
11、PARKER 50 ファルコン(F)鉄

12、PENBBS 308 紅葉(F)鉄
13、PENBBS 456 赤紫(F)鉄

14、PENMIX ブラック(M)鉄


国産万年筆 10本

15、パイロット ボレックス シルバー(F)鉄

16、セーラー万年筆 四季織 雨音 春雨(中細字)21K
17、セーラー万年筆 The Peace Design ブルーチタン(MF)18K

18、プラチナ万年筆 #3776センチュリー ブライヤー(細字)14K
19、プラチナ万年筆 プレジール レッド(細字)鉄
20、プラチナ万年筆 美巧 18Kスタンダード レッド(中字)18K
21、プラチナ万年筆 プレピー コクヨコラボレーションモデル ホワイト(細字)鉄

22、ぺんてる トラディオ プラマン 青(MF相当)プラ
23、ぺんてる バーバリー リベラ バーバリーチェック(M)14K

24、中村箔飾工芸 近代蒔絵 梅に鶯(M)鉄




所持ペン(金ペン11本、鉄ペン12本、プラペン1本)
21金……1本
18金……3本
14金……6本
10金……1本
鉄…………12本
プラ……1本

EF(X含む)……3本
F(細字含む)……12本
MF(中細字含む)……3本
M(中字含む)……5本
B(太字含む)……1本

カートリッジ運用……6本
コンバーター運用……15本(ピストン式12本、スライド式2本、中押し式1本)
回転吸入式……2本
プランジャー式……1本

嵌合式……19本
ネジ切り式……5本
2022-08-25 Thu 13:06
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Pelikan 400NN M&K 緑縞
定価不明



分類
万年筆
デザイン
★★★★
書き味
★★★★
ニブ
14K
ペン種
F


ペリカンというのはそもそも絵の具を作る会社だった。
1832年に創業し、1863年にペリカンという社名にしたわけだが、一貫して絵の具やインクを作っていた。
1929年にモデル100という最初の万年筆を作るまで、実に97年間も絵の具やインクを製造していたのである。
ちなみに万年筆インクを販売したのは1871年からで、実は4001シリーズはその頃から作られている。
そう、151年間という超々ロングセラー商品なのだ。

そんなインクで有名なペリカンだが、1950年代に400という万年筆を世に出す。
これがスーベレーンの元となった万年筆だ。
400は400Nに、そして400NNとマイナーチェンジを繰り返し、1960年代に販売を終了してしまう。回転吸入式が冬の時代を迎えたことと、ボールペンが全盛になり万年筆の需要が減ったからだ。
当時はペリカンに限らず多くのメーカーがこの煽りを受け姿を消している。日本のメーカーでも聞いたことないような万年筆メーカーはここら辺で次々と姿を消す。
それからペリカンは他の万年筆を出すのだけど、正直知名度は全然なく、昭和世代の憧れの万年筆がモンブランとパーカーの2つでペリカンが入ってないのはそういうわけ。
回転吸入式をやめちゃったせいで、回転吸入式を作れなくなったからな。

しかし傑作万年筆と言われたペリカン400NNの復刻を望む声が何故か日本で圧倒的に多かったため、日本限定で1973年に販売されたのが、今回れびうする400NN M&Kである。
このM&Kとはメリル&クルツという会社のことで、ペリカンの関連会社だった。
ただ当時はすでに400NNの技術は失われており、復刻版のそれは400NNとは似ても似つかぬ書き味らしく、そこまで歓迎されることはなかった。
そして1982年にペリカン自身が新たに作ったのが、スーベレーンM400になる。
こいつは大歓迎され、今に続くロングセラー商品となる。

そう、ペリカンは400が基本だ。実際バリエーションも一番多く、人気も高い。
神格化されてるのはM800だけど。18Kだからか?
モンブランにおける149的な?
でもM1000は人気ないんだよな。でかすぎて。


さて、そんなペリカンの書き味とは似ても似つかぬとまで言われるペリカンの皮を被った日本限定のOEM製品、400NN M&Kを書いてみようか!


しなるなあ。流石70年代の万年筆だ。今の万年筆がいかにガチニブかわかる。
書き味はもっこりとしていて、FなんだけどMっぽい感じ。
ただバーバリー的な柔らかさはなく、適度な硬さはある。バーバリーはほんっと柔らかくてしなるから。
なんつーか、軟調ではないと思う。
当時の基準だとフツーというか。

引っかかりはある。書いてて割とストレス。
ぬらぬらするするって感じではなく、柔らかいんだけど硬いというか、フツーというか。
ペリカンらしいフツーさはあるけど、やっぱ引っかかるなあ。
カリカリでもなく、ぬらぬらでもなく。
極めてフツーと言いますか。

正直ウォーターマンのエキスパート(18K)の方が書き味はずっといい。
あれはもっともっこりだけどな。
ていうかウォーターマンのエキスパート(18K)は物凄く書き味いい部類なんだが。
四季織の雨音より書き味いいし。
400NN M&Kは四季織 雨音よりは幾分劣る感じか。まあちょっとだけな。
ウォーターマンのエキスパート(鉄)よりは書き味がいい。
M200と比較した場合、個人的にはM200の方が書きやすいかなあ。でもこれは好みの差かなあ。引っかかりだけは度しがたいが。


別に悪い万年筆ではないのだけど、なんつーか、フツー。
特別ありがたがるような万年筆ではないと思う。
ただ、やはり悪くはなくて、デザインもスーベレーンに似てていい感じ。
評価が難しいなあ。


2022-08-21 Sun 20:34
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Pelikan Classic M200 パステルグリーン
定価1万7600円


分類
万年筆
デザイン
★★★★★
書き味
★★★★
ニブ

ペン種
B


こいつのれびうがすっかり遅れてしまった。
というのもこいつは『封筒などの宛名書き用』として買ったのよ。だからニブがBと極太なわけ。
深田ありの持つ唯一のBニブ。

……しかし今の今まで使うことがなかった。
買ったの1月だぜ?
7ヶ月経ってやっと使う日が来たよ畜生!

いかんせん太すぎて普段使うことないからね!
Fの400NN M&Kは既に使ってたけど、こいつれびうするまでお預け……と思ったら8月だよ畜生!

ウエスタンニブでBだからね、マジックのように太い!


さて、この万年筆について。

ペリカンの、いわゆるスーベレーンというのはM400~M1000までを言い、鉄ペンのM200はスーベレーンには該当しない。
クラシックシリーズの位置付けになる。

まあ鉄ペンであるからして、言うまでもなく下位モデルなわけだ。
それはペン先に限らず、軸からもそこそこ感じとることができる。

とはあえこの限定色パステルグリーンは非常に美しく見ているだけでうっとりしてしまう。
白いキャップと尻軸。そしてクリアがかったパステルグリーンが実に美しい。ゴールドトリムともよく似合ってある。
まあ少々プラスチッキーさを感じないでもないが、十分に美しい。

とはいえ鉄ペンが1万7600円ときた。いや、1万5000円で買ったけどさ。
鉄ペンに1万5000円ですよ? 鉄ペンに!
国産なら金ペン買えるし、中古なら海外モノでも金ペン買えるぞ。
……デュポンのデフィ持ってる人間がそこまで気にすることねーだろ感はあるけれども、それでも鉄ペンに1万5000円……。
買うのに勇気は必要だった。

でも買ってよかったんじゃないかな。
なんだかんだ一本くらいはBニブ欲しかったし。


ではそんなペリカンのエントリーモデル……の、限定色、M200パステルグリーン書いてみようか!


……ノート類だと問題はないが、レタパに書くと最初の一文字が掠れる……。レタパだからか?
まあノートには普通に書ける。新品なんだから書けて貰わないと困るんだけどね?

ニブはそこそこ柔らかく、そこそこしなる。
軟調ではないが、ガチニブってほどでもない。
良くも悪くも中間。
引っかかりは全くない。

インクフローは非常に良く、Bだけあってドバドバでる。
とめ、はね、はらいが出来るマジックって感じ。
プラマンかよと言いたくなるが、あれよりはしっかり万年筆の書き味。
さらさらと力なくインクが滑る感覚は割と心地よく、鉄ペンとしては非常にクオリティが高い。

デュポンのデフィは鉄ペンながら金ペンの書き味を目指したと言うが、あれは完全にガチニブで、むしろこのM200の方がよっぽど金ペン的な書き味。

特別強烈な個性があるわけではないが、オールラウンダーというか、実に普通。
正直金ペンの必要性を感じないというか、1万7600円でも割と納得できる。
ウォーターマンのエキスパート(鉄ペン)より好印象なくらいだ。

ただ、フツーなんだよな。
ほんとフツーの書き味。
個性らしい個性が本当にない。
そして鉄ペンらしさがない鉄ペンというか、なんていうのかな、そう、『これぞ万年筆の王道』って感じの書き味なんよね。

モノはいいと思う。レタパで書くと最初の一画目かすれるけど。ノートではそれはなかったから。
デザインもすごくいいと思う。

ただ、ただね。
これが売れない理由はなんとなくわかる。
いやこれ買うならM400買うよねっていうか。
なんだかんだ鉄ペンで1万7600円だもんな。フツーの書き味で。
パステルグリーン綺麗だけどやはり廉価モデルっぽい安っぽさもちょっとあるので、これ買うならやっぱみんなM400買っちゃうよねーってのがヒシヒシと伝わる。
そんな万年筆。
2022-08-21 Sun 19:53
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PENBBS 456 赤紫
定価5800円


分類
万年筆
デザイン
★★★★★
書き味
★★★★★
ニブ

ペン種
F


前回、308紅葉をれびうしたわけだが、PENBBSにはいくつか知っておかなければならないことがある。
それはペン先。

PENBBSはいくつかモデルがあるのだけど、高く評価されているペン先を搭載しているのは308、456、480の3つで、他はさして評価されていない。
そしてPENBBSの評判を不動のものにしたのが、今回れびうする456である。

456はプランジャー式。つまりパイロットのカスタム823と同じ構造で、コンバーター式の308とここが異なる。
そのため重心に違いがあり、456の方が評価が高い。
PENBBSの最高傑作と言われているのが456なのだ。

んで、実はさらにあまり知られていないことなのだが、308と456は機構以外にも違いがある。
308はネジ切りが樹脂、456はアルミとなり、またキャップのデザインも異なる。
またペン先は一緒と言われているが、実は456はバイカラー、308は銀一色になっており、456の方が明らかに高級感がある。
456の方がちょっとビルドクオリティが高いのだ。

デザインは赤と紫のマーブルでとても綺麗。
流石PENBBSだ。


んでは、308と比較して456がいかに最高傑作か、書いていこうじゃあ、ありませんか。


んー、書き味それ自体にそこまで大きな違いはない。
ただ456の方が少し長くて重いので、その分重心がかかってぬらぬら度は上だな。
基本的な書き味は308とそう変わらないのだが、456の方が全体的にペンが滑るように書ける。

鉄ペンの中では極上の書き味だと思います。
ニブも大型だしな。
普通の鉄ペンとは一味も二味も違う。
この値段でこの書き味とデザインは反則だよなあ。
ただしなりはあまりない。そこら辺はまあ鉄ペンらしいというか。
とはいえ、ニブのしなりって鉄や金はあまり関係ないのだが……。


ちなみにこいつ、メチャクチャインク持ちがいい。
3ヶ月放置しても当然のように書ける。
すげえ。
ウォーターマンとかパーカーは1ヶ月放置したらインクなんかないぞ……。

2022-08-13 Sat 21:00
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PENBBS 308 紅葉
定価4600円


分類
万年筆
デザイン
★★★★★
書き味
★★★★★
ニブ

ペン種
F


オーディオにおいて中華(中国・台湾)の躍進は目覚ましく、中国と言えば粗悪品などというのはもはや過去の話となっている。
……倫理的に糞なのは変わってないが。
そしえそれは文具界でも同じであり、中華万年筆……いわゆる中華マンは今や全く侮れない実力を有している。

今回れびうするのはそんな中華万年筆の中でも特に評判の高いPENBBSだ。
変な名前だと思うだろ?
実はここ、元々は中国の文房具関連の掲示板を発祥としており、その掲示板の名前がPENBBSだったのだ。
で、その掲示板で「俺の欲しい万年筆がないから自分で作る!」ってな人物が現れ、投稿。
すると「金は払うから俺にも作ってくれ!」という書き込みが出て来て、しかも好評。
評判は評判を呼び、沢山売れるようになると商売好きな中国人らしく「いっそ会社興すか」と立ち上げたのがPENBBSである。

つまりここの万年筆は職人の理想によって作られている。
ペン先はBOCKでもJOWOでもなく(互換性はある)、中国の無名の町工場で手作業で作られている。
つまり、自社ペンみたいなもんだ。
そしてその評判がとんでもなくいいんですよね。

軸のデザインも素晴らしく、まあアウロラっぽいんだけど、アウロラのふざけた値段を考えると凄まじく良心的。
またこの308紅葉はグリーンとブラウンのマーブル模様で、たしか元ネタがあったと思うが、どこだか忘れた。
まあここら辺はいかにも中華。

しかしクオリティは高く、コンバーターが付属しているのだが、なんと撹拌用のバネ内蔵。
やたら凝っている。
撹拌機構のあるコンバーターなんてパイロット以外で見ることは極めて稀だというのに。

ニブは鉄だがかなりデカい。
JOWOの6クラス。つまりプラチナの大型級。かなりデカい。
流石『欲しい万年筆がないから自分で作った』というだけはある。


ではそろそろ書いていこう。


Fの割にはかなり太い。ウエスタンニブだな。

非常に書き心地は良い。
というか、フツーに良い。
鉄ペンではデュポンのデフィに勝るとも劣らぬというか……そんじょそこらの金ペンよりフツーに書き味いいぞ。
ぬらぬらするタイプで、しなりは少なめ。でもほどよく弾力がありガチニブってわけでもない。
なんか、すげえ出来がいいなこれ。

人気の理由がわかろうと言うもの。
まあ、もっと人気のある456は次回れびうするがね!


2022-08-13 Sat 20:53
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イヤホン視聴あれこれ
コミケ帰りにちょっとイヤホン視聴してきた。

PRISM
ダーリンとは音色か大きく異なる。随分硬い音になったな。
基本的な音質はダーリンより上で、ダーリンよりクリアなのと高音が出てるのはまあ良くいえば改善されてる。
ただダーリンみたいな音色の独特さがなくなり、なんかただ音がいいだけというか……。

Tia Trio
33万円とかいうふざけきった値段だが、音……特に解像度だな。これがとてもよく、音の抜けもいい。分離もいいが、中音が少し濁る。
つまり33万円は高すぎる。

infinity MK2
全く糞な初代に比べ随分よくなってる。20ドラから6ドラに減らしたせいか。単純な音質は非常に高い。
が、44万円はバカじゃねーのとしか。

RE2000pro
silverよりもなるほど響く。そして音場がクッソ広く抜けがいい。
音そのものはいかにもなシングルDDだが、とにかく音場と抜けがいいなこいつ。

ATH-LS200
実は初めて聴いたのだが、メチャクチャいいなこいつ(^^;;
え? なにこれ?
オーテクの最高傑作じゃね???
え? これが2万5000円ですって?
世のイヤホンはアホみたいな値段とってて何やってんの????
値段考えるとちょっと信じがたいくらい音がいいなこいつ(^^;;

UE6pro
5EBちゃんリメイクを名乗る割には低音弱いよなあ。
音場はやたら広いのだが。でもこれ5EBちゃんとは比べられぬ……。


CZ-10
クロスゾーンのヘッドホン。
音場感はなるほど言うだけある。スピーカー的かは保留するが、それについては認める。
……が、根本的な音質が9万9000円じゃない……。いいとこ6000円……。
音場全振りすぎてちょっとこれは……(^^;;
2022-08-13 Sat 17:00
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所持イヤホン・ヘッドホン一覧その4
本来茫漠では顔文字はしないことにしてるのだけど、ツイッターに送る予定で書いたため顔文字がある。
……4000字あるからツイッターの方では説明文削除しちゃうんだけどね。


手持ちのイヤホンをお気に入り順に並べてみたヽ(・∀・)ノ
ヘッドホンは入れてないが、ネックバンドと耳掛けはイヤホン扱いということで入れてある。
あくまでお気に入りなので、音質の良さが絶対の指針ではない。デザインや使い勝手の良さも加味される。


お気に×6
※涙が出るほど好きなイヤホン群。永遠指定。最悪これさえあればいいレベル。

・DUNU DN-2000
・DUNU DK2001
・Tanchjim Darling
・Ultimate Ears Super fi 5 EB

……まさかの全部ハイブリッド(^^;;
しかもハイエンドが1つもない(^^;;


お気に×5
※基本的に永久に手放すつもりのないイヤホン群。めっちゃ好き。

・AudioTechnica ATH-CKW1000ANV
・Campfire Audio DORADO
・final FI-BA-SS
・JAPAEAR JE-MIC-888EXG
・Moondrop CHACONNE
・SHURE SE846
・GRADO GR10e
・パイオニアサイクル芝 前方定位ヘッドホン ONZOH Ⅱ P
・DENON AH-C820
・SONY XBA-A2
・Focal Spark

こちらは逆にハイブリッドは少ない( ゚ 3゚)
XBA-A2はお気に×4に限りなく近いが、昔からの大の相棒で今でもよく使うのでこっちにした。
FI-BA-SSとGR10eを同列にするのは迷ったが、『音質』だけでは判断してないからな(ヾノ・∀・`)
『総合的』にお気に入りを選んだ結果こうなった。
でもFI-BA-SSは限りなくお気に×6に近い×5。ぶっちゃけ6でもよかった。


お気に×4
※音が良くも悪くも好きなイヤホンや、使用頻度が非常に高いイヤホン群。

・JVC HA-FX1100
・JAPAEAR JEG-SAKURAGAI-MMCX-3BA-C
・AudioTechnica ATH-CK100pro
・AudioTechnica ATH-CK52
・Cardas EM5813 Model1
・DAISO ステレオイヤホン ブリリアントタイプ
・Focal Sphear
・Pioneer SE-CL751
・IDEA RABELi Sound 3D Earphone Rock
・oBravo erib-8a「パシテア-Pasithea-」
・KOSS KSC75
・SHURE SE215spe
・Sonocoa COA-803
・NAGAOKA P908
・パソコン工房 IE-006
・marantz HP101
・ELECOM EHP-SL100ASV(士郎正宗デザイン/アニソンチューニングイヤホン)
・ELECOM EHP-CH2000
・SCOSCHE IEM856

値段も音質もバラバラだが、大体は『音質が割とよくて、かつ好きな音のイヤホン』や『音があまりにもブッ飛んでるイヤホン』が該当する(ヾノ・∀・`)
SE215speはお気に×5に限りなく近いし、多分未来永劫手放さないだろうけど、使用頻度がXBA-A2に比べて少ないのでこっちにした。


お気に×3
※可もなく不可もなく。使うことはあるけどお気に×4に使用機会を奪われまくってるちょっと不遇なイヤホン群。

・ALPEX HSE-A1000
・ALPEX HSE-A2000PN(有線ピヤホン2)
・ATOMIC FLOYD SuperDarts+Remote
・at.Q AT-ES05
・at.Q AT-ES06
・at.Q AT-ES11(セリホン)
・AudioTechnica ATH-EW9
・AudioTechnica ATH-CKM1000
・AudioTechnica ATH-IM50
・AudioTechnica ATH-CK7(現在断線中)
・Cyberdrive Forte Impact DURA BASS
・Cyberdrive Forte Classic BASS
・Blue Ever Blue Model1200
・ASUS ZenEar Pro
・Clear Tune Monitors VS-2
・上海問屋 DN-12883(初代問屋ハイブリッド)
・DAISO HQ-003
・DENON AH-C710(現在断線中)
・DENON AH-C100
・final Adagio Ⅲ
・intime 碧light
・ETYMOTIC RESEARCH ER-4S
・Focal Sphear S
・G4 G451
・Xiaomi IN-Ear Headphones Pro HD
・Soul SL99
・JVC HA-FXZ100
・Ultimate Ears Triple fi 10 pro
・Ultimate Ears UE900s
・KZ ZS6
・KZ ZS10pro
・Panasonic RP-HDE10
・KOSS THE PLUG(新旧共に所持)
・KOSS SPARK PLUG(新旧共に所持)
・Moondrop Spaceship
・BGVP NS9

これらの中には『音はかなりいいイヤホン』もちらほらあるのだが(ER-4Sとか)、好き嫌いで言うと別に好きじゃないんだよな(^^;;
その他UE900sのように『別に嫌いじゃないんだけど不思議と使う機会の少ないイヤホン』もここに該当する(ヾノ・∀・`)


お気に×2
ぶっちゃけ全然使ってないし、気に食わない点が多すぎるイヤホン群。ごくごく稀に気の迷いで使う。

・ACHICOO C18付属イヤホン
・ALPEX HSE-A1000R
・ALPEX HSE-A1000PN(有線ピヤホン)
・Apple EarPods with 3.5 mm Headphone Plug(実はリファレンス)
・AudioTechnica ATH-C502
・Astell&kern ICP-AT500(通称Adagio Ⅳ)
・AUGLAMOUR RX-1
・DAISO AL-002
・final Adagio Ⅱ
・final E500
・KZ ZS5
・Panasonic RP-HJE150
・Panasonic RP-HJ337
・Pioneer SE-CL721
・上海問屋 DN-13578(問屋ハイレゾハイブリッド)
・TDK neo:n03(紛失してしまった)
・TTPOD T2
・MDR-NWNC33(ウォークマン付属イヤホン)
・KENWOOD MG-G708付属イヤホン
・Sabbat X12 pro

EarPodsはぶっちゃけ嫌いなんだけどね、『全世界で一番使われてるイヤホン』だからこれをリファレンスイヤホンにしている(ヾノ・∀・`)
つまり『全世界における最も馴染み深い音』だからだ。これを基準にすれば6億の人間に理解できる。
ぶっちゃけ超フラットのイヤホンがあったとしても、その音を知らない人にはわかんないじゃん。どんな音なのかさ。
でもEarPodsなら6億人が理解できる。
だからEarPodsを基準にしている。
TTPOD T2は実は限りなくお気に×3に近い×2。デザインが物凄く好きなんだよこれ(^^;;
ただ音が物凄く気に食わない(ぶっちゃけ悪い)のでギリギリ2にしているが、3でもよかった。


お気に×1
買わなきゃよかったと後悔してるイヤホン群。使うことはまずない。

・AGPTEK A01付属イヤホン
・at.Q AT-ES02
・AudioTechnica ATH-CV5
・BASN BC100 (TRN BT20ごと紛失してしまった……)
・DAISO ステレオイヤホン カップカナルタイプ
・DAISO ステレオイヤホン ジェリービーンズタイプ
・JVC MR-L235
・SONY MDR-Q55SL



手持ちのヘッドホン編も(ヾノ・∀・`)
ネックスピーカーもついでに入れた(1つしかないが)


お気に×6

・Focal Elear
・final SONOROUS Ⅳ(Cタイプイヤーパッド+シルバーコートケーブル)

SONOROUS Ⅳに関してはSONOROUS Ⅳ CT、Elearはイーリアたんと、それぞれ愛称をつけるくらいには気に入っている(ヾノ・∀・`)
ぶっちゃけヘッドホンの使用率の90%以上がこの2機種であり、この2つでいいんじゃないかなって状況にすらある(^^;;


お気に×5

・OKCSC ZX1

実は使用頻度が3番目に高いのがこいつ(^^;;
変則フルオープン型で、音がかなり癖の強い代物なのだが、軽くて使いやすくてどうしても嫌いになれぬ(^^;;
音は安っぽいんだけどね(^^;;
とにかく使いやすいのがいい。地味に大好き。


お気に×4

・aiwa HPB-SW40(Butterfly Auaio)
・Focal Sprit One
・GRADO SR325e
・Pioneer SE-A1000

音は好きだしたまに使うけど、どうしてもそれぞれに不満点があって使用頻度が低いんだよな。
首を動かせない上にBluetoothなaiwaのネックスピーカーとか、ケーブルが6mもあるSE-A1000とか、耐久性が糞なFocal Sprit Oneとかな。SR325eはそういう不満はないけど据え置きと相性悪いんだよな(ヾノ・∀・`)


お気に×3

・ELEGA CBS SONYスタジオ用Pro monitor stereo headphone(愛称DR-206CBS)
・Pioneer SE-500
・QUAD ERA-1
・SONY MDR-CD900ST
・Technics RP-DH1200
・Ultrasone HFI-780(旧型)
・Ultimate Ears UE9000
・城下工業 Sound Warrior SW-HP10

別に嫌いな機種は1つもないんだけど、なんか普段使わないんだよね(^^;;
いや、CD900STは比較に使うけど、逆に言うと比較にしか使わない(^^;;
HFI-780は敢えて旧型を買った。理由はこっちの方が変態だから。
QUAD ERA-1は売ろうか本気で迷っている。


お気に×2

・SKULLCANDY CRUSHER
・Blon BOSSHIFI B8
・YAMAHA HP-50
・アシダ音響 ST-4000R

B8は音自体は嫌いじゃないが、R側のドライバーが買った時から不調なので気に食わない。返品すりゃよかった。ドライバー指で押すと正しく鳴るけど、多分はんだが甘い(^^;;

お気に×1はない(ヾノ・∀・`)
2022-07-30 Sat 20:18
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所持イヤホン・ヘッドホン一覧その3(メーカー別)
110本(完結。紛失・断線除く)
ヘッドホン18本、耳かけ3本、ネックバンド1本、イヤホン88本
♥️は好み度(音質の良さではない)


aiwa
・HPB-SW40(Butterfly Auaio)♥️×4

ACHICOO
・C18付属イヤホン ♥️×2

AGPTEK
・A01付属イヤホン ♥️×1

ALPEX
・HSE-A1000 ♥️×3
・HSE-A1000R ♥️×2
・HSE-A1000PN(有線ピヤホン) ♥️×2
・HSE-A2000PN(有線ピヤホン2) ♥️×2

ATOMIC FLOYD
・SuperDarts+Remote ♥️×3

at.Q
・AT-ES02 ♥️×1
・AT-ES05 ♥️×3
・AT-ES06 ♥️×3
・AT-ES11 ♥️×3

Apple
・EarPods with 3.5 mm Headphone Plug ♥️×2

ASUS
・ZenEar Pro ♥️×3

Audio Technica
・ATH-EW9 ♥️×3
・ATH-CK100pro ♥️×4
・ATH-CKM1000 ♥️×3
・ATH-CKW1000ANV ♥️×5
・ATH-CK52 ♥️×4
・ATH-CK7 ※断線 ♥️×3
・ATH-C502 ♥️×2
・ATH-CV5 ♥️×1
・ATH-IM50 ♥️×3

AUGLAMOUR
・RX-1 ♥️×2

Astell&kern
・ICP-AT500 ♥️×2

BASN
・BC100 ※紛失 ♥️×1

BGVP
・NS9 ♥️×3

Blon
・BOSSHIFI B8 ♥️×2

Blue Ever Blue
・Model1200 ♥️×3

Cardas Audio
・EM5813 Model1 ♥️×4

Campfire Audio
・DORADO ♥️×5

Clear Tune Monitors
・VS-2  ♥️×3

Cyberdrive
・Forte Impact DURA BASS ♥️×3
・Forte Classic BASS ♥️×3

DAISO
・AL-002 ♥️×2
・HQ-003 ♥️×3
・ステレオイヤホン カップカナルタイプ ♥️×1
・ステレオイヤホン ブリリアントタイプ ♥️×4
・ステレオイヤホン ジェリービーンズタイプ ♥️×1

DUNU
・DN-2000 ♥️×6
・DK2001 ♥️×6

DENON
・AH-C820 ♥️×4
・AH-C100 ♥️×3
・AH-C710 ※断線 ♥️×3

ELECOM
・EHP-CH2000 ♥️×3
・EHP-SL100ASV(士郎正宗デザイン/アニソンチューニングイヤホン) ♥️×3

ELEGA
・CBS SONYスタジオ用Pro monitor stereo headphone ♥️×3

ETYMOTIC RESEARCH
・ER-4S ♥️×3

Focal
・Elear ♥️×6
・Spirit One ♥️×4
・Sphear ♥️×4
・Sphear S ♥️×3
・Spark ♥️×3

final
・SONOROUS Ⅳ CT ♥️×6
・FI-BA-SS ♥️×5
・Adagio Ⅲ ♥️×3
・Adagio Ⅱ ♥️×2
・E500 ♥️×2

G4
・G451 ♥️×3

GRADO
・SR325e ♥️×4
・GR10e ♥️×4

IDEA LABEL
・i Sound 3D Earphone Rock ♥️×4

intime
・碧light ♥️×3

JAPAEAR
・JE-MIC-888EXG ♥️×5
・JEG-SAKURAGAI-MMCX-3BA-C ♥️×4

JVC
・HA-FX1100♥️×3
・HA-FXZ100 ♥️×3
・MR-L235 ♥️×1

KOSS
・KSC75 ♥️×4
・THE PLUG(新旧共に所持)♥️×3
・SPARK PLUG(新旧共に所持)♥️×3

KZ
・ZS5 ♥️×2
・ZS6 ♥️×3
・ZS10pro ♥️×3

NAGAOKA
・P908 ♥️×4

Nantera SELECTION (パソコン工房)
・IE-006 ♥️×4

Marantz
・HP101 ♥️×4

Moondrop(水月雨)
・CHACONNE ♥️×5
・SpaceShip ♥️×3

OKCSC
・ZX1 ♥️×4

oBravo
・erib-8a「パシテア-Pasithea-」 ♥️×4

Panasonic
・RP-HDE10 ♥️×3
・RP-HJE150 ♥️×2
・RP-HJ337 ♥️×2

Pioneer
・SE-A1000 ♥️×4
・SE-500 ♥️×3
・SE-CL751 ♥️×4
・SE-CL721 ♥️×2

Quad
・ERA-1 ♥️×3

Sabbat
・X12 pro ♥️×2

SCOSCHE
・IEM856 ♥️×3

SHURE
・SE846 ♥️×5
・SE215 Special Edition ♥️×4

SKULLCANDY
・CRUSHER ♥️×2

SONY
・MDR-CD900ST ♥️×3
・MDR-Q55SL ♥️×2
・MDR-XBA-A2 ♥️×4
・MDR-NWNC33(ウォークマン付属イヤホン) ♥️×2

SONOCORE
・COA-803 ♥️×4

Soul
・SL99 ♥️×3

Tanchjim
・Darling ♥️×6

TDK
・neo:n03 ※紛失 ♥️×2

Technics
・RP-DH1200 ♥️×3

TTPOD
・T2 ♥️×2

Ultrasone
・HFI-780 ♥️×3

Ultimate Ears
・UE9000 ♥️×3
・Super fi 5 EB ♥️×6
・Triple fi 10 pro ♥️×3
・UE900s ♥️×3

Xiaomi
・IN-Ear Headphones Pro HD ♥️×3

YAMAHA
・HP-50 ♥️×2

アシダ音響
・ST-4000R ♥️×2

城下工業
・Sound Warrior SW-HP10 ♥️×3

上海問屋
・DN-12883(問屋ハイブリッド) ♥️×3
・DN-13578(問屋ハイレゾハイブリッド) ♥️×2

パイオニアサイクル芝
・前方定位ヘッドホンONZOH Ⅱ P ♥️×5
2022-07-30 Sat 20:16
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深田ありの所持イヤホン/ヘッドホン
112本(完結。紛失・断線除く)
ヘッドホン18本+耳掛け3本+ネックバンド1本+イヤホン90本。



ヘッドホン(18本)

密閉型(9本)
・final SONOROUS Ⅳ CT……50ミリD×1BA×1 ※Cタイプイヤーパッド+シルバーコートケーブル
・Focal Spirit One……40ミリD×1
・ウルトラゾーン HFI-780……40ミリD×1
・ソニー MDR-CD900ST……40ミリD×1
・テクニクス RP-DH1200……50ミリD×1
・城下工業 Sound Warrior SW-HP10……40ミリD×1
・SKULLCANDY CRUSHER……40ミリD×1+サブウーファー×1
・アルティメットイヤーズ UE9000……50ミリD×1
・アシダ音響 ST-4000R……口径不明4chD×2※4chヘッドホン

開放型(6本)
・Focal Elear……M字型40ミリD×1※フルオープン
・Quad ERA-1……平面駆動D×1
・GRADO SR325e……40ミリD×1
・パイオニア SE-A1000……50ミリD×1
・パイオニア SE-500……6.5μ厚ハイポリマー素子×1 ※ハイポリマー型ヘッドホン
・OKCSC ZX1……57ミリD×1※フルオープン

半開放型(3本)
・エレガ CBS SONYスタジオ用Pro monitor stereo headphone……D×1
・YAMAHA HP-50……平面駆動43ミリD×1※オルソダイナミック型
・Blon BOSSHIFI B8……50ミリD×1



耳掛け式ヘッドホン(3本)

・オーディオテクニカ ATH-EW9……28ミリD×1
・ソニー MDR-Q55SL……30ミリD×1
・KOSS KSC75……45ミリD×1



ネックバンド(1本)

・前方定位ヘッドホン ONZOH Ⅱ P……27ミリD×1



ネックスピーカー(1本)

・aiwa HPB-SW40(Butterfly Audio)……100ミリD×1



イヤホン(90本+断線2本)

ハイブリッド型(18本)

2ドラ(8本)
・アルティメットイヤーズ Super fi 5 EB……D×1BA×1
・アトミックフロイド SuperDarts+Remote……D×1BA×1
・intime 碧-light……D×1+VST×1
・上海問屋 DN-12883(問屋ハイブリッド)……D×1BA×1
・上海問屋 DN-13578(問屋ハイレゾハイブリッド)……D×1BA×1
・SCOSCHE IEM859……D×1BA×1
・パイオニア SE-CL751……D×1+ベースエキサイター
・oBravo erib-8a「パシテア-Pasithea-」……D×1+プラナーマグネティック(平面駆動)

3ドラ(7本)
・Campfire Audio DORADO……D×1BA×2
・DUNU DN-2000……D×1BA×2
・Tanchjim Darling……D×1BA×2
・ソニー XBA-A2……D×1BA×2
・TTPOD T2……D×1BA×2
・Xiaomi IN-Ear Headphones Pro HD(Piston5)……D×2BA×1
・Blue Ever Blue Model1200……D×1 +ETLモジュール×2

4ドラ(3本)
・DUNU DK2001……D×1BA×3
・KZ ZS5……D×2BA×2
・KZ ZS6……D×2BA×2

5ドラ(1本)
・KZ ZS10 PRO……D×1BA×4

9ドラ(1本)
・BGVP NS9……D×2BA×7


ムービングアーマチュア型(マグネチックアーマチュア型)(1本)

1ドラ(1本)
・GRADO GR10e……MA×1


バランスドアーマチュア型(9本)

1ドラ(2本)
・final FI-BA-SS3……BA×1
・エティモティックリサーチ ER-4S……BA×1

2ドラ(2本)
・ジーフォー G451……BA×2
・Clear Tune Monitors VS-2 ……BA×2

3ドラ(3本)
・オーディオテクニカ ATH-CK100PRO……BA×3
・アルティメットイヤーズ Triple Fi 10 pro……BA×3
・JAPAEAR JEG-SAKURAGAI-MMCX-3BA-C……BA×3

4ドラ(2本)
・シュアー SE846……BA×4
・アルティメットイヤーズ UE900s……BA×4


ダイナミック型(60本)

1ドラ(55本)
・JAPAEAR JE-MIC-888-EXG……D×1 
・Focal Sphear……D×1 
・Focal Sphear S……D×1 
・Focal Spark……D×1 
・JVC HA-FX1100……D×1 
・Cardas EM5813 Model1……D×1 
・シュアー SE215SPE……D×1 
・マランツ HP101……D×1 
・デノン AH-C100……D×1 
・Astell&kern ICP-AT500……D×1 
・Sabbat X12pro…… style="color:#FF00FF">D×1 
・Soul SL99…………D×1 
・final Adagio Ⅲ……D×1
・final Adagio Ⅱ……D×1 
・final E500S……D×1
・オーディオテクニカ ATH-CKM1000……D×1
・オーディオテクニカ ATH-CK52……D×1
・オーディオテクニカ ATH-C502……D×1
・オーディオテクニカ ATH-CV5……D×1
・Moondrop(水月雨)CHACONNE……D×1
・Moondrop(水月雨)SpaceShip ……D×1
・KOSS THE PLUG……D×1
・KOSS SPARKPLUG……D×1
・Cyberdrive Forte Impact DURA BASS……D×1
・Cyberdrive Forte Classic BASSS……D×1
・ソニー MDR-NWNC33(ウォークマン付属イヤホン)……D×1
・ソニー MDR-EX51……D×1
・パイオニア SE-CL752……D×1
・Apple EarPods with 3.5 mm Headphone Plug……D×1
・パナソニック RP-HDE10……D×1
・パナソニック RP-HJE150……D×1
・パナソニック RP-HJ337……D×1
・エレコム EHP-CH2000……D×1
・エレコム EHP-SL100ASV 士郎正宗デザイン……D×1
・JVC MR-L235……D×1 
・NAGAOKA P908……D×1
・アルペックス HSE-A1000……D×1
・アルペックス HSE-A1000R……D×1 
・アルペックス HSE-A1000PN……D×1 
・アルペックス HSE-A2000PN……D×1
・Nantera SELECTION IE-006……D×1 
・ACHICOO C18付属イヤホン……D×1
・AGPTEK A01付属イヤホン……D×1
・ダイソー AL-002……D×1
・ダイソー HQ-003……D×1
・ダイソー ステレオイヤホン カップカナルタイプ……D×1
・ダイソー ステレオイヤホン ブリリアントタイプ……D×1
・ダイソー ステレオイヤホン ジェリービーンズタイプ……D×1
・at.Q AT-ES02……D×1
・at.Q AT-ES05……D×1
・at.Q AT-ES06……D×1
・at.Q AT-ES11……D×1

2ドラ(5本)
・オーディオテクニカ ATH-IM50……D×2
・ IDEA LABEL i Sound 3D Earphone Rock……D×2
・SONOCORE COA-803……D×2 
・デノン AH-C820……D×2
・BASN BC100……D×2

3ドラ(1本)
・JVC HA-FXZ100……D×3


・デノン AH-C710……D×1 ※現在断線中
・オーディオテクニカ ATH-CK7……D×1 ※現在断線中
・TDK neo:n03……なくした。





スピーカー
・深田システム(YAMAHA YST-M100+エレコム MS-P08UWM+エレコム MS-W02WBK 木のスピーカー+ロジクール Multimedia Speakers Z213の同時接続による6ドラ化)(ワークステーション用)
・サンワサプライ REAL SOUND(遊び用PC用)



据え置き

・ワークステーション→銀メッキ単結晶銅USBケーブル+iPurifier DC→DA300USB→ノイマンRCAケーブル→Topping A30
・ThankPad X200→AT-HA90USB


使用DAP

・ラストフィナーレ(Cayin N6+oBravo HPA-1)
・Digital&Analog Calyx M
・AK120
・aune A50(walkman A55(ペールゴールド)+aune BU1)
・ TEAC HA-P90SD(レッド)
・三段A16(WALKMAN A16(ブルー)+HAA FEE HA8-Ⅱ+AUGLAR GR-1改)
・Cayin N5+C5
・Pioneer XDP-100R+新生AUGLAR GR-1
・SONY WALKMAN ZX100
・COWON Plenue V(シルバー)
・Cyberdrive JR-1S(ガンメタ)
・古き良き三段弁当(Fiio X3(初代)+XDuoo XD-01+ORB JADE To Go)
・ACMEE MF01「DAP」
・Zishan Z3 Pro(AK4493)+TCG SKINA
・ACHICOO C18
・Sandisk sansa e280 with Rockbox to NX1s
・Sansa View
・ローファイDAPさん(謎の激安中華DAP)
・D701iWM(Music Porter Ⅱ)
・ケンウッド MG-G708
・東芝Gigabeat F20
・日立 i.μ's HMP-V204+Bluetooth
・まさに大低音(AGPTEC A01+M-AUDIO Bass Traveler+CAVジャパン BRT-PA1 BuruTta)
・SONY WALKMAN A876(ソニーストア限定モデル)



破損
・ウォークマン S746(使えるけどボタンが壊れてる)
・グリーンハウス kanaRS(完全に壊れた)
・Sandisk sansa e250(動くんだけど、画面の9割が見えない)
・ONN X5(イヤホンジャックが不調)





ワークステーション用
使用DAC
・デノン DA-300USB……PCM1795+Advanced AL32 Processing(DAC部)、NJU72341+ディスクリート(ボリューム部)、NJM8068(アンプ部)
使用アクセサリー
・i Purifire DC……DA-300USBの電源部に装着。
・ノイマンRCAケーブル……DA-300USBとTopping A30の接続に使用。
使用ヘッドホンアンプ
・TOPPING A30 Hifi ヘッドホンアンプ……OPA1611×2+MUSES01×2(アンプ部)、TPA6120A2(出力段)


ノートPC用
使用DAC/ヘッドホンアンプ
・オーディオテクニカ AT-HA90USB……AK4396(DAC部)、MUSES8820 E01(アンプ部)


ウォークマン用
使用DAC
・HAA FEE HA8-Ⅱ……ES9038Q2M(DAC部)、OPA1652(アンプ部)
使用アンプ
・AUGLAR GR-1……OPA2107(入力段×1)+MUSES8920D×2(出力段×2)
使用ケーブル
・MOGAMI2534(mini-miniケーブル)


AGPTEK A01用(まさに大低音)
・M-AUDIO Bass Traveler……LM358(アンプ部)
・CAVジャパン BRT-PA1 BuruTta……AD8397(アンプ部)


sansa用
・Topping NX1s……OPA1652+LMH664(アンプ部)


・PA-SD07 Silver Point……OPA2134(アンプ部)※DACは非搭載。単四電池4本使用。現在断線中につき使用不可。


使用音楽ソフト
・ハイレゾ……PlayPcmWin
・MP3……Kb Media Player



ちなみにこれらの機種の発売年にするとこんな感じ(所持ロットではない)
ちなみにER-4Sについては日本の発売は2000年なんだけど、ER-4自体は1991年発売だから両方載っけた。

括弧の星はお気に入り度ね。最高が5つ星。音質ではなく、お気に入り度。だから音質がよくないイヤホンでも星が多かったり音質がよくても星が少なかったりする。

2020年発売
・DK2001(★★★★★+α)
・HSE-A1000PN(★★)
・AT-ES11(★★★★)

2019年発売
・CHACONNE(★★★★★+α)
・KZ ZS10 PRO(★★★)
・Sabbat X12pro(★★★)
・SpaceShip(★★★★)
・HQ-003(★★)
・ACHICOO C18付属イヤホン(★★★)
・P908(★★★)
・E500(★★★)

2018年発売
・Quad ERA-1(★★★★★+α)
・碧light(★★★★)
・OKCSC ZX1(★★★★)
・HSE-A1000R(★★)
・AT-ES05(★★★★)
・AT-ES06(★★★★)
・BASN BC100(★★★)

2017年発売
・パシテア(★★★★★)
・Focal Sphear S(★★★★)
・CTM-VS2(★★★★)
・KZ ZS6(★★★)
・KZ ZS5(★★★)
・HSE-A1000(★★★)
・ダイソー200円(★)
・AT-ES02(★)
・AGPTEK A01付属イヤホン(★★)

2016年発売
・Focal Elear(★★★★★+α)
・デノン AH-C820(★★★★★)
・Forte Impact DURA BASS(★★★)
・Forte Classic BASS(★★★)
・Xiaomi ProHD(★★★)
・問屋ハイレゾハイブリッド(★★★)
・Blon B8(★★★★)
・IE-006(★★★)
・RP-HDE10(★★★★)

2015年発売
・GR10e(★★★★★)
・Blue Ever Blue Model1200(★★★)
・SR325e(★★★★★)
・Focal Sphear(★★★★)
・TTPOD T2(★★★★)
・問屋ハイブリッド(★★★)
・ICP-AT500(★★★)

2014年発売
・SONOROUS Ⅳ CT(★★★★★+α)
・CRUSHER(★★★)
・DN-2000(★★★★★)
・XBA-A2(★★★★)
・UE900S(★★★★)
・CH2000(★★★)
・Z213(★★★)
・SE-CL751(★★★★★)

2013年発売
・SE846(★★★★★+α)
・UE9000(★★★★★)
・G451(★★★)
・EM5813 Model1(★★★★)
・ATH-IM50(★★★)
・ダイソーブリリアント(★)
・ダイソージェリービーンズ(★)

2012年発売
・Focal Spirit One(★★★★★)
・SE215SPE(★★★★)
・HA-FXZ100(★★★)
・EarPods (★★)
・AH-C100(★★★)

2011年発売
・ATH-CK100PRO(★★★★★)
・ATH-CKM1000(★★★★★)
・ATH-CKW1000ANV(★★★★★+α)
・SuperDarts+Remote(★★★★)
・Adagio Ⅲ(★★★)
・Adagio Ⅱ(★★★)
・SL99(★★★)
・COA-803(★★★★)
・IEM856(★★★★)

2010年発売
・FI-BA-SS(★★★★★+α)
・ソニー付属イヤホン(★★)
・i Sound 3D Rock(★★★)

2009年発売
・デノン AH-C710(★★★)

2008年発売
・HP101(★★★★)
・ATH-CK52(★★★)
・RP-HJE150(★★)

2007年発売
・10pro(★★★)
・HFI-780(★★★★)

2006年発売
・5EBちゃん(★★★★★+α)
・ATH-CK7(★★★)※断線した(れびうはしてある)

2005年発売
・SPARKPLUG(★★★)

2004年発売
・RP-DH1200(★★★★)
・SE-A1000(★★★★)
・MDR-EX51(★★)
・KSC75(★★★)
・ATH-CV5(★★)

2003年発売
・ATH-EW9(★★★★)
・ATH-C502(★★)

2002年発売
・THE PLUG(★★★)
・サンワサプライ REAL SOUND(★★)

2001年発売
・RP-HJ337(★★)
・MDR-Q55SL(★★)

1991年/2000年発売
・ER-4S(★★★)

1998年発売
・ヤマハ YST-M100(★★★★)

1994年発売
・MR-L235(★★)

1988年発売
・CD900ST(★★★★)

1970年代発売(詳細不明)
・HP-50(★★★★)

1977年発売
・CBS SONYスタジオ用Pro monitor stereo headphone(★★★)
・KH-53(★)※ドライバ壊れた(れびうはしてある)

1975年発売
・SE-500(★★★★★)

1973年発売
・ST-4000R(★★★)


こんな感じですの。



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2022-07-30 Sat 20:15
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JAPAEAR JEG-SAKURAGAI-MMCX-3BA-C
2022年発売


参考比較(5段階評価)
高音……★★
中音……★★★★★
低音……★★★★★
総合……★★★★

EarPods
高音……★★★★
中音……★★★
低音……★★★
総合……★★★

MDR-CD900ST
高音……★★★★
中音……★★★★★
低音……★★★
総合……★★★★★


深田ありはBA機についてはあまり褒めない。
というのも、深田ありが初めて買ったBAがER-4Sだからであり、特にシングルBAはER-4Sより圧倒的に勝ってるものでなけれは買わないことにしているほど。
ちなみにそれを満たしたのがFI-BA-SSなわけだが、他は何聴いても「これならER-4Sでよくね?」で終わってしまった。
まあGR10eを後に買うがね。あれもER-4Sに勝ったイヤホンだ。

とまあ、シングルBAは非常に厳しいが、マルチBAも決して緩くはない。
DDやハイブリッドはかなり評価甘いんだけど、BAはほんと辛口。
4BAはSE846を、3BAはCK100PROを基準にしているし、5BA以上は買ってすらいない。
……アンドロメダ、Rose BR5 MKⅡ、5/COSMOSの三機種は5BAでもかなり好きではあったが(いずれも買おうか本気で迷うレベル)
6BA以上は現時点ではW60以外全滅である。どれもこれも気に食わない。
それはやはり、ER-4Sを前提に考えているから。

つまり、多ドラ特有の繋がりの悪さや音の濁り、マルチBAによくある平面的な音、ゴチャゴチャ感。
そういうのホント嫌いなのよね。
33万円のイヤホンを視聴してもダメだった。全く気に入らない。
ハイブリッドだと気にしないんだが、何故かBAは気にするんだよなあ。
不思議だなあ。

さて、そんなBAには評価の辛い深田ありだが、今回れびうする桜貝は3BAである。
7万7000円もする。
……3BAで7万7000円ってカスタム(およびカスタムのあるユニバ)除けば一番高くねーか?
CK100PROより高い……。
ハイブリッドだとTanchijimのPRISMより高い……。

正直、高すぎね?

いや、ドライバー数と音は関係ないけれども、FI-BA-SSとかシングルBAで11万円だけれども、ハイブリッドとか3ドラで10万円超えなんて腐るほどあるけれども!
それでも、やっぱ高く感じるのは何故だろう……。


で、桜貝である。
う、美しい……。すげえ綺麗だ。桜貝かわいい。ハート♪

装着感……すげえいいな。今まで使ってきたイヤホンで一番装着感がいい。
こんなにフィットするイヤホン初めてだ……。

うーむ、 音ではなくビルドクオリティで7万7000円というなら納得の出来映え。
この点においてはSE846より上。


では、音は?
聴いていこう。
ちなみにSE846(鬼丸改S+Spinfit+バランスノズル)とJE-MIC-888EXGと比較している。



傾向は低音より


高音……刺さりはない。サ行もタ行も刺さらない。
……誉められるのはこれだけ。非常に弱い。きらめかないのはそうだが、量感があまりにも圧倒的に足らない。
SE846が高音キンキンに聴こえるレベルで出ない。
JE-MIC-888EXGの方が圧倒的に高音は出るが、こうして聴くと音の傾向というか、出方似てるな。JAPAEARの高音ってこういうタイプか。ただ、JE-MIC-888EXGの方が遥かに強く派手。

中音……温かみがあり、しっとりして、柔らかくて優しい中音。非常に聴き心地がいい。
ボーカルは遠いけど、質は実にいい。イーリアたんほどのエロさはないが、響きのJAPAEARを自負するだけあって、ここはとてもいい。SONOROUS Ⅳ CTと比べても遜色がない。
DORADOは言うに及ばずSE846の方がボーカルは近いが、硬さのあるSE846と比べて非常に柔らかくて温かみのある、湿る中音。これは凄い。
イーリアたんやDN-2000的には及ばないが、いや、これは凄い。
低音に少しマスクされてるのが非常に残念。
JE-MIC-888EXGに唯一『圧勝』している箇所。お話にならないくらいレベルが違う。

低音……本当にBA機か? ってくらいすんげえ強い。SE846のようなストンとくる質のいい低音ではないし、FI-BA-SSのようなギチギチに締まった低音でもない。ただただ量感がアホみたいに強い。10proより強い。DORADOと比べても遜色ない。
緩さはあるけどボワついてはいない。BAのくせに重低音もかなり出ている。本当にBA機か?
BAとは思えない量と深さを持ち、やたらリッチ。
JE-MIC-888EXGと比べると、流石に重低音で負けるな。

解像度……非常に低い。SE846では聴こえる音が全然聴こえてこない。2013年に10万円のイヤホンと2022年に7万7000円のイヤホンでここまで違いがあるのは御しがたい。てか1万円台程度の解像度。
言うまでもなくJE-MIC-888EXGの方が高い。ほんと桜貝は解像度低い。

クリア……かなり篭る。DORADOより篭るのには驚いた。7万7000円がしていい篭り方じゃない。SE846がとてつもなくクリアに聴こえる。
JE-MIC-888EXGの方がクリアだね。桜貝はやっぱ篭るわ。
ただ、しばらく聴いてると気にならなくなる程度ではある。まあ、7万7000円にしちゃ篭るってレベル。

音場……FI-BA-SSのような空気感は元より期待していなかったが、SE846より音場が狭い……?
いや、違う? ボーカルはSE846より遠いのは間違いない。
しかし桜貝の音場は狭くないとは思うが、なんか、違和感。
音の繋がりはSE846とは全く違い、音が混ざっている。まあ鉄板迷路もしてない3ドラじゃそりゃそうだとしか。
ただ立体感はあるのか……あー! わかった!!
JE-MIC-888EXGと比べてわかった! 音の抜けが悪いんだこいつ! 音が詰まって聴こえるから音場が広さの割に物足りないんだ!! FI-BA-SSとか空の彼方まで吹き飛びそうになるが、こいつは物置に閉じ込められたみたいに音が詰まってる!



かなり低音が強くてビビる。
BAで、それも3ドラでここまで低音が強いのはちょっと信じらんない。
10proよりも低音強いぞ。
てか、DORADOと比べても低音のパワフルさは遜色ない。
BAのくせにものすっごく低音が強い。
常識外れというか、いくらなんでも強すぎません?
NS9もビックリだよ。

それでいて中音が非常に分厚い。
しっとりした柔らかく艶のある中音で、割とここが生命線。
特別エロいわけではないんだが、とても心地よくて聴きやすい。いい中音だ。SONOROUS Ⅳ CTと比べても遜色ない。これはフツーに凄い。

このイヤホンは低中音に全てが捧げられている。

しかし低音は幾分中音をマスクするし、音の繋がりもよくなく、濁りもあるし、何より篭る。
……DORADOより篭るんだよこいつ。
JE-MIC-888EXGのクリアさを考えると悪い意味でぎょっとする。

なんつーのかな、やっぱマルチBAの悪いところ出てるんだよね。

単純な音質は3万5000円のDK2001にすら劣る。
DORADOとは比べる次元にない。

FI-BA-SSと比べるとやはりマルチBAの悪いところがハッキリわかる。
繋がりが悪い。音も詰まってて平面的。FI-BA-SSのスカッとした空気感が桜貝にはない。

繋がりの悪さはSE846と比べるとわかるねえ。
ドライバー混ざった音で、でもこれはSE846のような鉄板迷路してないんだから当たり前の現象と言える。

でもそれはまあ、ある程度は許せる。

許せないのはやはり、篭りと解像度の低さ。
7万7000円のイヤホンのくせになんでこんなに篭るの? なんでこんなに解像度低いの?
ちょっと高すぎるな。

高音の弱さがDORADO以下だからね。これにはびっくりした。
ほんと高音弱い。

中音はしっとりしててかなり好きだし、分厚くてとてもいい。
低音もアホみたいに強くてこれがBA機であることに驚く。
FI-BA-SSみたいにギチギチに締まったハイクオリティな低音ではなく量で勝負なんだけど、その量がマジ半端ない。
なんでここまで低音強いんだ?

分厚い中音とパワフルな低音というと、なんか、NS9的だよね。
あれよりはずっと音いいけどね。
7万7000円だと高いってだけで、1万円台のイヤホンに負ける音じゃない。
……3万円台には負けたのだが。


まあ深田あり好みの音には違いないが……。


音色はとても大人しくモニター的。ただ高音が弱いからモニターとしては使いにくいかな。
でもなんかモニター的な音なんだよね。派手さない。

でもこのイヤホン、DAPの影響を不思議なくらい受けないので、実はDAPのリファレンスとしては優秀。
DAPの違いがよくわかる。
極端に音が変わらないので。


うーん、悪くはない。美しいし、装着感いいし、中音は心地いいし、低音はパワフルだし。
ただ、ただね。
7万7000円と考えると、もうちょい上のサウンドを期待してしまうんだなあ。
少なく3万円台に負けるのはちょっと……。
イヤピ変更とリケーブルしたら化けるだろうか?
2022-07-22 Fri 22:56
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CENTURY BLACK PAWN 4軸混合
2014年発売


打鍵感
★★★★
打鍵音
★★★
デザイン
★★★★
コンパクト
★★★★★
キー配列
★★
機構
メカニカル(Cherry MX 青軸、赤軸、茶軸、黒軸)


メカニカルスイッチというとどこのメーカーをイメージするだろうか。
Alps? ロジクール? Razer?
いや、Cherry MXだろう。
ドイツ生まれのこいつがメカニカルスイッチでは一番一般的だ。
安い中華軸はCherry MXの特許が切れたから作られた類似品だしな。
チャタリングを起こしやすくて有名なのだが、とにかくメカニカルというとCherry MXだ。
軸の色もだいたいこいつ基準で語られる。

で、そんなCherry MXのメカニカルというと何軸が人気だろうか。
今は断然赤軸だろうね。それも静音の赤軸。
一部メーカーは茶軸に何やら異様なこだわりがあって、何故か茶軸しか出さない。
昔はメカニカルというと青軸で、中華も一頃は青軸ばかりだった。
黒軸は昔からマニア向けやね。

他にも銀軸、緑軸、クリア軸、ピンク軸なんかもあるんだけど、まあ赤青茶黒の4つが一般的だ。

で、その4つの軸が全部搭載されたキーボードというのがある。
それがこいつ、センチュリーのBRACK PAWN。
このBRACK PAWNはCherry MXの軸をほぼ全て網羅したキーボードで有名で、レアな銀軸や緑軸、クリア軸も当然あった。
緑軸ってのはRazerが有名だが、あれは青軸的なもので、Cherry MXの緑軸は工業用で本来一般的ではない。
一太郎キーボードとBRACK PAWNくらいでしか見かけないレアな軸だ。

んで、BRACK PAWNは他に日本語配列の60%キーボードであること。
これ非常に珍しいんだな。中華でも中々お目にかかれない。

あとはケーブル着脱式。リケーブルができる。
まあminiUSBなのでコネクタ弱いんだけど、HHKBのpro2もそうだしな。


そんな何から何までレアな構成で作られているのがこのキーボード、BRACK PAWN4軸混合である。


あまりにも珍品であり、ネタそのもの。
お値段は1万5000円。
……だけど打つと金属音がするのはいただけない。

また、イルミネーションは青のみ。
光るキーボードってのは昔からあったが、2014年当時は虹色ってのはなかった。
Razerがやりはじめるまでは青か赤が一般的だったのだ。Razerはそれまでは緑だったがな。
今だと虹色当たり前なんだけど、2014年発売のこいつは青のみ。
割と凄い光る。

デザインはまあまあいいが、問題はキー配列。
なんと右Ctrlがない。
60%キーボードだけあって矢印キーも詰め込んでいて、右Shiftもメチャクチャ小さい。
右Ctrlと右Shiftを使う深田ありにとってこれは非常に使いにくい。矢印キーもブラインドタッチしにくいし。
スペースもかなり長く(4.5キー分)、無変換は少し大きくていいけど位置がちょい遠い。
あとスイッチで切り替えできるが、切り替えないと全角/半角がない。Escキーになっとる。
言うまでもないがFnキーを押さないとFキーにはならないし、デリートキーもそう。

とまあ、なんで60%キーボードって今人気なのか理解できないほどキー配列がクソである。
コンパクトではあるんだけどね。
でもコンパクトならいいかと言われると……。
フルサイズキーボードがいかに使いやすいかがわかろうと言うものの。
テンキーレスでよくね?


さて、そんなかなりの珍品、BRACK PAWN 四軸混合を打っていきませう。


……意外と違和感がない。
このキーボード、変荷重も変荷重なのだけど計算して配列されておらず、雑に一列ごとに軸が違うだけ。




になってる。
で、エンターは茶で、青だけ四列目と五列目の2列構成。
軸による違いをチェック出来るだけ、という非常に雑な代物なのだが、どうしたことか打ってて本当に違和感がない。
むしろ楽しいまである。
矢印やスペースが青なので軽快なパチパチ音を楽しみつつ、文字入力は茶軸と黒軸メインでしっかりとした打ち心地が味わえる。
むしろ赤軸が一番使わない。
唯一違和感があるとすれば『な行ま行ば行句読点?』が青軸なことくらいか。
それ以外は本当に違和感がなく、自然に打てる。

打ち心地もまさにいかにもメカニカルって感じで軽快にパチパチ打てる。
打鍵音もまさにまさにメカニカル。軽い音でなんならエレコム茶軸の方がよほど重厚な音がする。
音はまあ、そんな凄くはないね。


またこのキーボードのおかげでわかったこと。
HHKB Professional2は黒軸に非常に打鍵感が似ている。
BFKB92UP2は赤軸に近い。
この発見は大きいな。


今はディスコンだし、ネタもネタな変態キーボードなのだけど、割と打ち心地は悪くないので否定もしにくい。

ただキー配列、テメーはダメだ。

2022-06-11 Sat 18:52
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PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨/刻印
2006年発売


打鍵感
★★★★★
打鍵音
★★★
デザイン
★★★★
コンパクト
★★★★★
キー配列

機構
静電容量無接点


英語配列(US配列)が一枚でいいから欲しかった。
深田ありは日本語配列激ラブで、英語配列死すべしと常々思っているのだが、英語配列も持ってないくせに批判するのはどうかとも思っていた。
せめて一枚くらい持ってないと批判のしようもない。
よく「騙されたと思ってUS配列使ってみ?」って言うしさ。

それと、深田ありはリベルタッチこそ世界一のキーボードだと信じている。
少なくともリアフォよりは絶対的に上。明らかにワンランク上の打鍵感である。
しかし世間的にはリアフォとHHKBこそが最高という声か根強い。
リアフォは持ってるから知ってるが、じゃあHHKBはどうなんだと常々思っていた。
ちなみにスイッチ自体はリアフォもHHKBも同じ東プレ製なのだが、HHKBには鉄板が入っていないのと、HHKBは少し打鍵感を変えているらしい。
何故かHHKBには鉄板が入ってないのに評価がえらく高い謎。

とはいえHHKBは普通の配列じゃない。
プログラマー向けにかなりトチ狂った配列になっている。
プログラマー以外は買うなと言わんばかりだ。
しかもリアフォより高い。
思うことは多々あったが、まあ一枚くらいよかろうと。

Nizと迷ったんだけどね、打鍵音はNizの方が絶対にいいし、英語配列(US配列)でもあれはフツーの配列だ。しかもHHKBより安い。
ただデザインがどうにもこうにも気に食わない。
HHKBの方が絶対的にデザインがいい。
それにどのみち英語配列自体大嫌いなので、どっちも大して変わるまいと。
そんなわけでHHKBをチョイスした。

無線はいらんので安い有線のこっちをチョイスした。


いやあ、見るからに打ちにくそうなキーボードである。
なんでこれこんなに人気あるんだ???
まあそれだけ打鍵感がいいということなんだろうが、しかしね、プログラマー以外に実用性あるとは到底思えない。
矢印キーすらないしな。
まともに使わせる気あんのか???
ほんとなんで人気があるんだこれ?

キーボードの良し悪しもわからん初心者はともかく、数多の名機を持つ深田ありは騙されんぞ。

ちなみに刻印は当然ありを選んだ。
キー配列が変態なのに無刻印とか絶対打てる気しねえ。
ほんとなんで人気あるんだ???


ま、打ってみればわかるでしょ。
ではれびう。


リアフォとは全く打鍵感が異なる。
押下圧は同じはずなのだが、HHKBの方が軽快ですとんすとんと落ちていく。
リアフォよりゴム感がない。
ゴム感が全くないわけではないが、リベルタッチよりゴム感がない。
なんていうか、メカニカルみたいな打鍵感である。

ストロークは割と深く、タクタイルはかなり弱い。リベルタッチよりタクタイルがなく、代わりに妙にクリッキーだ。
リアフォはかなりメンブレン的だったからこの違いには驚く。
ただピアレスほどクリッキーではない。

打ってて本当にメカニカルみたいな感じ。
HHKBからメカニカルの移行や、その逆においても特に違和感なく慣れることができるだろう。

リベルタッチと比べるとストロークは深いしアクチュエーションポイントも深いためか重みを感じるが、それでもリベルタッチより『軽快』に打てる。
実にかろやか。
HHKBと比べるとリベルタッチからはゴムを感じるし、モコモコした打鍵感といえる。

ただし、HHKBは指が吸い付かない。
妙にクリック感があってタクタイルも弱いのもそうだし、ストロークの深さや『なめらかな押下感』というのがないので、リベルタッチのような指が吸引されるような快感は得られない。
ほんとメカニカル的なんだよな。
キーから指が離れないようなものはなく、打ってて普通に疲れる部類。
最初の5分は「おっ」となる打鍵感なのだが、何万字も打っていくと間違いなく疲れるシロモノで、何万字打とうがウェルカムなリベルタッチと比べると快感度は劣る。

リアフォよりは上の打鍵感なのは間違いないが、リベルタッチよりは幾分下だな。
またクリッキーというならピアレスの方が快感度は上なので、これを最高の打鍵感だとは思わない。

感心はするが、脳がトロけるような感覚に陥らない。


音は鉄板がないだけあってカチャカチャする。静電容量らしいモコモコ感もあるにはあるが、リアフォと比べると本当にカチャカチャ。
リベルタッチよりうるさい。
ピアレスよりは静か。

しかしあまりいい音ではない。モコモコ音ならリアフォの方がずっといい音がする。
HHKBは中途半端にカチャカチャして聞き苦しい。
Type-Sじゃないってのもあるけどさ。


さて、打鍵感、打鍵音はこんなところでいいだろう。
問題はここからだ。


まずこの特殊配列、すっげえ打ちにくい。
特にエンターの上がバックスペースなので、押し間違えると文字が消える。とんでもない仕様だ。

次にUS配列はやっぱダメだ。エンター横長はタイプミスしまくる。

あと深田ありは世にも珍しい右Shift派なのだが、所定の位置にFnキーがあるので頻繁に押し間違える。

そして60%なのでFキーはFnを押してからShiftを押すしかない。
そのためカタカナにする際はFn→Shift+7というとわでもないコマンド入力を強いられる。
死ぬほど使いにくい。

矢印キーがUS配列にはないのは、まあいいだろう。デザイン的にいいし。

で、

これ、どこが使いやすいんだ???
キー配列を自前で変更しないととてもまともに使えないんですが……。
エンター横長がほんとキツい。自前でバックスペースもエンターにしたし、Altを無変換にした。
……Fnキーだけはどうにもならなかった。

なあ、どこが打ちやすいんだ?

騙されたと思ってUS配列使ってみろ?
騙されたよ……。

US配列糞すぎません?
おっそろしく打ちにくいぞ……。

やはり日本語配列こそが至高である。
いや、英語配列でもエンターが縦長ならまだ許せた。
スウェーデン語配列だけどピアレスはエンター縦長だからそこまで違和感はない。
しかしエンター横長はほんと無理。
UK配列ならエンター縦長なのに、なんでみんなUS配列にしたがるんだ?
いやホント無理だから。


タイプミスがあまりにも連発するし、カタカナ変換も死ぬほど面倒で、自前でキー配列変えないとまともに使えない。

これは控えめに言って糞だと思います。
打鍵感とか耐久性とか以前の問題だ。
US配列勧めてる人間の気持ちがわからん。
こんっなに打ちにくいのに……。



騙されたと思ってUS配列使ってみろ?

騙されたよ……。
2022-05-30 Mon 10:03
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ビット・トレード・ワン bit Ferrous BFKB92UP2
2016年発売


打鍵感
★★★★★
打鍵音
★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★★★★
キー配列
★★★
機構
メンブレン


ゼロ年代あたりからメンブレンは不当に愚弄され続けてきた。
世界一のキーボードはメンブレンだし、歴史に残るメンブレンは数多いのにモノの価値もわからん連中の偏見によってメンブレンはいわれなき過小評価を受け続けてきたのである。

静電容量無接点は『接点がない』だけで打鍵構造はメンブレンとなんら変わらないと知ってる人間はどれだけいるのか。
リアフォやHHKBの打鍵感がいいのはキーボードの作りがいいからであって、静電容量無接点だからではない。
リアフォもHHKBも結局『ラバードームを押し込んで打鍵感を作る』というのはメンブレンと同じなのだ。
だからどちらもゴム感がある。
なんならリベルタッチやピアレスの方がよっぽどゴム感がない。

ゴム感のないメンブレンなんて昔は珍しくなかった。
バックリングスプリングはメンブレンだがラバードームを使ってないのでゴム感など物理的にないし、フツーのメンブレンでもミネベアRT6600系はゴム感が少ないと評判だった。
またゴム感はあっても出来のいいメンブレンもあった。富士通のKB-311やKB-312だな。ふかふかメンブレンも言われ、今もキーボード界では高い評価を受けている。
今でこそ無双してるHHKBも2003年まではメンブレンだぞ? チコニー製だ。

そもそも90年代まではキーボードを替える、なんて発想はなかった。
どこの付属キーボードも出来がよくて、壊れたら買い換える、というものだった。あとはデザインとか。HHKBはそのコンパクトさと独特のキー配列が受けてマニアに買われた。
静電容量無接点だから、じゃない。
昔のメンブレンは素晴らしかったのだ。


しかし何故そんなメンブレンが凋落したか。
それはPCか安くなったからだ。
昔はPCは高級品だ。中古車並に高い。何十万円もした。
だからキーボードもコストをかけて素晴らしいメンブレンを作れた。
しかしPCの値崩れと共にコスト削減出来るところは徹底的にやりはじめた。
スピーカーをクソにしたり(90年代のPC付属スピーカーがタイムドメインミニとかBoseとか使ってた)、キーボードを見えないところでコストカットした。
結果、ゴム感が強くて打ち心地の悪いゴミのようなキーボードが氾濫した。
これが昨今におけるキーボードの評価の悪さである。

しかしそれなら『今時のメンブレンは』と言って貰いたかった。
確かに今のメンブレンはクソだらけだ。
べちゃべちゃした押し心地、打鍵感を考慮してないアイソレーションパンタグラフ、パンタグラフでもないのにシリンドリカルステップスカルプチャーすらしていないのも多い。
もはや見るも汚らわしいものばかりだ。
それは認める。認めるが、昔のメンブレンは違うんだ。違うんだよ。


さて、そんなメンブレン暗黒時代。
どこもかしこもキーボードと言ったらメカニカルや静電容量無接点ばかり持て囃す昨今。
彗星のごとく現れたキーボードがある。
それが今回れびうするBFKB92UP2だ。
元となったのがダーマポイントとかいうメーカーのキーボードなので歴史自体はゼロ年代からあるものだ。
しかしダーマポイントが倒産しても、スタッフがビットトレードワンという会社で復活させた。

で、そのテンキーレス版がこいつなんだ。


今でもまともなメンブレンは少数ながらあるにはある。
ぺリックスのPERIBOARD-106とかな。
しかしこのBFKB92UP2を深田ありは選んだ。

それはこのキーボード

・鉄板入り
・シリンドリカルステップスカルプチャー
・PBT樹脂
・プランジャー機構

を搭載しているからだ。
え? 何がなんだかわからん?
では順に説明しよう(今回長いな……)


鉄板入り
昔のメンブレンにはちょくちょく搭載されていたもので、筐体の中にアルミの鉄板がぶちこまれている。ちなみにリベルタッチはこれが2枚も入っている。
リアフォにも1枚入ってるがHHKBには入ってない。
鉄板があるとタッチの際の衝撃を受け止めてくれ、キーがぐらつかない。またキーボードが重くなるので勝手に動かない。底打ちした時にしっかりとした打鍵感を維持できるんだ。
そして音も静音になる。正確には高音が大人しくなる。
そのため鉄板入りは甲高いカチャカチャ音がしない(カチャカチャ音自体はする)
一流のメンブレンには当然のように搭載されていたが、コストがかかるので90年代中盤あたりから真っ先に除外された要素である。

シリンドリカルステップスカルプチャー
シリンドリカル……キーが凹型になっていて、隣のキーを誤打しないための構造
ステップ……キーが上から下に階段状になっている構造
スカルプチャー……上のキーから下のキーまでにアーチ型になっている構造
さらに『カーブド』という筐体がカーブしてるやつもあるのだが、これには搭載されていないな。ぺリックスのには搭載されているが。
しかしシリンドリカルステップスカルプチャーになっているとキーボードの足を立てなくても自然と段差があって押しやすく、快適なタッチを実現できる。
パンタグラフを足を立てずに打てばわかるが、段差がないって本当に打ちにくい。ノートPCとかとにかく打ちにくい。

PBT樹脂
キーキャップの素材なのだが、大まかに分けてABS樹脂とPBT樹脂があるのだけど、前者はテカりやすく、黄ばみやすく、剥げやすい。またツルツルして打ちにくさに繋がる。
PBTはザラザラして指をしっかり止めてくれるし、何より黄ばまない。テカりはするが、目立たない。
リベルタッチはABS樹脂なのが残念で、リアフォはPBT樹脂なんだな。
これ高級感にも関わってくる。

プランジャー機構
安物のメンブレンはキーキャップとスライダーが一体型になっている。
スライダーがラバードームを押し込んで通電するのが安物のメンブレン。
しかしプランジャー機構とはキーキャップとスライダーが別になっている。さながらメカニカルのように。
これなんの意味があるかというと、『キーのどの部分を押しても垂直に押下される』というメリットがある。
スライダーのように空白部分がないため。
そのためタイピングしても引っ掛かりがなくスムーズに押せるのだ。

これら全ての機構を搭載してるのが真に優れたメンブレンで、BFKB92UP2はなんと全てを搭載している!
これほんと凄い。
今時のメンブレンでこれやるか!
ぺリックスですらやってない。てか今時のメンブレンでこれ全部搭載してるのこいつとこれのフルキー版くらいじゃねーか?
デスイルミネーターはこの機構全搭載かは不明。
少なくともこいつより軽いので鉄板が入ってない可能性がある。
リベルタッチですらABS樹脂なので、こいつはほんと凄い。
今時のメンブレンでここまでやるのは本当に凄いんだ!
わかる人にしかわからんこだわりだがね。


さて、そんな90年代前半のキーボードと同等の構造を持つこいつを打っていくとしよう!


さて、れびうの前に不満を述べておく。
スペースキー長すぎ。今時のキーボードはみんなそうでムカつく。リアフォもR2から長くなった。
そして無変換が小さすぎる。カタカナにしにくい。
あとWindowsキーが意味不明にデカい。無駄だ。
このキー配列の問題はかなり致命的で、なんでそんなことしたのか全く理解出来ない。
ここまでこだわったのだならキー配列もこだわって欲しかった。
ぺリックスはここもこだわってたので余計不満が強い。
スペースキーなんてVBNの下にあれば十分なんですよ!


さて、改めてれびう。


……え!? う? うお!?
う、嘘、マジで!?
な、なんだこのとてつもなく素晴らしい打鍵感は……。
ちょっと信じられない。
めっちゃくっちゃ打ちやすい……。
なんだこれ。

KB-3920と押下圧やストロークは大して変わらないが、何故かこちらの方が猛烈に軽く感じる。
非常に軽快な打鍵感で、かろやかに打てる。
プランジャー式だけあって四隅でもきちんと垂直に押下される。
すげえぞこれ。
これと比べるとKB-3920は物凄くゴム感が強くてべちゃべちゃに感じる。
まるでメカニカルみたいだ……。

てなわけでエレコム茶軸と比べてみる。
んー、トータルとしては互角だろうか。
押下圧はほぼ同じだがストロークはエレコム茶軸の方が深い。
そして流石にメカニカルと比べるとゴム感がある。
ああ、やはりメンブレンなんだなとわかる。
しかしエレコム茶軸よりかろやかに打てる。
そう、とにかくこいつ軽快に打てるのだ。
エレコム茶軸はわずかに引っ掛かりがあるが、こいつにはない。

鉄板入りだけあってキーのぐらつきは皆無。
非常に安定性が高く、打った時の衝撃も抑えられるのでとにかく打ってて軽い。

PBT樹脂の恩恵は正直あまりない。印字はレーザーなので打ってると薄くなるし。
シルクじゃないだけマシだけどな。
あとPBTの割にはテカりやすいな。
マジでPBTの恩恵は感じられない。


しかしとにかく打鍵感がいい。
エレコム茶軸とトータルでは互角だが、こっちの方が疲れずいつまでも打てる。
エレコム茶軸は手首がくたびれる。
勿論長文を書かないならエレコム茶軸の方がカチッとしたメカニカルらしい打鍵感があるので楽しいがね。

メンブレンはゴムのべちゃべちゃ感が嫌って人には是非味わって欲しい。
このメンブレンは凄いぞ。ゴム感少ない。かなり少ない。
とても5000円台の打鍵感じゃない……。
これに勝つには万札は必須。

リベルタッチと比べると流石にリベルタッチには劣る。
リベルタッチの方がタクタイルがあるし、ストロークも浅いし、押下圧も軽いし、あと筐体が薄くて手首の負担が低い。ゴム感もリベルタッチの方がない。
打っててコクコクとした心地よさはBFKB92UP2にはない。
しかし逆に言うとリベルタッチクラスでないと相手にならない。
あと軽やかさはBFKB92UP2の方が上じゃないかなあ。
こんなに軽いキーボード初めてだよ。
……あくまで打鍵感の話な。キーボード自体は鉄板入ってるからクソ重いぞ。


ちなみに打鍵音はクソである。
鉄板入ってるから音は篭るし、それでいてオモチャみたいに軽いカチャカチャ音。
致命的なのはエンターがほんと酷い音。ガラクタかと思うほどゴミなサウンドを奏でる。
メカニカルみたいに軽いけどやっぱメンブレンの音で、そのに鉄板が入ってるから救い用のない音になっとる。


しかし、それにしても凄いな。
メカニカルみたいに軽く打てる。でも打鍵感はメンブレンのそれ。
これはもう全人類が買うしかないでしょう!

ちなみにUSBケーブルが妙にゴツい。
なんでこんなゴツいんだ……。断線対策か?
でもだったら筐体裏の溝をなんとかして欲しかった。
溝がクソすぎてケーブルが抜ける。これは酷い。

キー配列は、やはり無変換の小ささと位置が気になる。


とまあ、不満もあるのだけど、それでも打鍵感はほんと素晴らしい。
是非とも勝つべきだ!
もうオススメ中のオススメである!!

2022-05-30 Mon 10:02
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Arvel Mechanical Touch IZITK-105M
1995年発売


打鍵感

打鍵音
★★★★
デザイン
★★
コンパクト
★★
キー配列

機構
メンブレン(バックリングスプリング)


バックリングスプリングという機構をご存じだろうか?
それは座屈バネと呼ばれ、キーを押すとバネがカクンッと折れ曲がって、その際にスイッチを押すというメンブレン式のキーボードである。
いや、これの静電容量もあるんだけど(Model Fとか)、基本はメンブレン。
いわゆるラバードームを使わないメンブレンですな。

で、バックリングスプリングは現在Unicompしか作っていない幻の構造である。
なんてったって打鍵が重くてガチャガチャうるせーからな。需要がない。
快感はあるんだけどね。

過去バックリングスプリングを作ったのはIBM、ブラザー、Alps、Unicomp……そして、中華である。
当時はメカニカルのパチモンとしてバックリングスプリングが使われたわけだな。
……今となってはむしろ激レアなのは皮肉としか言いようがない。
そんな中華バックリングスプリングを搭載したのがこのIZITK-105Mというわけだ。


ちなみにバックスプリングではなくバックリングスプリングな。これ重要。


さて、打っていこう。


……うわあ、チャタリングしてるよ。
とても使い物にならんのでバラして接点復活剤かけて直す。よし、使えるようになった。

で、打鍵感……の前に打鍵音について。

すんごい音がする。ガッチャンガッチャン物凄い。青軸なんかより遥かにうるさい。うるさすぎる。
個人的に嫌いではないが、人前では絶対使えない騒音キーボード。
信じられないほどうるさい。ガッチャンガッチャンバッキャンバッキャン。すげえ。


で、打鍵感だが……これはヒドイ。
キーのスイートスポットが狭すぎてきちんと真ん中を打たないと引っ掛かって押下できない。四隅なんか押してもまるで押下されない。
とてつもなくスポットが狭くて引っ掛かりまくる。
しかもかなり重い。
とんでもなく打ちにくい。

この世にこんなにヒドイキーボードがあることに驚く。
深田ありの人生においてここまでヒドイキーボードは他になかった。
キングオブヒドイ。


でもメカニカル以上にメカニカルな打鍵感がある。
ガッチャンガッチャン凄い音がして、機械的ともいうべきスイッチ感。そう、スイッチ感が凄い。
メカニカルよりもよほどスイッチ押してる感覚がある。ラバードーム使ってないメンブレンだからな、こいつ。
結局のところバネ使えばスイッチ感出るもんです。


ただ、このキーボードは全くオススメしない。
とてもじゃないがオススメしない。
こんなに打ちにくいキーボードはこの世のどこにもないレベルでヒドイので、金ドブ間違いなし。

唯一これを買うべきって人は、バックリングスプリングが欲しいけど高くて買えないよぉ、ふええええん……。って人。
つまり深田ありみたいな人だ。
2022-05-30 Mon 10:01
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ELECOM ECTK-G01UBK
2018年発売


打鍵感
★★★★
打鍵音
★★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★★★
キー配列
★★★
機構
メカニカル(Long Hua茶軸)


昔、メカニカルは高かった。
どんなに安くても1万円を下回ることはなく、メカニカルはそれだけで一種の憧れをもって迎え入れられてきた。
……メカニカルはチャタリングしやすいにも拘わらず、だ。

しかしイヤホン同様中華の台頭によってメカニカルは急速に手の届きやすい価格となる。
とはいえ当初はメカニカル風だとセミメカニカルだの言ったメカニカルの皮を被ったメンブレンばかりだった。
……そういうところもイヤホンそっくりである。

が、e元素という、イヤホンでいうならKZみたいなメーカーが想像を絶する値段でメカニカルを出して空気は一変。メカニカルは安く買えるものとなった。
いや、2013年に上海問屋が3000円台でAlps青軸(多分偽軸)のメカニカル出してるけどね?
まあそういうところもイヤホンらしい(始めた価格破壊ハイブリッド出したのは2014年の上海問屋)

で、そんな中、日本のメーカーもダマッテはいなかった。
それがこれ、通称エレコム茶軸である。
なんと5000円台。メカニカルとしてはクッソ安い。
いや、こいつ定価は2万円なんだけどね?
エレコムは信じられない値引きをするのはイヤホン同様だから。
ほんとキーボードとイヤホンは似ている。


さて、エレコム茶軸である。


まずこのキーボード、茶軸しかない。他はメーカー青だの赤だのバリエーションがあるのだが、エレコムのメカニカルは何故か茶軸だけだ。
茶軸はタクタイル軸ともいわれ、青軸ほどうるさくないがクリック感が弱く、赤軸ほど滑らかではないがスイッチ感を感じる……まあ、青軸と赤軸の中間みたいな軸だ。エレコムのメカニカルは何故かこの茶軸である。

デザインはよくある黒い筐体だが、一応このモデルはイルミネーション搭載だ。
が、何故か赤一色である。
なんで一色の、それも赤なのかはさっぱりわからん。でも赤一色なのである。
今は虹色がデフォなのに異様としか言いようがない。
ただ赤のイルミネーションは割と綺麗で見やすい。


さて、そろそろ打っていこう。


すとんすとん。
おお、流石定価2万円。かなり打鍵感がいい。
物凄くメカニカルらしい打鍵感で、当然だがゴム感は皆無。
ストロークは深いが指の反発はしっかりあって、打ってて気持ちがいい。
重さは割とあるがバネが指を弾いてくれ、軽快に打てる。

打鍵音もいかにもメカニカルって感じにうるさくて気持ちがいい。
茶軸だけあって青軸みたいに軽い音ではないし、赤軸ほど物足りなくもない。
いい感じに篭りのある音で、かなり音はいい。
ただし定価2万円の割にはいわゆる底打ちした時に金属音がする。カーンって。お高いメカニカルには普通ないんだが、そこはエレコムか。5000円にまで安売りするだけはある。
とはいえ深田ありはこの音にならんし、気になる人は足を出さなければいい。この音、テーブルにキーボードをベタおきすれば実はほとんど聴こえなくなる。キーボードと机に隙間があるから鳴るのです。

押下圧は少々重く、長文を打っていると疲れてくるタイプ。
また、指が吸い付く感覚はなく、自分の意思でキーボードを押さないといけないのはHHKBと同じ。リベルタッチは自分の意思とは無関係にその吸引力をもって勝手に文字をしたためるが、エレコムにそういう力はない。

茶軸だけあってタクタイルはリベルタッチより上。しかしかろやかはないな。


……スペースキーが長いので無変換が押しにくい。何度もタイプミスした。
なあ、今時キーボードはなんで無変換を大事にしないんだ? カタカナ打つ時どーすんだよ……。無変換なくちゃカタカナ打ちにくいでしょお?
F7使えってか?
まさかスペースでカタカナがでるまでひたすら狂ったように連打するなんて……ねえ?

またメカニカルにはよくあるが、高さがあるのでパームレストが欲しくなる感じだな。


まあ欠点はあるが、非常に打鍵感がよくて気持ちがいい音がして、またテンキーレスだけあってコンパクト。
量販店で打ち比べた限り一番打鍵感がよかった。まあ量販店だからバリエーションはあんま凄くないけどさ。

メカニカルはもうこれでよくね? ってくらい打鍵感がいいので、個人的にはオススメである。
2022-05-30 Mon 10:01
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Chicony KB-3920
1996年発売


打鍵感
★★★★
打鍵音
★★★★★+α
デザイン
★★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★
機構


キーボードを購入するにあたって人は何を基準にさるだろうか?
最近だとやはりコンパクトさとか、静音とか、デザインとかになるだろうか。
しかし深田ありはどれも大して気にしない。
やはり考慮すべきは打鍵感。それと……打鍵音である。

このキーボード自体はNECの付属キーボードで、特別打ち心地がいいわけではない。鉄板ないし。
デザインもいかにも業務用でございとばかりに凡庸そのもの。
サイズもフルキーボードなので普通にデカイ。
おおよそこのキーボードを敢えて選ぶ理由はない。
では何故このキーボードを選んだのか?

それはこのキーボード、とてつもなく『音』がいいのである。

打鍵音がとんでもなくいい。
そのカチャカチャ音はメカニカルでは出せない重みのあるもので、それでいて甲高さも併せ持つグレイトオブグレイト。
このキーボードを使っているとヘッドホンは使えない。なぜならあまりにもキーを押した時の音が心地良すぎるから!!!

ちなみにこのキーボード、タイプスピード世界記録を保持しているのだが、個人的にはそこはあまり気にしていない。
しかし確かにこいつ結構速く打てるのである。
リベルタッチよりずっと速く打てる。

でもやはりこいつの価値は打鍵音。とにかく打鍵音。
こいつこそ世界一音がいいキーボードだと信じておる!!
音が!! 最高!!! なんです!!!!


まあだけど一応れびうするか。
こいつの価値は音なんだけどね。


基本的にぶにゅっとしたゴム感。
重さは55gとフツーだが、キーはぐらつくし、たわむ。
ぶっちゃけフツーのメンブレンです。

とはいえ量販店に転がってる安物とは比べ物にならないくらい押しやすい。
指への反発も十分。何故か妙に速く打てる。
とはいえ、でも、うん、フツーだよね。
あくまで量販店の安物とは比べ物にならないくらい打ち心地がいいってだけで、超一流のキーボードと比べると全く相手にならないよ。

あくまでこいつの価値は音!
まあ、打鍵感が特別悪いわけではないけどね、打ちやすいし。
2022-05-30 Mon 10:00
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富士通コンポーネント 無双鍵 Peerless(ピアレス)
1992年発売


打鍵感
★★★★★+α
打鍵音
★★★★
デザイン
★★
コンパクト

キー配列
★★★
機構
メンブレン(特殊構造)


メンブレンというとバックリングスプリングを除けば基本的にスライダーがラバードームを押し込むという構造になっている。
しかしそれを進化させ、究極とも言うべき打鍵感を実現させてのけたのがリベルタッチ。
しかしそんなリベルタッチが出る前に、似たような機構のキーボードを富士通は販売していた。
またそのキーボードは鍵盤マニア曰く「リベルタッチより上の打鍵感」「ラバードームがへたってなければ最高」「唯一無比」などなど、絶賛の嵐。
そんなキーボードが今回れびうするピアレスである。

富士通ピアレスは90年代前半からゼロ年代前半まで販売されていたラバードーム+コイルスプリング式のメンブレンキーボードだ。
無双鍵の異名を持ち、唯一無二ならぬ唯一無比の打鍵感を売りにしていた。
そしてその評価の高さは、人によってはリベルタッチ以上とも。

リベルタッチと構造が非常に似ているが、実は全く逆である。

リベルタッチはラバードーム→コイルスプリング→接点
ピアレスはコイルスプリング→ラバードーム→接点

となっており、バネが接点を押すリベルタッチと違い、ピアレスはラバードームが接点を押す。ピアレスはスライダーの代わりにスプリングを使っているって感じだ。
そのせいかは知らんが、ピアレスはラバードームがへたると評価ががくんと下がる。
劣化ピアレスとか言われてろくな評価を受けない。
また構造上リベルタッチはラバードームの交換ができるがピアレスは出来ない(むしろできるキーボードがリベルタッチしかないのだが)
深田ありのは幸いラバードームの劣化はあまりない。よかった。

あとは引っ掛かりがあるらしいことと、くっそデカイことが欠点か。
そう、デカイのだ。メチャクチャデカイのだ。
リベルタッチよりもさらに一回りデカく、置き場に物凄く困る。いくらなんでもデカすぎて邪魔!

あと深田ありのピアレスは日本では大変珍しいスウェーデン語配列であるが、普通に日本語キーボードとして使っている。


さて、そろそろ打っていこう。
リベルタッチを超えると名高いピアレスの打鍵はいざ!?


ほう!
これを初めて打ってメンブレンだと思う人間は皆無だと思われる。
非常にクリッキーで青軸みたい。
しかし青軸と違うのは非常にかろやかで、かつ柔らかいこと。
タクタイル感は全くなく、とにかくクリック。
リベルタッチとは全く異なる。

リベルタッチは茶軸と赤軸を足して2で割らないような打鍵感なら、ピアレスは非常に軽い青軸。
とにかくクリッキーで、打ってて気持ちいい。
なるほど、ラバードームがへたれると人気がなくなるわけだ。このクリックがなくなりリニアになるらしいが、それじゃあピアレスの価値がなくなる。

ゴム感は面白いことに構造的違いが出ている。
リベルタッチは最初にゴム感があって次にバネ感なやってくるのだが、ピアレスは最低にバネ感があっめ次にゴム感がくる。
本当に構造の違いそのものだ。
ちなみにゴム感そのものはどちらも同じくらいなので、リアルフォースよりゴム感はない。


欠点。
引っ掛かる。
バックスペース、シフト、エンターが中心点以外では押下できない。しかもかなり重い。
アルファベットかかろやかな分これらがメチャクチャ重いのが気になる。本当に重すぎるくらい重い。なんだこれ。引っ掛かるし。
あと、とにかくデカイね。スゲー邪魔。


うーん、個人的にはリベルタッチと比べてピアレスが上とは思わない。
アルファベットだけは互角(方向性が違うからね)なんだが、バックスペース、シフト、エンターがとにかく引っ掛かる上に糞重い。
そのため打鍵感でピアレスがリベルタッチより上なはなりえない。だってリベルタッチは全キーが引っ掛からないし、軽いし。

ただそれでもこの独特の打鍵感は非常に打ってて気持ちよく、個人的には高く評価したい。
2022-05-30 Mon 10:00
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東プレ REALFORCE 91U
2005年発売


打鍵感
★★★★★
打鍵音
★★★★
デザイン
★★★
コンパクト
★★★★
キー配列
★★★★★
機構
静電容量無接点


深田ありは万年筆も趣味にしていて、それで巷の評価からこんな風に考えていることがある。
HHKB……モンブラン
リアフォ……ペリカン

リアルフォース。
金融などの業務用キーボードを作ってきた東プレが2002年から販売しているコンシューマ用キーボードの名前である。
その人気は圧倒的であり、不動であり、とどまることを知らない。
「キーボードなんてリアフォかHHKB買えばそれでいいよ」
とまで言われるほどずば抜けて人気が高いのがリアルフォース、通称リアフォなのだ。

ネットでもリアフォ信者の数は尋常ではなく、リアフォで沼かり抜けました的な記事や動画はとにかく多い。
他を圧倒するとかそういうレベルじゃない。
もはやリアフォやHHKBにあらずんばキーボードにあらずと言わんばかりだ。

そんなリアフォの特徴は静電容量無接点というスイッチを採用していることにある。
この機構は80年代には既にある古いものでバネの静電気を利用して接点を持たずにスイッチを通電させる。
そのためキーボードの大敵、チャタリングが物理的に発生しないため普通のキーボードに比べて圧倒的な耐久力を持っているのが特徴だ。

しかし勘違いしている人が多いが、静電容量無接点はあくまで通電のためのもので、バネはアクチュエーターではない。
つまり、バネは打鍵感とは何の関係もないのである。
勿論バネがあるため打鍵音は普通のキーボードと違ってモコモコするのだが、こいつが打鍵感に影響は及ぼさない。
リアフォはあくまでメンブレンと同じ、プランジャーがラバードームを押し込む。
そのためリアフォにはゴム感がある。メンブレンと全く同じだ。
じゃあなんで打鍵感がいいのかというなら、それはキーボードの作りがいいからに他ならない。

デザインは元々業務用キーボードを作ってきただけあって、とても古めかしいデザインだが、よく見ると割と高級感がある。
キーの質が良く、印字も昇華印刷だからな。

ちなみに現行のリアフォR3は何故かスペースにバネが別途しこまれていて、これが大層評判悪いのだが、深田ありのは古式ゆかしい91Uなのでそんなものはない。
R2とR3はスペース長いから嫌いだし、やはり無印こそ至高。

また、リアフォには変荷重というのがあり、深田ありのもそうなのだが、小指を使うキーは30g、他は45gになっている。Escだけ何故か55gだが。
普通のキーボードは55gがデフォなのでリアフォは軽いわけだ。
……この30g、明らかに普段打たないキーにばかり配置されているので、正直Aくらいしか恩恵がない。


さて、打っていこう。


打鍵感は良質なメンブレンのそれとあまり変わらないが、とにかく良質である。
セブンイレブンのATMのテンキーと同じスイッチなだけあって、打ってて気持ちがいい。

しかしリベルタッチと比べるとゴム感が強く、また45gの割には重さも感じる。
全体的に野暮ったい打ち心地で、もやっとする。
リベルタッチの羽衣のような打鍵感と比べると明らかに劣る。
普通のキーボードよりは遥かにいいのだが、軽快さが足らないんだな。


打鍵音はモコモコして独特。この音は割とクセになり、人気も高い。高音が潰れて低音強めの音で、気持ちがいい。
HHKBはこれと比べるとカチャカチャしている。

個人的にはちょいと過大評価されてるきらいがあると思う。
いいことはいいのだが、リベルタッチと比べるとどうしても重い。
なんていうか、リニアではあるんだけどなめらかさに欠ける。
ベチャベチャ感はないが、もやっとする。
打ってて爽快感があるようなタイプでもないし、実用には十分だが神格化されるほどかと思ってしまう。
同じ静電容量でもHHKBの方がかろやかで打ってて気持ちがいい。
ただHHKBと違って自然な押下感があって、長時間タイプしても疲れないのはグー。

モコモコと文字を打っていくとそれはとても自然で、何の違和感もなく打つことが出来る。
それはこいつの魅力だろう。
しかし同じ路線ならリベルタッチの方がかろやかでなめらかな分、トロけるような感覚で明らかに差がある。


なんていうのかな、万人受けするキーボードだとは思う。
欠点らしい欠点もないし、耐久性は本当に素晴らしい。
全然壊れる気配がない。
またリアフォには鉄板が入ってるのでキーボードは動かないし、打鍵も安定している。歪みもない。
ここら辺は素晴らしい仕事だ。
しかし極上の打鍵感や、あるいは個性のようなものは正直ないので、90点を取る優等生的なスタンス。
耐久性は100点だけどな。

最後に、こいつはラバードームを使う関係上、ずーっと打ってるとゴムがへたってくる。
このへたったゴムの味わいが嫌で買い換える人は多い。
でも個人的にはここはあまり気にしないかな。
リアフォは一生モノのキーボードなのが売りだし。
普段打たないでへたらないキーも、別にそこまで大きな違いはないし。
多少かろやかに違いがあるくらいで、正直新品でもリベルタッチには勝てない。


うん、個人的には人気がある理由はわかる。
深田ありも割と気に入っていて、遊び用PCにはこいつを使っている。
ただ優等生ではあるけれど一番にはなれない。
リアフォはそういうキーボードだと思う。
2022-05-30 Mon 10:00
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富士無コンポーネント Libertouch(リベルタッチ)
2007年発売


打鍵感
★★★★★+α
打鍵音
★★★
デザイン
★★
コンパクト
★★
キー配列
★★★★★
機構
メンブレン(特殊構造)



世界一のキーボード。キーボードの究極。人類史上最高鍵盤。
これに勝てるキーボードはこの地球上に存在しない。
それこそ世界最高鍵盤と名高い5576-A01やバックリングスプリング+静電容量無接点というバケモノスペックのModel Fでもこいつに勝てるかどうか……。
少なくともHHKB Professional2、リアルフォース91Uとくらべて明らかにワンランク上に位置する打鍵感なのは間違いない。

キーボード界において燦然と輝くメーカーの1つ、富士通。
リコーに事業を売却してしまったが、かつての富士通は日本でも、いや世界でも最高のキーボードを作る会社だった。
そのキーボードたちは板バネメカニカルやふかふかメンブレンなどと呼ばれ、数多くの伝説を打ち立ててきて、今も愛好者は多い。
親指シフトの祖でもあり、キーボードにおいては往年のIBMな勝るとも劣らぬ勢力であった。

そんな富士通が2007年に発売したのがこのリベルタッチである。
50年前、電卓用リードスイッチから始まり、数々のスイッチや打ちやすいキーボードを生み出してきた富士通のフラッグシップモデル。
富士通の集大成とも言うべきキーボードが、このリベルタッチである。

タイピングに限りない心地よさを。
その言葉に偽りはなく、かつてこいつの記事を書いたこともあるが、もう一度書こう。

デザインは無骨そのもの。
キーキャップはフラッグシップのくせに何故かABS樹脂+レーザー印刷。
指紋認証装置をつけるためのスペースには結局にもつかない中途半端さ。
デザイン的に見るべき点は何もない。

打鍵音は悪くはないのだが、静音を謳いながらもそれなりに音はするし、特別感動もしない。

しかもメンブレンだ。
安キーボードの代名詞、メンブレンだ。
優れたメンブレンはメカニカルや静電容量にも負けないことを知ってるのはマニアくらいのもの。
何を考えてメンブレン名乗ってるのかわからない。

しかもこのキーボード、今は4万円もすると言ったら誰が信じるだろうか?
かつては1万8000円、値上げして2万7800円、そして今は4万円だ。
ふざけてると思う。


だが、それだけの価値をこの打鍵感は持っているのである。
一度打てばもう戻れない。
極上どころの騒ぎじゃない。これは頂点の打鍵感である。

詳しくは以前の記事を参照していただきたい。


では、打っていこう。


凄い……まるで指が吸い付く。
ダイソンの吸引力を持つキーボードである。
キーストロークは浅く、押下圧も35gと45g、まあ55gにも出来るけどとにかく軽い。
メンブレンとは思えぬタクタイル感があり、しかもスイッチに抵抗がない。
リニアな感覚の中にタクタイルが同居しており、赤軸でも茶軸でもない独特の打鍵感である。

ゴム感はゼロではないが一般的とはまるで比べ物にならない。

かろやかで、優しくて、打ってるだけで陶酔しそう。
バネの弾けるような感覚が指に楽しさをもたらしてくれる。

リアフォはリベルタッチよりももっさりしてゴム感が強く、楽しくないし気持ちよさも劣る。
HHKBはどちらかというとメカニカル的で、軽いのだがストロークが深く、抵抗もあって疲れやすい。
ピアレスはアルファベットキーはタイプこそ違うが互角に戦えるも、ピアレスはエンター、スペース、バックスペース、Shiftがやたら重くて引っ掛かりもあり打ちにくい。
他の雑魚どもは比べるレベルにすらない。

あまりにも打ち心地が良すぎてアへ顔ダブルピースで絶頂射精し妊娠確実になる人権キーボード。
まさに無敵である。
この世にこれ以上の打鍵感は存在しないだろう。
勿論5576-A01やModel Fならあるいは、な可能性もあるが、ピアレスやHHKBより上の時点でそのハードルは絶望的に高い。


逆に言うと打鍵感だけのキーボードであり、他はマジな話誉める要素がない。
USB1.1とかいう90年代の遺物みたいなハブがついてるが、これ壊れやすい。初代リベルタッチは壊した。
あ、深田ありは現在3枚こいつを持っている。壊した初代合わせると4枚だが。


非常にピーキーな特性を持つキーボードで、打鍵感がさえよければ他はいらんというスパルタンな過激派以外にはオススメしにくい。
しかし打鍵感だけは富士通の最高傑作であり、ピアレスに勝るとも劣らない。

こんなキーボードを使えるなんて、なんて誇らしく幸せなことだろうか。
最高の鍵盤が欲しいなら是非とも買うべきである。
スタイリッシュさとか、光るとか、コンパクトとか、そういうのを求める層には全く向かんが、打鍵感を追い求めるならこいつを知らずしてキーボードは語れませんよ。
一点突破のキーボードだが、その一点が無敵なのだ。


さあ、今すぐ財布から万札を4枚取り出して富士通専門店で購入しましょう! 緊急入荷したので今なら新品が買える!
いつまた販売中止になるかわからんぞ!
そうなったら根気よく中古を探すしかなくなるのだから!
2022-05-30 Mon 10:00
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横浜ビール ヴァイツェン
昔、一度だけ飲んだこのビール。いざ!

おお、濃い!
かなりエステル臭があり、白ビールらしさがガツンと来るぜ!
かなりの甘口でフルーティ。
こいつは美味いぜ!

2022-04-24 Sun 19:36
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横浜ビール ピルスナー
昔昔の大昔、多分2013年頃かなあ、これのヴァイツェンを飲んだことがある。
やたら美味かったのだが、何故かれびうし忘れたのはいいとして、その店から横浜ビールは消えてしまった。
それから長い年月を経て、何故か地元で見かけた。
……買うしかねえだろ。

取り敢えずヴァイツェンとピルスナーを買った。ペールエールは買わなかった。
だってこいつ税込で520円くらいするし……。
スゲー高いんだよ、こいつ。

で、お味だが。
非常に苦味が強いな。IPAみたい。
麦の甘味はあるが、そこら辺はあっさりしている。さっぱり感の強いビールだが、ホップの味わいが強烈だ。
2022-04-23 Sat 23:32
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プラチナ万年筆 プレジール レッド
定価1100円


分類
万年筆
デザイン
★★
書き味
★★★
ニブ

ペン種
細字


さて、前回のれびう(というのか?)でおわかりの通り、紅い軸と18金ペンが他に必要となったわけですよ。
とはいえ都合よく赤くて18金で安いペンなぞみつからない。
仕方ないので赤軸と18金は分けて買うことにした。
……そういうことしてるから増えるんですよ?

まあ、そんなセルフ突っ込みしつつも買った赤軸がこのプレジール。
安い。しかも金属軸。ならいいか? と思ったのだが……正直、デザインはかなりダサいと思う。
なんせこいつに満足できず結局他の赤軸万年筆買ったからな!

性能に文句はないのだが、デザインには正直かなり文句がある。
金属軸ではあるけれどテカテカのアルミが実に安っぽい。
キャップリング(というのか?)のずんぐりむっくりが実にダサい。
トドメはペン芯が何故か透明ときた。
正直デザイナーは何を考えてこんなデザインにしたのか理解できない。
そんなわけでデザイン的にはどうしても好きになれない。

では性能はどうか?
まあそこはスリップシール機構。ぶっちゃけ軸が金属なプレピーなわけなのだけど、つまり何の文句もないということだ。
てか軸以外はプレピーと全く同じで、ペン先に違いは一切ない。一切だ。
なので軸の違いからくるグリップ感や重さ、あとは個体差による書き味の変化を除けばプレピーと全く同じである。

なので正直詳しい書き味はプレピーのれびうを見ればいいんじゃないかな?
ぶっちゃけほとんど変わらんし。
ただプレジールの方がちびっと重い分少し感覚が違う。
重心の違いで、プレジールの方がちょっと書きやすい。軸が重いからこそペンがすべると言いますか。
プレジールは軽い万年筆だけどね。アルミだし。
ただ流石にプラのプレピーよりは重心が違うね。

んー、こんなとこかな。
書き味はほんとプレピーそっくりだしねえ。
デザインも正直好きではないし。


ただ、モノはいいよ、モノは。
別に悪い万年筆じゃない。
なんならプラのプレピーより絶対長持ちすると思うし。
そういう意味ではプレピーより実用性は上だと思う。
2022-03-24 Thu 16:35
別窓 | 文具 | コメント:0 | トラックバック:0
プラチナ万年筆 美巧 18Kスタンダード レッド
定価1万1000円


分類
万年筆
デザイン
★★★
書き味
評価不能→★★★★
ニブ
18金
ペン種
中字→細字

プレピーのれびうをしたのだから次はプレジールが妥当だと思うが、プレジールのれびうをするためにはその前にこいつのれびうが必要になる。
……個人的な事情で。

深田ありは今でこそ万年筆を23本も持っているが、本来は10本で終わらすつもりだったのだ。
その計画を頓挫させたのがこいつである。

当時、深田ありは18金の万年筆を持っていなかった。
かといって14金のS.T.デュポン・ラインDやモンブラン144に不満なぞ全くなく、単に「18金ペン」ならなんでもよかった。
そして赤インク用の万年筆がなくて、最後に一本欲しかった。
だから赤い軸で18金。そんで安いやつ。
それをヤフオクで探したわけだ。もう赤くて18金ならなんでもよかったから。
で、都合よく2500円で落札したのがこいつだった。
出品者の説明文には字は書けると明記されていた。バッチリだ。

……書けなかったよ。

いや、つけペンにすれば書けるんだ。
カートリッジやコンバーター使うと書けない。
多分ペン芯がインクで詰まってる。

これさあ、一か月頑張ったんだよ。
水に漬け、お湯き漬け、シャワーで流し、プラチナ洗浄液に漬け、マジックリンに漬け、ハイターに漬け、さらには禁断のエタノールで流しもした。
そして超音波洗浄機が故障するまで浸けた。
こいつのためにわざわざ買ったんだ!

でもダメだった。

洗っても洗っても黒いインクの塊が出てくる……。
おそらくだが、前の持ち主は顔料インク、もしくは証券用インクを使って放置しやがったんだと思う。
どうやってもインクを溶かしきれない。
そして何度洗ってもカートリッジもコンバーターも使えない……。
つけペンとしか使えない。

我がパイロット・ボレックスは20年以上放置したが、水に漬け込んだらあっさり治った。
水性インキを使えばそうなる。
しかしこいつは絶対に水性使ってない。
ペン芯がインクで汚染され、洗っても洗っても毛細管現象を発生させない。
顔料インクを落とすプラチナ洗浄液でも落ちないんですよ!? 一体どんなインク使いやがったんだ!?

これを直す方法はもはやペン芯を引っこ抜いて紙ヤスリでチマチマ削るしかない。
しかペリカン以外でしペン芯を抜いたことがないので物怖じして、結局放置している……。


なのでこの万年筆、正確なれびうが出来ない。


ひとつ言えることは中古には往々にしてこういうケースがあるので、安いからとポンポン飛び付くのはオススメしない。注意してくれ。

いずれプロに頼んで直したい……。
せっかくの万年筆なのだし。




追記(2022年8月30日)

おらあ! もうどうやっても直らないから新品手に入れたぞコンチクショウ!!
当然選んだのは細字だコンチクショウ!!
まったく、無駄な出費を重ねてしまったぜ……。
18Kスタンダードは割と歴史のあるモデルで、最近廃盤になったりもしたが、何故か復活した模様。
実はコアなファンが多い万年筆だしね、これ。

んじゃ改めて外観から。

デザインはほんとシンプル。The昭和な万年筆で、オープンニブだけど当時流行った細身のニブがつけられている。
あの頃はこういうスタイリッシュな万年筆が主流で、今みたいなふっくらしたデザインはむしろ稀と言えた。
勿論モンブラン149は当時からあったから全くないわけではないんだけど、それでも今ほど数は多くなく、むしろこういうのが『スタンダード』と言えた。

現在18Kスタンダードは美巧と名を変えているが、まあ同じものだ。
ただ流石にデザインがシンプルすぎるためか、蒔絵やら革巻きやらのモデルも多い。
深田ありのは昔ながらのシンプルなレッド。
飾り気は微塵もなく、細軸の万年筆で、樹脂製の軸にスリップシール非搭載のごくフツーの嵌合式。
あまりにもシンプルすぎて逆に結構好感がもてるくらいだ。

シンプルといってもバランス型の代表であるパイロットのカスタムやセーラーのプロフィットみたいな膨らみはなく、かといって戦前主流の筒みたいなベスト型でもない。
いやベスト型には違いないんだけど、ほんとレトロ感が漂うけれどアンティーク感は微塵もない典型的な昭和のベスト型の細軸万年筆。
でもじっくり見ると割と品が良くて、現代的ではないけど落ち着いていて、個人的には嫌いじゃない。
細軸だからダサさがあまりないというか。
太軸だったら相当ダサいと思う。
スタイリッシュさがダサさを上手く相殺している。
でもスタイリッシュさがあるかというと、まあイモなんだけど、でもそこが素朴で割と好き。

ただ、個人的には好きだけど、特別美しいわけではないので★★★にした。


さて、書き味を見ていこう。


この万年筆は割と人気があるけれど、それは安いことと、書き味がいいことだ。デザインはあまり誉められてないな。個人的に悪くないと思うけど。
こいつの書き味は昔ながらの昭和筆致で、柔らかい。
プラチナっつーと3776に代表されるカリカリの書き味がイメージされやすいが、18Kスタンダードは昔ながらの柔らかい『万年筆らしい』書き味を持っている。
人によってはペリカンM800に近いとまで言わしめるな。

かといって昔のパイロットのようにぐにゃぐにゃってわけでもなく、極めて常識的な軟調。
細いニブだから弾力はそんなあるわけじゃないが、温かみのある書き味を楽しめる中々良質な書き味。
ただ官能性とかは正直ないし、結構柔らかいので書きやすいかと言われると少々微妙なところはある。
ペリカン400NN M&Kやウォーターマン エキスパート18Kみたいなもっこりさはない。

でも人気がある理由はわかる。
万年筆らしい万年筆というか、万年筆に求める書き味ってさ、多分こういうのじゃないかな。
そういう意味では本当に嘘偽りなくスタンダードだ。
デザインも『昭和の』万年筆らしいしな。
本当にスタンダードそのもの。
今時のガチニブ全盛とは一線を画す昔ながらの書き味。
これは好きな人は好きだろうなあ。

2022-03-23 Wed 18:06
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プラチナ万年筆 プレピー コクヨコラボレーションモデル ホワイト
定価440円


分類
万年筆
デザイン
★★★
書き味
★★★
ニブ

ペン種
細字


万年筆というのはあらゆる文房具の中でもぶっちぎりに高額である。
それは他の記事の冒頭にもあるように、平気で万に達する。
シャーペンの世界で2500円は間違いなく高級品だが、万年筆では超エントリーだ。

しかしだからこそ、万年筆はその敷居の高さ故にあまり売れない。
かつては筆記具といえば万年筆だったものが、今やボールペンにとって変わられている。
それは万年筆が水性でボールペンが油性ってのもあるのだけど、この高い筆記具はぶっちゃけユーザーが非常に少ない。
メンテナンスも大変だし。

しかしそれは世の文具メーカーもわかってる。
なので各社非常にお手軽な値段で買える万年筆を販売している。
なんなら今やダイソーにいけば百円で万年筆が買えてしまう。

今回れびうするのはその中のひとつ、プレピー。
プラチナが誇るキラー商品。
ダイソーの四倍の値段である。
いや、プレピー自体は元々200円。値上げして今は300円になっているが、深田ありのはコクヨとコラボしたホワイトモデルでさらに高い400円なのだ。

実は深田ありは『透明軸』の万年筆が大嫌いなのである。
理由は安っぽいから。
時計によく使われるミネラルガラスとかサファイアガラスとかで軸を作るならまだしも、所詮透明軸は樹脂だ。
ましてこのクラスになるとプラスチックは避けられない。
そのためまあ安っぽいこと安っぽいこと。
カクノや普通のプレピーに全く食指が伸びないのはそのデザインにある。
とにかく安っぽくてダメなんです。
深田ありの美意識が買うのを許さない。

しかしコクヨとコラボしたプレピーは、綺麗なホワイトだった。
無印良品に何故か売ってたが、とにかくプレピーとは思えないほどしっかりしたデザイン。
当初はダイソーの白いアルミ軸の百円万年筆でいいかと思ったが、急遽こっちに変更。
だってこいつ、ちゃんとスリップシール機構搭載してるんだもん。
安いながらも万年筆としての作りに手抜きはない。


ではそんなコクヨのプレピー、書いてみようか。


ほう、悪くない。悪くないぞぉ。
カリカリした書き味でなかいかにもプラチナな書き味。
ただ引っ掛かりはあるし、弾力もない。鉄ペンにしてもそこまで優秀だとは思わない。

ただし、インクフローは非常によく、カリカリしながらも妙なぬらぬらっ気があって、書いてて不快感はなく、自然にスラスラ書ける。

少々味気ないというか、指先に伝わる抵抗感というか、弾けるような感触がないので割とつまらない部類。
それでいて引っ掛かりもあるのでやはり高い万年筆と比べるとワンランク落ちるのは否めない。

とはいえ、値段差は絶対にない。
440円のコクヨプレピーが、9万9000円のS.T.デュポン・ラインDより225倍優れているとは思わない。

実用性は全く問題ないし、スリップシール機構は本物で、3ヶ月放置してもインクが固まっていない。
素晴らしい!
勿論カートリッジを交換できるので末永く使える。

個人的には非常に優れた万年筆と言える。
ただ、実用性はともかく、所有欲を満たす万年筆ではない。

2022-03-23 Wed 17:26
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プラチナ万年筆 #3776センチュリー ブライヤー
定価3万3000円


分類
万年筆
デザイン
★★★★★
書き味
★★★★★
ニブ
14K
ペン種
細字


万年筆の軸には色々な素材が用いられる。
樹脂、金属、木材、エボナイト、溶岩、宝石などなど。
まあ溶岩や宝石は例外として、基本は樹脂、金属、そして木材である。
深田ありは基本的に樹脂軸は安っぽくて嫌いであり(それこそマイスターシュテュックですら)、金属軸を好む。それもアルミ以外な。アルミは安っぽいから。
一方で持ってない軸として、木材があった。
木軸万年筆というのだけど。
一本欲しかった。

さて、深田ありはパイプスモーカーでもある。
愛煙家で、63本のパイプを所有している。
そんな深田ありに相応しい木はなんだろうと考えた場合、そんなのこれしかない。
そう、ブライヤーである。

ブライヤー。それは地中海沿岸にしか自生しないツツジ科エリカ属の木の根っこのことで、人類が知る最も硬い木材のことだ。
……黒檀とどっちが硬いかは正直かなり微妙なところで、個人的には黒檀の方が硬いと思うのだが、手持ちのパイプの説明書に『人類が知る最も硬い木材』と書いてあったので今回はそれを尊重する。
んで、パイプってのは基本的にはこのブライヤーから作られる。

そんなブライヤーがまさかの万年筆の軸に使われていた!?
これだ、これしかない!
そう思ったね。
実はブライヤー軸の万年筆はプラチナ以外にもセーラーとティファニーが出しているのだが、どっちも理解不能なほど高い。
特にセーラーのブライヤー万年筆は10万円もする。何故か。
……パイプの値段を知ってる身から言わせると、無知を釣ったぼったくりにしか見えん。
ちなみに喫煙具メーカーのフカシロもブライヤー万年筆を出したことがあるらしいのだが、売ってるのみたことないから値段もわからん。

そんなわけで現行もっとも『常識的な値段』で買えるブライヤー万年筆はプラチナのみとなる。
それでも3万円もするけどな。
たっけえ……。


さて、プラチナ万年筆というと、一応万年筆のバリエーションは多いのだけど、象徴的と言えるのは1つしかない。
#3776センチュリーである。
これは#3776というモデルを進化させたもので、1万2000円ながら大型ニブを採用した金ペンである。
1万円出せば金ペンは買えるが、『大型』というのは大変珍しい。
てか他にあったか? パイロットでいうところの15号だ。
つまりフツーは2万円はする。
それが1万円というのは非常にリーズナブルである。

それでいて書き味にも定評があり、デザインもシャルトルブルーなどが特に人気で、コアなファンも多い。
プラチナといったら3776、みたいな感じになっとる。
プレジデントや出雲、美巧と比べて圧倒的な人気がある。

また、万年筆というのはどうしてもインクが固まりやすいものだが、プラチナが開発したスリップシール機構というキャップに細工した技術によって、実に2年間ほったらかしてもインクが固まらないという超技術も搭載しており、まさにプラチナの全てが詰まったモデルといえるだろう。
……ブライヤーにはスリップシールないけどな!


そう、この3776ブライヤーは#3776センチュリーの名を冠していながらスリップシール機構がない。
つまりとんでもないスピードでインクが固まる。
……実はプラチナって、スリップシール非搭載はパイロットやセーラーと比べて圧倒的に乾くのが早い。
それでいてフツーの3776センチュリーより2万円も高いというね!
愛がなければ買えない……。

ていうか軸のサイズやデザインも3776センチュリーとは違うんだよね、これ。
同じなのはニブだけだ。
ニブだけが3776センチュリーのものを使っている。
ちなみに3776はフツーねじ切り式のキャップなのだが、こいつは嵌合式になっている(つまり乾燥しやすい)
……3776なのはほんとニブだけなのだ。
愛がなければ買えない……。


そんな性能的には3776センチュリーよりも劣るのに値段だけは2万円も高いブライヤーモデル。
その価値はあるかというなら、ある。
かなり美しいのだ。
透明な漆が塗られており、ほのかな光沢がある。
ブライヤーは『木の宝石』と言われるほど美しい素材だからね!
ただ、パイプスモーカーとして言わせるなら、ブライヤーの価値は木目の美しさにあるのだけど、こいつの木目はぶっちゃけ美しくない。
なんなら3000円くらいのパイプにありそうな木目だ。
いわゆるストレートグレイン、フレームグレイン、バーズアイなんかを楽しめる木目じゃなく、ただブライヤーってだけだ。
でも綺麗は綺麗だけどね。

カスタムカエデとどっち買うか悩んだが、やはりパイプスモーカーならブライヤーでしょう!
ってなわけでこいつ買った。勿論新品で。後悔はしていない。


んじゃ、書いていきますか!


………………鉛筆。
よく3776の書き味を指して『鉛筆のような書き味』と称される。
確かにスゲー鉛筆っぽい書き味。

プラチナはペンポイントの削りを角張らせてカリカリした書き味にしている。意図的に。
また3776はガチニブの部類で、硬いペンだ。大型ニブだから弾力はあるが。

そのため、ペンを走らせるとまあカリカリカリカリ、ほんと鉛筆のような書き味である。

しかしこの鉛筆のような書き味は悪いかと言われると、実は全然そんなことはなく、とても書きやすい。
インクや紙やペン先の太さで柔らかいのっとりした書き味になるらしいが、深田ありはシャバシャバしたペリカンのブラウンを使っているので、まあ鉛筆そのものですな。

でも鉛筆みたいだからこそ書きやすいってのはある。
万年筆としての楽しさはあんまないんだけど、実用性は十分。かすれも引っ掛かりもないし。
こんなにシャバシャバしたインク使ってるのに。
ただ万年筆の醍醐味である色の濃淡はあんまでないね。細字にしてもスゲー細字だし。FどころかEFにしても細い。
鉛筆というかシャーペンですな、うん。

ただとっても書きやすいのが小癪である。
カリカリカリカリカリカリカリカリ書ける。
手持ちでは一番カリカリした書き味。


さて、インクの乾きなんだけどね、なるほどめっちゃ早い。
手持ちの万年筆でも群を抜いて早く、ほんとプラチナってスリップシールありきなんだなとわかる。

正直この万年筆は愛がないと買えないと思う。
ブライヤーの美しい軸とカリカリした書き味を楽しめるけれど、3万円もすっからね、こいつ。
1万円でこいつより高性能な3776センチュリー買えるというのに。

3776センチュリーの人気が非常に高い理由はよくわかる。
確かにいい万年筆ですわ。
デザインも書き味もいい。
カリカリについてはインクをもっとネバネバしたやつにすれば大分改善されると思う。
例えばクロスのブルーブラックとか。
ただ深田ありはブライヤーの色と合わせるためにペリカンのブラウンにしたんだけどさ。
ペリカンのインクって緩いよねえ。
別にこのカリカリした書き味割と好きだからいいんだけどさ。

2022-03-19 Sat 07:55
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セーラー万年筆 四季織 雨音 春雨
定価3万3000円

分類
万年筆
デザイン
★★★★★
書き味
★★★★★
ニブ
21K
ペン種
MF


前回はセーラー18金のれびうを行ったが、今のセーラーといえば21金ですよ。
てなわけで今回はセーラー21Kの万年筆だ。

この万年筆、当初は買う予定なかったのだが、デザインがあまりにもよかったので衝動買いしてしまった。ウォーターマンのエキスパート18金と一緒に。
……我ながらこんなに万年筆買ってアホじゃなかろうか。
でもしょうがないじゃん! デザインかわいくて素敵なんだから!!

ちなみにこいつはかなりコンパクト。ちっちゃい。キャップポストすればフツーに使えるが、そうでないと無理。
つまりパイロットでいうところのエリートに近い。
そのためニブが21金ではあるのだけど、大型ではなく中型である。
まあ中型なので小さくはない。ぶっちゃけデュポンのラインDとほぼ同じサイズである。
パイロットでいうと5号だろうか。10号はないよな。
まあ必要十分ではあるけど、大きくはない。
セーラーは『大型』21金ペン先が世界一の書き味なので中型はどうだろうね。
不安はある。
デザインはいいのだが。

そう、デザインは最高にいいのです。
ブルーがかった淡いライトグリーン最高すぎるだろ。
天冠の紫もいいアクセントだし、全体的にちまっこくてかわいい。


ま、取り敢えず書いてみますか!


……こいつの書き味を先に述べてしまうのなら、モンブラン144にそっくり。
ただ144より柔らかくて、少し書きにくさはある。

書き味は割とカリカリする感じで、ピース万年筆とは全く異なる。
ただピース万年筆よりは柔らかい。
別に金含有量がニブの柔らかさに繋がるわけではないのだが、多分セーラー的にはせっかく21金なんだからと意図的に柔らかくしているのだろう。
実際18金より若干柔らかい。

でも軟調ペンでは決してなく、割とコシのある書き味で、硬さもある。
単に柔らかいだけなら14金のバーバリーの方が遥かに柔らかい。
そういう意味でも金含有率が柔らかさを担保するわけではないことがわかる。

とはいえ、なんかよくしなるというか、明らかに優しい書き味で、硬いんだけど柔らかい。
ここら辺はモンブラン144とは全く異なる。
とはいえ、そのしなりが若干144より書きにくい感じを与える。

大型ではなく中型なので弾力はそこまでない。ピース万年筆は大型18Kニブだけあって弾力があるが、こいつはないわけではないのだが、ピース万年筆よりは劣る。
ここら辺は大型21Kニブのやつにはないんだろうな。

引っ掛かりはなく、サラサラカリカリ書けて、そこら辺はモンブラン144に凄く似てる。書いてて中々きもちがいい。
ただ、モンブラン144よりしなるため少し書き味で劣る感じか。


割とこの万年筆高額なんすよね。
3万円もすっからな。中型ニブなのに。
書き味だけを求めるならセーラーならプロフィット21とかの方が明らかにいいと思う。
ただ、こいつはとにかくデザインがいい。
四季織の中でも一番好きなカラーリングで、かつ21Kとなると……他に選択肢ってないなぁ。

デザイン+21K=3万円

それを許容できるかどうかが分水嶺だろう。
単に書き味だけ求めるならもっと安くていい万年筆はフツーにある。
ていうかプロフェッショナルギアかプロフィット買えばいいんじゃないですかね?
長刀は今スゲー高いから論外として。
あくまでこいつはデザイン込みだ。
それも14金や鉄ペンの四季織は遥かに安いんだよ。14金なら1万円台、鉄ペンなら5000円台で買えるから。
21金だからこいつ3万円もするんですよね。

だからよっぽどこいつに惹かれないとちょっと候補には上がらないんじゃないかなあ。
好き者が買う万年筆と言いますか。
別に書き味が悪いわけではないんだけどね。★★★★★にしてるくらいだし。

ただ、ただね。
これに3万円はかなり勇気がいる選択だと思う。

2022-03-18 Fri 19:43
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